【FP1級 実技試験 合格体験記 月島 ひろまる様インタビュー】

FP1級受験のきっかけ

1つ目は、現在、総務経理の仕事に従事しており、従業員から保険まわりや退職後の手続きなどについて相談を受ける機会があるためです。そうした相談に対して、より質の高い回答ができるようになりたいと考えました。また、経理業務においても、税務や財務の視点をより幅広く身につけたいという思いがありました。

2つ目は、過去に取得した社会福祉士・行政書士・宅建士などの資格と組み合わせて、将来的に社会貢献につながる事業所を立ち上げたいと考えているためです。その準備の一環として、FP1級の知識を身につけたいと思い、取得を目指すことにしました。

学習スケジュールと活用教材

学科合格後すぐに実技対策へ。3月はインプット、4月以降は過去問演習を徹底

3月にFP1級学科試験の合格発表があり、すぐに6月の実技試験に向けてFPキャンプに申し込みました。

3月はインプット期と位置づけ、FPキャンプの講座を視聴しながら、田畑先生のテキストを読み進めました。平日は3時間、休日は3〜4時間程度を目安に学習していました。

4月以降は、平日の通勤時間を活用し、往復約2時間でFPキャンプのレジュメや田畑先生のテキスト、過去問解説を読みました。帰宅後は1時間ほど、過去問演習に集中的に取り組みました。

直前期には、うまく言語化できなかった論点や理解が不十分な論点、改正論点を確認しながら、生成AIも活用して簡単な面接練習を行いました。

主に、FPキャンプのレジュメ、田畑先生のテキスト、3年分の過去問解説集を活用しました。

学習の工夫と面接試験対策

制度の背景や答えの理由まで理解し、暗記事項は反復で定着

とにかく、「なぜこの制度があるのか」「なぜこの答えになるのか」を自分なりに理解することを意識しました。一方で、数字や期限など暗記が必要な部分については、繰り返し読み書きし、自然に思い出せる状態に近づけるよう努めました。

身近な人への説明と生成AIの活用で、回答の言語化を確認

身近な人に、世間話のような形で学習した内容を話すようにしていました。また、生成AIに自分の回答を入力し、内容に矛盾がないかを確認してもらうこともありました。それ以外に、特別な面接練習は行っていません。

対面での面接試験練習は実施しませんでした。

直前期の不安を、FPキャンプのオープンチャットで乗り越える

学習内容そのものを大変だと感じることはあまりありませんでしたが、メンタルを維持することが一番大変でした。そこは本当に月並みではありますが、FPキャンプのオープンチャットでの励ましや、受講生同士の「一緒に頑張ろう」という雰囲気に支えられながら乗り越えることができました。

特に何かを犠牲にしたという感覚はありませんでした。

過去問3年分を3周以上。質問事項と回答ポイントを整理して本番へ

過去問については、直近数年分に目を通し、3年分を3回以上演習することができました。質問事項や回答のポイントも整理し、しっかり頭に入れるよう意識しました。また、改正論点についても、重要度の高いものはおおむね押さえられていたと思います。

自信があるともないとも言えない、というのが正直な気持ちでした。準備はできる限り進めてきたものの、実技試験は面接形式で何を聞かれるか分からない部分もあるため、一定の不安は残っていました。

FP1級実技試験の雰囲気や難易度、内容

  • Part I(相続・事業承継分野)
    改正内容や少々ひねった論点があり、回答できる箇所とそうでない部分が明確に分かれそうだと感じた。検討する論点が多く、メモを書く時間が足りなくなりました。

  • Part II(不動産分野)
    一見すると難しそうでしたが、じっくり読み込んだら何とかなりそうでした。
  • Part I(相続・事業承継分野)
    圧迫でもなく、和やかでもなく、対等な意見交換や話し合いに近い雰囲気でした。私の回答に対して、書記官が時々うなずいてくれたこともありました。

  • Part II(不動産分野)
    こちらも圧迫ではなく、和やかでもなかった。本当に対等に対話ができました。自分が答えようとしたときに、助け船を出してくれたこともありました。
  • Part I(相続・事業承継分野)
    最初の質問は難易度が低かったが、深堀りする質問で難易度が上がりました。それ以外は概ねスムーズに回答できました。面接官が「他にないですか?」と促してくれたことで、積極的に回答できたケースもありました。持ち帰りとなった質問は1つだけでした。

  • Part II(不動産分野)
    学習していない論点に加えて、想定外の質問もありました。本人に聞いて直接確認すべきことの質問に回答している最中に、「他には?」と聞かれる間もなく、追加で補足がありました。

Part I(相続・事業承継分野)

  • 賃貸マンションの評価以外に、賃貸物件の購入自体の問題点を挙げてください。
  • 妻名義の口座は誰の財産ですか?
  • NISAの非課税期間は何年ですか?
  • 区分所有と共有の違いは何ですか?
  • では共有のデメリットは何ですか?
  • 相続財産に偏りがあるが、どう対応するのがよいですか?
  • 他に何かありませんか?
  • 相続時その株の評価はどうなりますか?
  • FPの職業倫理を上げてください。

Part II(不動産分野)

  • 本人に聞いて確認すべきことを上げてください。
  • FPとして自分で確認することは?
  • 税金の違いを教えてください。
  • 消費税はどうですか?
  • 定期借家 普通借家の違いについて教えてください。
  • どのような提案をしますか?
  • 相手先の意向はどうしますか?

反省点と得点結果の振り返り

簡潔なキャッチボールを意識しつつ、話しすぎた場面も反省

Part Iでは、できるだけ簡潔に受け答えし、面接官との会話のキャッチボールを意識しました。また、面接官の目を見て、会話が途切れないように最後まで食らいついていくことを心がけました。一方で、その意識が強かった分、少し話しすぎてしまい、回答が冗長になった場面があったことは反省点です。

Part IIでは、FPキャンプで学習した流れに沿って回答しようとしましたが、質問の難易度が高く、想定どおりには対応できない場面もありました。その中で詳しく説明しようとした結果、回答に時間がかかってしまったことが反省点の一つです。

分からない場面でも黙らず、確認して回答する姿勢を示す

分からない点は1つだけでしたが、その際も黙り込むのではなく、「おそらくこうだと思いますが、念のため確認したうえで、改めてご回答いたします」と答えました。

200点満点中131点で、内訳は以下の通りです。

A ) 顧客の問題点の把握(40点満点): 26点

B ) 問題解決策の検討分析(60点満点):41点

C ) 顧客の側に立った対応(60点満点):38点

D )FP倫理と法令順守(40点満点): 26点

FPキャンプでの理解、毎日の学習習慣、仲間の支えが合格を後押し

  1. FPキャンプで学習した内容をしっかり理解し、本番で応用できたこと
    FPキャンプで学んだメモの作り方や、講義で扱われた内容をしっかり理解できていたことが大きかったと思います。特に、設例の中から顧客の問題点をどのように見つけるかについて、FPキャンプでは分かりやすく整理されていたため、本番でも重要な論点を見落とさずに対応できたと感じています。

    また、試験本番では最初から完璧に答えられない場面もありましたが、面接官の誘導を受けながら回答につなげることができました。FPキャンプで学んだ知識を、試験の設例に照らして自分の言葉で話そうと意識できたことが、誘導にうまく乗れた要因の一つだったと思います。
  1. 学習習慣を確立し、毎日勉強を継続できたこと
    日々の学習を継続できたことも大きな要因だったと思います。もともと資格試験の経験はある程度あり、勉強すること自体に大きな苦手意識はありませんでした。そのため、スキマ時間も活用しながら、毎日テキストやレジュメ、講義動画に触れることを意識しました。

    また、過去問演習を3周行い、メモを素早く作ること、時間内に設例を読み切ること、回答を組み立てることを繰り返し練習しました。その積み重ねにより、本番でも必要な論点を拾い、回答につなげることができたと感じています。
  1. FPキャンプのオープンチャットを通じて先輩や仲間から支えてもらえたこと
    一番大きかったのは、直前期に不安やプレッシャーが大きくなる中で、FPキャンプのオープンチャットにいる先輩方や受講生の皆さんに支えていただけたことです。特に、先輩方からの熱いメッセージは大きな励みになりました。

    「黙らないこと」「落とすための試験ではないこと」といった言葉や、自分が積極的に書き込み、深い質問をしていることを先輩や他の受講生に褒めていただいたことが、自信につながりました。そのおかげで、「何としても合格したい」という気持ちを当日まで持ち続けることができました。

    面接でも、その気迫や思いを持って臨めたと思います。さらに、面接官の方からも最初に「黙らずに、間違ってもいいので忌憚なく意見を話してください。そうでないと審査できません」と声をかけていただきました。その一言で、「間違っていたらどうしよう」という不安が和らぎ、自分が思っていた以上に話すことができたことも、合格につながった大きな要因だったと感じています。

完璧でなくても黙らない。誠意を持って答え続ける姿勢が大切

自分自身の経験を通じて感じたのは、完璧に答えようとしすぎて、分からないことが出てきたときに必要以上に萎縮したり、卑屈になったりしないでほしいということです。

面接官の方も、多くの受験生を見てこられているからこそ、黙ってしまう受験生については「審査のしようがない」とはっきりおっしゃっていました。

たとえ断片的な言葉であっても、あるいは面接官が求めている趣旨と少し違う回答になったとしても、答えようとする姿勢があれば、言い方や雰囲気は面接官によって異なるものの、「こういうことですね」と誘導してくださったり、「ほかにはこういう点もありますよね」と答えに近い方向へ導いてくださったりします。

そのため、分からない場面でも黙り込まず、「おっしゃる通りです」と受け止めながら、とにかく誠意を持って答え続けることが大切だと感じました。ぜひ次回以降に受験される方にも、その姿勢を引き継いでいただきたいです。

FPキャンプについて

FPキャンプは、ガイダンスから直前まとめまで、合格に必要な対策が一通りそろっている

特に役立ったのは、「ガイダンス講義」「インプット編:テーマ解説講義 Part I(相続・事業承継)」「インプット編:テーマ解説講義 Part II(不動産)」「アウトプット編:事前準備編」「アウトプット編:コミュニケーション編」「直前まとめシート」です。

合格に必要な内容が一通り網羅されており、何をどのように学習すればよいかが分かりやすかったため、大変使いやすいコンテンツだと感じました。

コンテンツの内容と料金のバランスが非常に優れており、コストパフォーマンスは大変高いと感じています。

模範解答のない実技試験で、FPキャンプは合格までの道筋を示してくれる

非常に満足しています。FP1級実技試験は模範解答が公開されておらず、合格につながる学習方法や試験対策を自分だけで見つけるのは難しいと感じていました。その中で、FPキャンプの講義や教材を通じて、何を意識して準備すべきかが明確になり、合格にたどり着くことができました。

FP1級の活かし方

現在の仕事に活かしながら、将来は資格を組み合わせて社会貢献の場を広げたい

取得を目指した動機とも重なりますが、すぐに独立開業することは、今の会社への恩や思い入れもあり、現時点では考えていません。まずは現在の仕事において、FP1級の学習で得た知識や、実技試験を通じて学んだコミュニケーションの姿勢、相手の意図を理解しようとする力を活かしながら、目の前の業務に取り組んでいきたいです。

一方で、今後の社会情勢や労働環境の変化によって、自分の仕事のあり方が変わる可能性もあると思っています。その際には、これまで取得してきた資格に加えて、今回取得したFP1級、さらに今後目指している社会保険労務士や中小企業診断士の知識も組み合わせ、講演・セミナー事業や相談支援業務など、多角的に社会貢献できる場をつくっていきたいと考えています。

知識だけでなく、人とのつながりやコミュニケーションの大切さを学ぶ

自分自身としては、何かを犠牲にしたという感覚はあまりありません。ただ、学習を継続する中で、知識だけでなく、人とのつながりやコミュニケーションの大切さを学べたことは非常に大きかったです。

知識は調べれば比較的簡単に手に入る時代ですが、その知識を相手のために適切に活かせるかどうかは、人間力にも関わる部分だと感じています。FP1級の学習を通じて、そうしたことに気づけたことは、本当に良かったと思います。

受験生へのメッセージ

最初は何から手をつければよいのか分からなかったり、面接試験では自己採点が難しかったり、出題される問題によって差が出るのではないかと不安になったりすることもあると思います。

しかし、一人で抱え込まず、FPキャンプの受講生や周囲の人と協力しながら学習を進めていけば、必ず乗り越えられるはずです。ぜひ仲間と一緒に壁を越え、TEPPENを目指して頑張ってください。心より応援しています。

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