
24歳で独学により1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得。2021年に「ほんださん / 東大式FPチャンネル」を開設し、37万人以上の登録者を獲得。
2023年に株式会社スクエアワークスを設立し、代表取締役としてサブスク型オンラインFP講座「FPキャンプ」を開始。FPキャンプはFP業界で高い評価を受け、2026年5月のFP1級試験では65%を超える受験生が利用。金融教育の普及に注力し、社会保険労務士や宅地建物取引士など多数の資格試験に合格している。
自己破産の手続きを乗り越えた人は、これからの生活に不安を感じているかもしれません。
キャッシュレス決済が普及している現在では、クレジットカードが使えない期間は不便を感じる場面が多いといえます。
本記事では、カードが作れない期間の乗り切り方や、将来の審査を通過するためのコツを解説します。
不便な期間を「お金の体質改善のチャンス」と考え、一生モノの知識を身につけてみましょう。

自己破産後、クレジットカードはいつから作れる?
自己破産の手続きをした場合、新しいクレジットカードを発行できるまでには数年の待機期間が必要です。
「事故情報」が消滅するまでは難しい
クレジットカードの審査では、カード会社は申込者の「信用情報」を確認します。
自己破産をすると、信用情報機関に「金融事故を起こした」という異動情報が記録されます。
記録が残っている状態が「ブラックリスト」であり、新規の審査通過は難しいでしょう。
カード会社は貸し倒れのリスクを避けるため、事故情報がある人への発行はしない会社が多くあります。
信用情報について詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
▶クレヒス(信用情報)に傷がつくとどうなる?将来の影響とFPの知識
約5〜7年で新しく発行できる可能性も
信用情報機関の事故情報は、一生残り続けるわけではありません。
機関ごとに定められた保管期間が経過すれば、ネガティブな履歴は消去されます。
例えば、日本の主要な信用情報機関(CIC・KSCなど)では、自己破産の記録が消えるまでに約5~7年の期間が必要です。
指定の期間が過ぎて信用情報がクリアになれば、再びクレジットカードの審査に通る可能性が高まります。
期間の起算日は「免責許可が決まった日」
多くの場合、自己破産の手続きを開始した日ではなく「免責許可の決定が確定した日」が起算日です。
免責許可とは、「裁判所によって借金の支払い義務が法的に免除される手続きの完了」を指します。
事故情報の保管期間がいつからカウントされるのかは、今後の計画を立てるうえで一つの軸です。
自分がいつ免責許可を受けたのか、弁護士や裁判所の書類で日付を把握しておきましょう。
クレジットカードが使えない期間を乗り切る代替決済
クレジットカードが使えない場合でも、審査なしで利用できる便利なキャッシュレス決済の選択肢は多くあります。
①デビットカード
デビットカードは、支払いと同時に紐づいた銀行口座から代金が即座に引き落とされる決済方法です。
口座残高の範囲内でしか利用できない仕組みのため、クレジットカードのような入会審査はありません。
国際ブランドのデビットカードであれば、ネットショッピングでも通常のクレジットカードと同じように使えます。
借金をするリスクがなく使いすぎる心配がないため、家計管理の練習にも向いているでしょう。
②プリペイドカード
プリペイドカードは、あらかじめチャージした金額の範囲内でのみ支払いに使える前払い式のカードです。
事前の審査が不要であり、コンビニのレジや銀行口座から気軽に残高をチャージできます。
スマホのアプリ上で即時発行できるバーチャル形式のプリペイドカードもあり、キャッシュレス決済に適しています。
ネット上のサブスクリプションサービスの支払いや、ゲームの課金など、用途に合わせて手軽に利用可能です。
③家族カード
自己破産をした本人名義でカードを作るのが難しいケースでも、家族の信用に頼る決済方法があります。
配偶者や両親などが本会員として契約しているクレジットカードであれば、追加で家族カードを発行できます。
家族カードの審査対象は、あくまで本会員の支払い能力や信用情報が参考にされるため、自己破産の過去は関係ありません。
本会員の信用情報に問題がなければ、自己破産をした本人であってもカード決済が可能です。
④スマホ決済(QRコード決済)
PayPayや楽天ペイなどのスマホ決済アプリも、日常の買い物や飲食に役立つ方法です。
銀行口座やコンビニのATMから現金でアプリにチャージすれば、審査なしですぐに利用をはじめられます。
あらゆる店舗で導入されているため、クレジットカードがなくても決済で困る場面は減るでしょう。
ポイント還元が受けられるキャンペーンもあり、上手に活用すれば生活費の節約にもつながります。
ただし、海外旅行では活用できない点には注意が必要です。
クレカが作れない期間は「お金の体質改善」をしよう
クレジットカードが使えない期間こそ、お金との向き合い方を見直し、人生の豊かさを高めるためのアクションがおすすめです。
現金・残高ベースの生活で正しい金銭感覚を育てる
自己破産後は、手元の現金や口座残高の範囲内で生活する「残高ベース」の家計管理が必要です。
手元の現金だけでやりくりを続けると、自分の身の丈に合った本来の消費ペースが分かり、生活が送りやすくなるでしょう。
キャッシュレス決済の恩恵は受けられませんが、現金を活用してお金が減っていく感覚をしっかりと感じるのも一つの方法です。
コツコツとお金の使い方を見直し、家計を根本から改善していきましょう。
【おすすめの記事】
FP3級で家計管理が変わる!節約の質を上げるお金の知識とは?
リボ払いや分割払いに頼らない管理スキルを身につけよう
過去にクレジットカードの分割払いやリボ払いを多用していた人は、手数料の重さを意識し直したいポイントです。
リボ払いは毎月の支払い額が一定になる一方で、借金の元本が減りにくく、気付かぬうちに負担が増えているケースもあります。
カードが使えない期間は、欲しいものがあれば「お金が貯まってから買う」というシンプルな原則に立ち返れます。
衝動買いをするのではなく、欲しいものの価格と購入時期を冷静に考え、逆算して毎月貯金しましょう。
ブラックリスト明け!クレジットカードの審査を通過する方法
自己破産から一定期間が経過し、新しいクレジットカードに申し込むまでのステップを紹介します。
ステップ1:事故情報が消えているかを確認する
申し込みの前に、信用情報機関から自分の事故情報が消えているかの確認をおすすめします。
ブラックリストの期間中に申し込んで審査に落ちると、「落ちた履歴」自体が新たに記録されてしまいます。
日本の主要な信用情報機関では、1,000円程度の手数料を支払えば、自分の情報開示を請求可能です。
ネットから気軽に申請できるので、まずは情報を開示してみましょう。
ステップ2:安定した継続的な収入源を確保する
クレジットカード会社は、申込者に毎月遅れずに支払える能力があるのかを厳しくチェックします。
事故情報が消えていても、無職や収入が著しく不安定な状態では、審査通過は簡単ではありません。
正社員に限らず、契約社員やパートであっても、同じ勤務先で長く働き続けて、社会的信用を高めましょう。
ステップ3:良好なクレジットヒストリー(クレヒス)を積む
事故情報が消えた直後は、信用情報に履歴もない「スーパーホワイト」と呼ばれる状態です。
ある程度の年齢でスーパーホワイトの場合、カード会社から過去に自己破産をしたのではないかと警戒されます。
スマホ端末の分割払いを契約し、しっかりと支払いを続けるなど、よい履歴を積み上げましょう。
ステップ4:複数のカード会社へ一気に申し込まない
早くカードが欲しい場合でも、短期間に複数のカード会社へ同時に申し込む行為は避けるほうがよいでしょう。
信用情報機関には、カードに申し込んだ事実が半年間にわたって記録されます。
短期間に複数の申し込み履歴があると、カード会社はお金に困っている顧客だと判断し、審査が通らない可能性があります。
本命のカード会社に絞り、審査に落ちてしまったときは半年間程度の期間を空けてから再挑戦してみてください。
ただし、審査はあらゆる条件をチェックされるため、4ステップを踏んでも落ちるケースもある点には注意が必要です。
お金の勉強が将来の安定した生活基盤につながる
家計管理のスキルをさらに高め、不安のない未来を作るには、正しいお金の勉強が必要です。
幅広いお金の知識を学べば、計画的にお金を使えるようになり、将来の不安も解決できます。
カードの復活を待つ期間に学んだ知識が、これからの人生を支え、明るく照らす基盤として役立ちます。
自分の資産を自分で守る力を身につければ、経済的な自立と精神的な余裕を同時に手に入れられるでしょう。
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実生活の家計改善に役立つ「生きた知識」が学べる
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まとめ:自己破産後は、お金の知識をアップデートする好機に変えよう
自己破産によってクレジットカードが使えなくなると、生活で不便を感じます。
しかし、現金中心の生活を送る期間は、家計管理スキルを育てる絶好のチャンスでもあります。
信用情報の回復を待つ5~7年の間に、正しい金融リテラシーを身につけて、将来の生活基盤を安定させてみませんか。
お金の不安を根本からなくし、明るい未来を切り拓くために、まずはFPキャンプで一生モノの知識を学びましょう。
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