
FP1級受験のきっかけ
──最初にFP1級を取得しようと思ったきっかけについて教えてください。
所属している社会保険労務士会で成年後見人養成研修を受講した際、成年後見人の主な役割が『財産管理』と『身上監護』であることを学びました。その中で、財産管理に欠かせない相続や税金について、より深く理解したいという思いが強くなりました。これらの知識を体系的に学ぶにはFPの学習が最適だと考え、FP1級の受験に挑戦することを決意しました。
学習スケジュールと活用教材
1月末に受験を決意。直前期に学習量を増やして合格へ追い込む
──5月試験に向けたおおまかな学習スケジュールを教えてください。
FP1級の受験を決意したのは1月末です。5月試験までは、平日は30分~1時間、休日は2~3時間を目安に学習を進めました。試験直前期(試験の約半月前)には学習時間を増やし、平日は約2時間、休日は5~6時間を確保して、集中的に取り組みました。
学習内容は、主にFPキャンプの講義動画を視聴して知識をインプットし、その後に問題演習を繰り返すという流れで進めました。
──学習にあたって主にどのような教材を活用しましたか。
- テキスト:1級FP技能士(学科)合格テキスト(ビジネス教育出版社)
- 問題集:FPキャンプ公式問題集『TEPPEN Vol.1』『TEPPEN Vol.2』(LEC出版)
- 模試:当たる!直前予想模試(LEC出版)
- オンラインサービス:FPキャンプ
学習の工夫とモチベーション維持法
「1題だけでもいい」:毎日勉強を継続することで学習習慣を途切れさせない
──学習を進めるにあたり、自分なりに工夫した点はありますか。
学習を進めるうえで意識していたのは、「毎日少しでも勉強を続けること」です。仕事などで十分な学習時間を確保できなかった日や、気分が乗らない日でも、「講義動画を見るだけ」「問題を1題だけ解く」といったように、どんな形でも学習に触れることを心がけました。その結果、学習習慣を途切れさせることなく、継続して試験対策に取り組むことができました。
計画どおりに進まない中で、学習方針を見直し最後まで継続
──学習を進めるにあたり、一番大変だったことは何ですか。また、その困難をどのように乗り越え、学習のモチベーションを維持しましたか。
一番大変だったのは、あらかじめ立てた学習計画どおりに進められなかったことです。当初は問題集を3周することを目標にしていましたが、思うように時間を確保できず、このままでは計画の達成が難しいと感じました。そこで、途中で思い切って学習計画を見直したことで、途中で気持ちが途切れることなく、モチベーションを維持しながら最後まで学習を続けることができました。
──勉強を優先したことで、犠牲にしたことはありますか。
学習時間を確保するために、読書や趣味である音楽鑑賞に充てる時間を少し減らしました。
日経新聞の投資欄・マネー欄で、学んだ知識を実社会とつなげる
──動画やテキスト、問題集以外で、試験勉強に役立ったことがありましたら教えてください。
日経新聞の投資欄やマネー欄に目を通すことが、学習内容の定着につながったと思います。
講義動画とTEPPENを往復し、間違えた問題はテキストに戻って定着
──受験前の学習はスケジュール通り進めることができましたか?試験前の学習の進捗状況について、基礎編、応用編(計算問題・穴埋め問題)それぞれについて具体的に教えてください。
基礎編
- まずFPキャンプの「テーマ解説講座」を視聴し、その後に問題集「TEPPEN」に取り組みました。間違えた問題については、その都度テキストの該当箇所に戻って復習し、知識の定着を図るように意識しました。
応用編計算問題
- FPキャンプの解説動画を視聴した後、最初はテキストを見ながら問題を解き、理解が深まった段階でテキストを見ずに解き直すようにしました。また、間違えた問題は翌日にも再度解き直し、解法を確実に身につけることを心がけました。
応用編穴埋め問題
- FPキャンプの解説動画を視聴した後に問題集に取り組みました。動画では単に正解を解説するだけでなく、問題の考え方や関連する知識まで説明されていたため、理解を深めながら学習を進めることができ、大変役立ちました。
──受験前の自信のほどはいかがでしたか?
受験前は、自信はほとんどありませんでした。しかし、「自分にできる限りのことはやった」「最後まで絶対に諦めない」という強い気持ちは持ち続けていました。
──試験を受けた感想・手ごたえを教えてください。
試験を受けた率直な感想としては、手ごたえはほとんどありませんでした。基礎編については、難しい試験になることを想定していたため、想像していた範囲内という印象でした。一方で、「応用編でしっかり得点したい」と考えていましたが、実際には応用編が予想以上に難しく感じられ、思うように解答を進めることができませんでした。そのため、試験終了後も合格しているという自信はありませんでした。
基礎の学び直し・計画の柔軟な見直し・諦めない気持ちで合格を手繰り寄せる
──26年5月試験で合格できた要因を3つあげてください。
- 基礎を徹底的に学び直したこと
学習の初期段階で「FP完全講義Premium」の動画をすべて見返し、基礎を一から学び直しました。FP2級では、知識が曖昧なままでも正解できる問題もありますが、1級では表面的な理解では通用しないと感じました。そのため、一見すると遠回りに思える方法でしたが、基礎知識を総復習し、知識の幹をしっかり固めることを優先しました。その結果、応用問題でも知識を結び付けて考えられるようになったと思います。 - 状況に応じて学習計画を見直したこと
当初は問題集を3周する計画を立てていましたが、学習の進捗状況を踏まえると、試験前に終えることが難しいと判断しました。そこで計画に固執するのではなく、模試を3周解くことに重点を置くよう方針を変更しました。あやふやな知識が残る状態で問題集を3周するより、本試験で出題されそうな問題に絞って、それを確実に理解することを優先したことで、限られた時間を効率よく活用でき、結果として得点力の向上につながったと感じています。 - 最後まで諦めない気持ちを持ち続けたこと
試験の約半月前に解いた模試でも合格点には届かず、不安は大きかったものの、「最後まで諦めない」と自分に言い聞かせながら学習を続けました。また、大学受験の際に先生から言われた「現役生は当日まで伸びる」という言葉を思い出し、自分も試験当日まで成長できると信じて勉強を続けました。その気持ちを持って試験に臨んだことで、初見の問題でも焦ることなく取り組むことができたと思っています。
FPキャンプについて
──次にFPキャンプについて伺います。まず、FPキャンプを利用しようと思ったきっかけについて教えてください。
FP2級の学習中にYouTubeでほんださんの講義動画を見つけたことです。実際に視聴してみると、難しい内容も分かりやすく解説されていて、とても理解しやすいと感じました。そのため、「FP1級に挑戦するなら、ほんださんの講座で学びたい」と思うようになり、FPキャンプを利用することを決めました。
講義で理解し、問題演習でアウトプット。不明点は再度戻って確認
──FPキャンプをどのように活用しましたか。
FPキャンプを学習のメイン教材として活用しました。まずは講義動画で各テーマの内容を理解し、その後に問題集へ取り組むことで知識の定着を図りました。動画で学んだ内容を問題演習でアウトプットし、理解が不十分な部分は再度講義やテキストで確認するという流れを繰り返すことで、効率よく学習を進めることができました。
基礎を固める完全講義Premiumと、考え方まで学べる応用編計算動画が大きな支えに
──FPキャンプで特に役立ったコンテンツを教えてください。
基礎固めの「FP完全講義Premium」と「応用編 計算問題の解説動画」です。
FP完全講義Premiumを視聴することで、表面的な知識ではなく、「なぜそうなるのか」という本質的な部分まで理解することができました。FP1級では知識を応用して考える問題が多いため、単なる暗記では対応できません。講義を通じて基礎をしっかり理解できたことで、知識同士を結び付けて考えられるようになり、その後の問題演習もスムーズに進めることができました。
また、応用編の計算問題について、市販のテキストでは計算手順を追うだけになりがちで、「何をしているのか」が十分に理解できないことがありました。しかし、FPキャンプの解説動画では計算の意味や考え方まで丁寧に説明されていたため、内容をしっかり理解しながら学習を進めることができました。単に解き方を覚えるのではなく、考え方そのものを身につけられたことが役立ったと感じています。
FPキャンプは重要ポイントが明確だから、迷わず効率よく学習を進められる
──FPキャンプを利用した全体的な感想を教えてください。
FPキャンプを利用して感じた一番の魅力は、内容にメリハリがあり、「どこに力を入れて学習すべきか」が非常に分かりやすかったことです。他の教材では幅広い内容が網羅されている一方で、優先順位がつかみにくいと感じることもありましたが、FPキャンプでは試験で重要となるポイントが明確に示されていたため、効率よく学習を進めることができました。
また、単に知識を暗記するのではなく、「なぜそうなるのか」という本質的な理解を重視した講義内容は、他のコンテンツにはない大きな特長だと感じました。FP1級では応用力が求められるため、このような学び方が合格につながった大きな要因だったと思います。
約3か月の受講で合格へ。費用面でも続けやすい学習環境
──コストパフォーマンスについてはいかがですか。
コストパフォーマンスは非常に高いと感じました。資格予備校では10万円近くかかることもありますが、私の場合は3か月の受講で、FPキャンプの受講料が約1万5,000円、教材費が約1万円程度でした。
──FPキャンプの総合的な満足度を教えてください。
満足しています。これまで述べてきたとおり、FPキャンプは知識を表面的に覚えるのではなく、「なぜそうなるのか」という本質的な理解を深められる内容だったため、総合的にとても満足しています。
──次は実技試験が待っています。実技試験に向けて現在どのように学習を進めていますか。
現在は実技試験に向けて、問題と解答を確認するだけで終わらせず、関連するテキストの該当箇所に戻りながら学習を進めています。
社労士とのダブルライセンスで、仕事の幅を広げていきたい
──実技試験に合格してFP1級を取得したら、今後の仕事や生活でどのように生かしていきたいですか。
現在登録している社会保険労務士に加えて、FP1級とのダブルライセンスにより仕事の幅を広げていきたいと考えています。社会保険や年金に関する知識に、FP1級で学んだ相続・税金・資産管理などの知識を掛け合わせることで、より幅広い視点から相談に対応できるようになりたいです。
2級とは比べものにならない深い知識が、視野を大きく広げる
──FP1級学科試験の勉強を振り返って、数々の犠牲を払いながら学習を継続して良かったと感じているのはどのような点になりますか。
それほど大きな犠牲を払ったという感覚はありませんでしたが、FP1級の学習を通じて、2級とは比べ物にならないぐらい深い知識を体系的に身につけることができ、自分の知識の幅が大きく広がったことを実感しています。
受講生へのメッセージ
──最後に、FPキャンプで学ぶ受講生にメッセージをお願いします。
1級試験の勉強は、量より質だと思います。問題集を何周するかにこだわるよりも、本質的な理解に時間をかけたほうが、結果的に合格への近道になると思いました。
FP1級は2級とは比べものにならないほど学習範囲が広く、決して簡単な試験ではありません。しかし、正しい方法で学習を継続すれば、必ず合格を目指せる試験だと思います。皆様の合格を心より応援しています。


