
FP1級受験のきっかけ
──最初にFP1級を取得しようと思ったきっかけについて教えてください。
きっかけは3つあります。
1つ目は、夫が2025年10月のFP1級実技試験に合格したことです。それまで1級は自分にとってとても遠い存在でしたが、身近な夫の合格を見て、「自分も頑張ってみたい」と思うようになりました。
2つ目は、自分に自信を持つきっかけを得たいと考えたことです。もともと自己肯定感が低く、コンプレックスを感じることも多かったため、資格という形に残る成果を得ることで、少しでも自分を肯定できる材料になるのではないかと思いました。
3つ目は、仕事で必要性を感じたことです。共済金の支払い審査や、お客様への加入案内に携わる中で、お客様の方が相続などの法的知識に詳しい場面もあります。そうした会話の中で「知らなかった」と感じることを少しでも減らし、より自信を持って対応できるようになりたいと考えました。
学習スケジュールと活用教材
試験翌日から再始動。4か月を逆算した合格計画
──5月試験に向けたおおまかな学習スケジュールを教えてください。
事前に1月試験は「途中経過の模試」と割り切っており、試験当日の自己採点でも不合格であることは明らかでした。そのため、すぐに5月試験へ目標を切り替え、試験翌日の月曜日の朝からA分野の最初に戻り、改めて学習をやり直しました。
学習計画は1か月単位で立て、週ごとに「テキストの読み込み」「基礎編の一問一答演習」「基礎編の計算問題演習」「応用編の計算問題演習」「応用編の穴埋め問題演習」などを組み合わせ、記憶に定着しやすいサイクルを意識しました。また、試験までに問題集を何周したいかという目標に合わせて、途中で学習のウエイトも調整していきました。
平日は赤ちゃんの慣らし保育もあり、2時間ほどしか学習時間を確保できない日もありました。一方、休日は自宅以外でも公式問題集「TEPPEN」を持ち歩き、義実家でも勉強させてもらっていました。
立てた計画が崩れないよう、あまり勉強できなかった日は、小さな読書灯をテキストにつけて、寝ている子どもの隣で布団に入りながら学習することもありました。学習時間は、平日で3〜4時間、休日で4〜5時間程度だったと思います。
──学習にあたって主にどのような教材を活用しましたか。
- テキスト:1級FP技能士(学科)合格テキスト(ビジネス教育出版社)
- 問題集:FPキャンプ公式問題集『TEPPEN Vol.1』『TEPPEN Vol.2』(LEC出版)、1級FP技能士(学科)対策問題集(ビジネス教育出版社)
- 模試:当たる!直前予想模試(LEC出版)
- オンラインサービス:FPキャンプ
学習の工夫とモチベーション維持法
正解して終わりにしない。知識に奥行きを持たせる問題演習
──学習を進めるにあたり、自分なりに工夫した点はありますか。
問題演習では、正解できた場合でも、単に正誤を確認して終わらせるのではなく、「なぜ正しいのか」「関連してどのような知識が問われる可能性があるのか」まで確認し、知識に奥行きを持たせることを意識しました。さらに、追加で問われるとしたらどのような内容かを考えながら解くようにしました。
穴埋め問題についても、過去に出題された内容と近い税制や制度を確認し、テキストの中で出題されそうだと感じたポイントには線を引き、漢字で正しく書けるように練習しました。
3人育児の合間に、勉強を日常生活の一部へ
──学習を進めるにあたり、一番大変だったことは何ですか。また、その困難をどのように乗り越え、学習のモチベーションを維持しましたか。
一番大変だったのは、子育てとの両立です。4歳、2歳、0歳の3人の子どもがいるため、集中して勉強する時間を確保するのがとても難しい状況でした。上の子2人は日中保育園に通っていましたが、0歳の子は常に家にいて、ちょうど歩き始めて活発に動く時期だったため、目が離せませんでした。
そのため、講義動画をスマホで見ながら子どもを抱いて筋トレをするなど、勉強を日常生活の中に自然に組み込むように工夫しました。机に向かう時間だけを勉強時間と考えるのではなく、生活のあらゆる場面で少しずつ学習を積み重ねるようにしていました。
「お母さん頑張って」の言葉が、合格への覚悟に
──勉強を優先したことで、犠牲にしたことはありますか。
好きなアニメや趣味のイベント、習い事の時間も犠牲にしましたが、やはり一番大きかったのは子どもたちとの時間です。「勉強があるからごめんね」と伝えて、勉強時間を取らせてもらった日もたくさんありました。
子どもたちに試験を受ける理由を正直に伝えると、「お母さん頑張って」と応援してくれました。その言葉はとても嬉しかった一方で、申し訳なさもあり、「何が何でも5月試験で合格しなければいけない」という強い気持ちにつながりました。
AIを学習の相棒に。疑問をその場で解消し、理解を広げる
──動画やテキスト、問題集以外で、試験勉強に役立ったことがありましたら教えてください。
FPに関連して少しでも気になる言葉があれば、その都度AIに質問していました。こちらの質問に答えてくれるだけでなく、「FP1級対策であれば、こういった点も確認しておくとよいです」といった提案もしてくれたため、理解を広げるきっかけになりました。
テキストを読むことに疲れたときでも、AIとのやり取りであれば気軽に学習を続けられたので、良い息抜きにもなっていました。
TEPPENを解き込み、計算と記述を得点源にするまで仕上げる
──受験前の学習はスケジュール通り進めることができましたか?試験前の学習の進捗状況について、基礎編、応用編(計算問題・穴埋め問題)それぞれについて具体的に教えてください。
基礎編
- TEPPENの問題集に掲載されている問題は、ほぼすべて解ける状態まで仕上げることができました。毎朝届くメルマガの一問一答問題も、平均して9〜10点を取れるようになっていました。加えて、基礎編の計算問題についても、苦手意識がなくなるレベルまで取り組むことができました。
応用編計算問題
- 私は字をきれいに、かつ素早く書くことが苦手だったため、とにかく手を動かして、計算過程や解答を書き出す練習を重ねました。練習の段階から計算ミスを防ぐため、丁寧に書くことを意識し、ノートを3冊ほど使って何度も繰り返し解きました。
応用編穴埋め問題
- 長い用語も正確に書けるよう、声に出しながら何度も手を動かして練習しました。漢字で正しく書けない単語もあったため、大きくはっきりと書くことを意識しました。頻出の用語を繰り返し確認するとともに、これまであまり問われていなくても「ここも出題されそうだ」と感じた用語についても、書けるように練習しました。
──受験前の自信のほどはいかがでしたか?
うまくいけば、基礎編で60点、応用編で70点を目指せるのではないかと思っていました。ただ、前回試験のように、FPキャンプの講義で学習した内容からひねられた問題が出た場合に、自分がどこまで対応できるのかという不安もありました。
──試験を受けた感想・手ごたえを教えてください。
基礎編については、思っていたよりも問題集で見たものと似た問題が少なく、少し戸惑いました。「自分の立てた学習計画では足りなかったのではないか」と弱気になる場面もありましたが、4択を2択まで絞ることはできていたと思います。
午後の応用編では、基礎編の手応えを引きずらないように意識しました。解ける問題は絶対に落とさず、確実に取れる部分で勝負しようと気持ちを切り替えて臨みました。
基礎編計算問題の得点源化・TEPPENの徹底演習・応用編の深掘り理解で合格を引き寄せる
──26年5月試験で合格できた要因を3つあげてください。
- 基礎編の計算問題に対する圧倒的な自信
不合格となった1月試験では、基礎編の計算問題で多くの取りこぼしがありました。その反省を踏まえ、5月試験に向けては「計算問題が出たらラッキー」と思えるほど徹底的に対策しました。本番でも、他の問題にはあまり自信が持てない部分もありましたが、計算問題については得点源にできるという確かな手応えがありました。
係数の計算も、最初は苦手意識がありましたが、講義動画で解き方を理解したことで、むしろ自分の強みになりました。C分野も当初はすべてのテーマに苦手意識がありましたが、計算問題が解けるようになったことで、最終的には一番の得意分野になりました。 - TEPPENを徹底的に解き込んだこと
前回の試験で後回しになっていた基礎編について、今回はTEPPENを使って徹底的にやり込みました。選択肢の〇×を判断するだけでなく、「選択肢のどの部分が誤っているのか」まで、すぐに分かるレベルを目指しました。
本番では、TEPPENの問題集で扱われていた内容であれば対応できる状態にしていたため、難しい問題でも4択を2択まで絞ることができました。その結果、基礎編は1月試験の40点から16点アップし、5月試験では56点を取ることができました。目標としては60点を取りたいと思っていましたが、56点でも大きく足を引っ張る点数ではなく、学習の成果は十分に出せたと感じています。 - 応用編の理解を深めたこと
応用編の計算問題がひと通り解けるようになった段階で、改めて講義動画を視聴し、単に計算手順を覚えるのではなく、意味や考え方を理解することを意識しました。
5月試験では、D分野で法人税の別表四を埋める問題が出題されるのではないかと予想し、テキストも再度読み込みました。少しひねられた問われ方をしても対応できるように準備した結果、応用編のD分野のタックスプランニングとE分野の不動産については、穴埋め問題の失点を除き、すべて正解することができました。
応用編は、1月試験では50点でしたが、5月試験では73点まで伸ばすことができました。ひとつ失点すると連鎖的に失点が広がる可能性がある部分を、確実に得点することの重要性を実感しました。また、穴埋め問題についても、FPキャンプの教材に収録されていた内容を確実に得点できたことで、失点を最小限に抑えることができました。
FPキャンプについて
──次にFPキャンプについて伺います。まず、FPキャンプを利用しようと思ったきっかけについて教えてください。
夫が先にFPキャンプを利用してFP1級に合格していたことがきっかけです。夫はもともとオンライン講座で学習することに抵抗がないタイプでしたが、私はこれまでFP2級や宅建士などを独学で取得してきたため、オンライン講座には少しハードルの高さを感じていました。
しかし、FP1級は難易度が高く、テキストを読むだけでは理解が難しいと感じました。そんな中、夫から「FPキャンプを信じれば間違いない」と言われ、実際に合格した夫の言葉とFPキャンプを信じてみようと思い、利用を決めました。
応用編から入り、TEPPENとメルマガで毎日積み上げる学習スタイルへ
──FPキャンプをどのように活用しましたか。
まずは応用編から学習を始め、講義動画を3周ほど視聴しながら、実際に手を動かして計算問題に取り組みました。その後はTEPPENの問題をとにかく繰り返し解き、途中で理解しにくい部分があれば、基礎編の講義動画に戻って理解を深めるようにしました。
特に、毎日届くメルマガの一問一答問題は、朝起きて最初に取り組むルーティンになっていました。
──FPキャンプで特に役立ったコンテンツを教えてください。
「基礎編テーマ解説講座」「応用編計算問題の解説動画」「応用編計算問題のテキスト・TEPPEN計算編解答用紙・模範解答」「応用編穴埋め解説動画」「僧侶FPとやまの今日の一問チャレンジ(メルマガ)」です。
特に、TEPPENに収録されている基礎編と応用編の計算問題には、合格に必要な重要ポイントが凝縮されていると感じました。「これが解けるようになれば大丈夫」と思える内容で、学習を進めるうえで大きな自信につながりました。
また、応用編の穴埋め解説動画も非常に役立ちました。テキストを読むだけでは頭に入りにくい内容も、動画で解説を聞くことで理解しやすくなり、記憶にも残りやすかったです。
FPキャンプは短期合格に必要な要点が凝縮された、迷わない学習コンテンツ
──FPキャンプを利用した全体的な感想を教えてください。
基礎編対策に加え、応用編の計算問題や穴埋め問題対策についても、本当に重要なポイントが凝縮されていると感じました。短期間で合格を目指したい人にとても適した内容だと思います。FPキャンプ利用者の合格率が高いことにも納得できました。
大手予備校よりも続けやすく、必要な対策を網羅できる安心感
──コストパフォーマンスについてはいかがですか。
大手資格予備校などと比べても安価で、継続しやすい金額だと感じました。内容の充実度を考えると、コストパフォーマンスは非常に良いと思います。
──FPキャンプの総合的な満足度を教えてください。
非常に満足しています。約半年の学習期間で、FP1級学科試験に合格することができたからです。もともと5月試験で合格することを目標にしていたため、その目標を達成できたことに大きな満足感があります。自分にとっては、最短かつ低コストで合格にたどり着けたと感じています。
──次は実技試験が待っています。実技試験に向けて現在どのように学習を進めていますか。
現在は仕事に復帰しているため、通勤時間や昼休憩の時間を活用して学習を進めています。朝は会社に着くまでの時間でメルマガの一問一答問題に取り組み、昼休憩には講義動画を視聴しています。
帰宅後は、子どもたちが寝た後に、私自身が眠くなるまで講義動画を見るようにしています。また、子どもの習い事の付き添いなど、ちょっとしたスキマ時間にも講義動画を視聴し、少しずつ学習を積み重ねています。
FP1級を信頼に変え、仕事にも家族の未来にも活かしていきたい
──実技試験に合格してFP1級を取得したら、今後の仕事や生活でどのように生かしていきたいですか。
団体職員として、仕事の中でもFP1級で学んだ知識を活かしていきたいと考えています。ただ、FP1級は独占業務のある資格ではないため、特定の業務に直接結びつけるのが難しい部分もあると思います。それでも、お客様にとって「FP1級を持っている人に相談できる」ということは、信頼につながる一つの要素になるはずです。「FP1級の方に相談してよかった」と思っていただけるような対応ができるようになりたいです。
また、仕事だけでなく、自分自身や家族の生活にも活かしていきたいです。将来的に土地などの相続に直面した際には、学んだ知識を役立てたいと考えています。資産運用についても、さまざまなリスクや運用方法に関する基礎知識があれば、法改正などがあった場合にも柔軟に対応できると思います。
今学んでいる制度と、将来自分が実際に使う制度が変わっている可能性も十分にあります。そのため、合格後もFP1級として知識をアップデートし続けていきたいです。
金融がわかる喜びと、子どもたちに見せたい「学び続ける姿」
──FP1級学科試験の勉強を振り返って、数々の犠牲を払いながら学習を継続して良かったと感じているのはどのような点になりますか。
私は大学時代にデザイン学科で学んでいたこともあり、これまで経済や金融分野について体系的に学ぶ機会はあまりありませんでした。FP1級の試験勉強を通じて、ニュースで取り上げられる金融分野の話も少しずつ理解できるようになったことは、大きな収穫だと感じています。
一方で、試験勉強のために子どもたちとの時間を犠牲にしてしまったことには、悔いもあります。それでも、いつか息子たちが大きくなったときに、親が大人になってからも学び続ける姿を見せられたことが、少しでも良い影響につながれば嬉しいです。
受講生へのメッセージ
──最後に、FPキャンプで学ぶ受講生にメッセージをお願いします。
FP1級学科試験は、得意分野の出題が多かったり、FPキャンプで学習した内容に近い問題が多かったりする回であれば、合格点を狙える可能性は十分にあると思います。
たとえ一度不合格になったとしても、諦めずに、自分にとって相性の良い試験回に出会えるまで、FPキャンプを信じて挑戦し続けてほしいです。


