
24歳で独学により1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得。2021年に「ほんださん / 東大式FPチャンネル」を開設し、35万人以上の登録者を獲得。
2023年に株式会社スクエアワークスを設立し、代表取締役としてサブスク型オンラインFP講座「FPキャンプ」を開始。FPキャンプはFP業界で高い評価を受け、2025年9月のFP1級試験では48%を超える受験生が利用。金融教育の普及に注力し、社会保険労務士や宅地建物取引士など多数の資格試験に合格している。
投資信託をはじめる場合、多くの初心者がファンドの選び方で悩みます。
数ある商品のなかでも、インデックスファンドとアクティブファンドは代表的な2つの運用方法です。
両者は運用目的やコスト構造が異なるため、自身の目標に合ったほうを選択しなければなりません。
本記事では、各運用方法の特徴や違いを比較し、見分け方を分かりやすく解説します。
将来の資産形成を成功させるため、まずは投資の基本をしっかりと身につけましょう。

インデックスファンドとアクティブファンドの基礎知識
投資信託は、運用方針によって大きく2つの種類に分類されます。
インデックスファンドとは
インデックスファンドは、特定の市場指数に連動する運用成果を目指す投資信託です。
市場全体と同じような値動きを目指した運用方法で、仕組みがシンプルで分かりやすいのが特徴です。
例えば、日本の代表的な株価指数の日経平均株価や、米国のS&P500やナスダックなどに連動する商品が挙げられます。
日経平均株価が5%上昇すれば、ファンドの基準価額も同じように5%上がるのを目標に作られています。
個別の企業を深く分析する手間が省けるため、初心者にも扱いやすい金融商品といえるでしょう。
アクティブファンドとは
アクティブファンドは、市場の平均指数を上回る運用成果を目指す投資信託です。
投資のプロであるファンドマネージャーが、独自の調査や分析をもとに投資先の銘柄を決定します。
例えば、将来の成長が期待できる企業だけを買ったり、割安に放置されている株を見つけて投資したりします。
市場全体が下落しているシーンでも、投資の専門家の力を借りて利益を狙えるのがメリットです。
しかし、人の手による調査費用がかかるため、インデックスファンドよりもコストが高くなる傾向にあります。
インデックスファンドとアクティブファンドの違いを比較
インデックスファンドとアクティブファンドには、運用方針以外にもさまざまな違いがあります。
運用目的と期待できるリターンの違い
インデックスファンドは、市場平均に連動する手堅い利益を目指す方法です。
高額な利益は期待できない反面、市場の成長とともに着実に資産を増やす運用に向いています。
一方で、アクティブファンドの目的は、市場平均を上回る大きなリターンを目指す方法です。
例えば、日経平均株価が年間で3%上昇したとき、5%や10%の利益を出す方針で運用されます。
より高い利益を追求したい場合は、アクティブファンドのほうが魅力的に感じるでしょう。
信託報酬や購入時手数料(コスト)の違い
投資信託を保有すると、運用管理費用の信託報酬などのコストが発生します。
インデックスファンドは指数へ連動させる仕組みのため、信託報酬が低く、初心者でも挑戦しやすいのが特徴です。
また、購入時手数料がかからない「ノーロード」と呼ばれる商品も豊富に揃えられています。
一方、アクティブファンドはプロの調査費用や人件費がかかるため、信託報酬は高く設定されています。
値動きの幅と投資リスクの違い
投資でいうリスクとは、危険性ではなく「価格の振れ幅」を意味します。
インデックスファンドは市場全体に分散投資されるため、極端な暴落や高騰が起こりにくく、リスクは平均的です。
アクティブファンドは、高額な利益が目指せる企業を厳選する点から、リスクが高い傾向にあります。
プロの予測が的中すれば大きく値上がりしますが、予測が外れれば基準価額が大きく下落します。
結果として、アクティブファンドのほうが値動きの幅が大きく、プラスにもマイナスにも振れる特徴を理解しておきましょう。
組み入れ銘柄と投資対象の違い
両者は、投資対象となる企業の選び方にも違いがあります。
インデックスファンドは、対象となる指数の構成銘柄を組み入れています。
例えば、日経平均株価(日経225)の動きに合わせた利益を目指す投資信託には、代表企業225社が対象です。
一方のアクティブファンドは、ファンドマネージャー(投資の専門家)が有望だと判断した銘柄だけを厳選します。
そのため、市場全体には含まれないような、隠れた優良企業や新興企業が投資対象に含まれるケースもあります。
目論見書から読み解く運用方針の違い
投資信託の説明書である「目論見書」を読むと、ファンドの性格がより明確に分かります。
インデックスファンドの目論見書には、連動を目指す対象指数(日経225・S&P500など)が明記されています。
アクティブファンドの目論見書には、運用の方針や投資商品、利益を目指すための計画などが記載されているので、参考材料にしてください。
例えば、「対象指数を上回る成果を目指し、優れたマネジメント力を持つ割安銘柄を厳選する」などの方針が明記されています。
購入前に目論見書を確認し、自分の考えに賛同できる運用方針かを見極めましょう。
「アクティブファンドはインデックスに勝てない」といわれる理由
投資の世界では、「プロが運用しても市場平均に勝つのは難しい」といわれるほど、アクティブファンドが苦戦しやすい傾向にあります。
長期投資における運用成績と市場平均の壁
短期的な視点で見れば、インデックスファンドを大きく上回るアクティブファンドは多いでしょう。
しかし、10年や20年などの長期投資になると、市場平均を上回り続ける商品は少ないため、注意しなければなりません。
市場は、国内外の経済状況や世界情勢など、さまざまな条件が複雑に影響し合っています。
投資の専門家であっても、市場の流れを予測するのは難しく、理想の利益を得られない可能性もあるでしょう。
例えば、ある年は大きな利益を出しても、翌年の予測が外れて過去の利益を下回るケースも否定できません。
結果的に、長期間の運用成績を平均すると、インデックスファンドよりも利益が低いアクティブファンドが多い傾向にあります。
コスト差が将来の資産形成に与える影響
アクティブファンドが市場平均を下回りやすいのは、コストの高さが原因です。
ファンドを管理するために必要な「信託報酬」は、運用成績の結果にかかわらず、毎年差し引かれます。
年間リターンが同じ5%のファンドを例に考えてみましょう。
信託報酬が0.1%のインデックスファンドは実質4.9%の利益が受け取れ、コストパフォーマンスが抜群です。
しかし、信託報酬が1.5%のアクティブファンドでは、実質3.5%の利益しか残りません。
「1.4%の違いなら変わらないだろう」と感じてしまいますが、長期運用の場合、手元に残る資産に差が出ます。
毎年手数料がかかる点を考慮して、リスク許容度(損失に耐えられる金額)や、投資目的からファンドを選んでください。
リスク許容度の詳細は、以下の記事で解説しています。
▶リスク許容度とは?資産運用で失敗しないために知るべき目安と決め方
投資初心者はどっちを選ぶべき?それぞれの見分け方と適性
性格や資産状況などの特徴に合わせて、自分に合ったファンドを選びましょう。
インデックスファンドが向いている人
インデックスファンドは、手数料が安く、あらゆる企業に分散できるので、投資初心者でもはじめやすい点が特徴です。
手間をかけずに長期運用で資産を育てたい
日中は本業で忙しく、投資の勉強や銘柄分析に時間を割けない人におすすめです。
日々の値動きを細かくチェックする必要がなく、一度設定すれば毎月自動で積み立てられます。
ただし、長期間放置してしまうと、本来得られるはずの利益が得られなかったり、元本割れしやすくなったりする可能性があります。
リスクを避けるためには、定期的にポートフォリオ(保有している資産の種類や割合)の見直しが重要です。
市場平均と同じ手堅い成果を目指す
元本割れリスクを取って高額な利益を目指すよりも、コツコツと安定的な利益を目指したい人に向いています。
価格が下落するリスクはありますが、長期的な視点で見ると安定的な利益を目指しやすいのがインデックスファンドです。
元本割れリスクを減らしたい人や、日々の価格変動に一喜一憂するストレスを避けたい人と相性がよいでしょう。
アクティブファンドが向いている人
アクティブファンドは、元本割れのリスクを受け入れてでも、大きな利益や目的を達成したい人に適しています。
市場平均以上の高いリターンを狙いたい
日経平均株価やS&P500の成長よりも、資産をより早く大きく増やしたい人におすすめです。
投資の知識は必要ですが、市場全体が停滞している時期でも利益を求められるでしょう。
ただし、損失が大きくなる可能性も理解したうえで投資する必要があり、注意が必要です。
特定のテーマや企業を応援する投資をしたい
関心を持つ分野がある人や、社会貢献につながる企業へ投資したい人に向いています。
例えば、「最先端の医療技術を開発する企業を応援したい」などの目的と相性がよいでしょう。
利益を求めるだけでなく、投資を通じて応援できるのは、アクティブファンドの魅力です。
自分に合った投資信託を選ぶには「お金の知識」が必要
大切な資産を守り、増やすためには、本質的な知識を身につけなければなりません。
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まとめ:インデックスとアクティブの違いを理解して資産運用をはじめよう
インデックスファンドとアクティブファンドは、それぞれ異なる魅力を持った投資方法です。
コストの低さと堅実さを重視するならインデックスファンド、市場平均以上のリターンを狙うならアクティブファンドが適しています。
しかし、だれかの意見だけを参考にした投資は、さまざまな経済の変化についていけず、柔軟な判断が下せません。
まずは自身の投資目的を明確にして、目論見書などの情報を自分の力で読み解くのが大切です。
正しいお金の知識を身につけ、将来の資産形成における失敗を防ぎましょう。
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