
24歳で独学により1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得。2021年に「ほんださん / 東大式FPチャンネル」を開設し、38万人以上の登録者を獲得。
2023年に株式会社スクエアワークスを設立し、代表取締役としてサブスク型オンラインFP講座「FPキャンプ」を開始。FPキャンプはFP業界で高い評価を受け、2026年5月のFP1級試験では65%を超える受験生が利用。金融教育の普及に注力し、社会保険労務士や宅地建物取引士など多数の資格試験に合格している。
株式投資を始めたいけれど、どの会社の株を買えばいいのかわからない…そんな風に悩んでいませんか?色々な会社があって、チャートを見てもちんぷんかんぷん…という方も多いのではないでしょうか。
安心してください!この講座では、個別銘柄を分析するための指標について、具体例を交えながらわかりやすく解説していきます。
これらの指標を理解することで、株式投資における銘柄選びの精度を高め、将来性のある会社を見つけることができるようになりますよ。

個別銘柄の分析って難しそう…PER、PBR、ROE…いろいろあって覚えられるか不安です…。



一つずつ丁寧に解説していくので大丈夫ですよ!実際に計算例を見ながら理解を深めていきましょう。焦らず、じっくりと取り組めば必ず理解できます!
本記事で解説した内容は、ほんださん監修のFPキャンプ内コンテンツ「完全講義premium」を基に作成されています。
より深く、体系的に学びたい方は、以下のFPキャンプの講座をチェックしてみてください。


個別銘柄分析の重要性


株式投資で成功するためには、個別銘柄分析は欠かせません。
何となく良さそう、という感覚だけで株を買ってしまうと、大きな損失を被る可能性があります。
資産運用で着実に利益を上げていくためには、将来の成長性や株価の割安度をしっかりと見極める必要があります。
個別銘柄を分析することで、本当に投資する価値のある会社かどうかを判断できるようになるのです。



個別銘柄を分析することで、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?



個別銘柄分析によって、その会社の将来性や株価の割安度を客観的に評価できます。つまり、より確度の高い投資判断が可能になるということです!
PER(株価収益率)で割安銘柄を見つける


PER(株価収益率:Price Earnings Ratio)は、株価が1株当たりの純利益の何倍になっているかを示す指標です。
計算式は、PER = 株価 ÷ 1株当たり利益(EPS) です。
EPSは、純利益 ÷ 発行済み株式数 で計算されます。
PERは、株式投資において、株価の割安度を判断する際に用いられる重要な指標の一つです。
PERでわかること:株価の割安度を判断
PERが低いほど、株価は割安と判断されます。
同じ業種や規模の会社を比較する際に、PERが低い銘柄は、投資家からまだ十分に評価されていない可能性があります。
つまり、お買い得な銘柄と言えるかもしれません。
具体例で学ぶPERの活用法:A社とB社の比較
| 会社 | 株価 | 1株当たり利益 | PER |
|---|---|---|---|
| A社 | 1,000円 | 100円 | 10倍 |
| B社 | 1,000円 | 200円 | 5倍 |
A社とB社、どちらの株を買おうか迷っているとします。
株価はどちらも1,000円です。
しかし、1株当たり利益を見ると、A社は100円、B社は200円です。
PERを計算すると、A社は10倍、B社は5倍となります。
B社の方がPERが低いということは、同じ株価でもB社の方が利益を多く生み出していることを意味します。
つまり、B社の方が割安と判断できるのです。



PERが低いほど割安になる、ということは理解できました。でも、PERが低い会社ばかりに投資すればいいのでしょうか?



PERはあくまでも指標の一つです。PERだけで投資判断をするのではなく、他の指標と組み合わせて総合的に判断することが大切です。PERが低いからといって必ずしも良い会社とは限りません。成長性なども考慮する必要がありますよ。
PBR(株価純資産倍率)で株価の妥当性を評価


PBR(株価純資産倍率:Price Book-value Ratio)は、株価が1株当たりの純資産の何倍になっているかを示す指標です。
計算式は、PBR = 株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS) です。
BPSは、純資産 ÷ 発行済み株式数 で計算されます。
PBRは、株式投資において、株価の妥当性を評価する際に用いられる重要な指標の一つです。
純資産とは、会社の資産から負債を引いた金額で、株主が保有している部分を示します。
つまり、会社が解散した場合に株主に返還される資産のことです。
PBRでわかること:解散価値との比較
PBRが1倍を下回ると、株価が解散価値よりも低いことを意味します。
つまり、その会社が保有する資産価値よりも株価が低い状態です。
これは、市場でその会社の株が売られすぎている可能性を示唆しており、割安と判断されることがあります。
具体例で学ぶPBRの活用法:A社とB社の比較
| 会社 | 株価 | 1株当たり純資産 | PBR |
|---|---|---|---|
| A社 | 1,000円 | 1,000円 | 1倍 |
| B社 | 1,000円 | 500円 | 2倍 |
A社とB社の株価はどちらも1,000円です。
しかし、1株当たり純資産はA社が1,000円、B社は500円です。
PBRを計算すると、A社は1倍、B社は2倍となります。
B社は、PBRが1倍を超えているため、割高と判断される可能性があります。
一方、A社はPBRが1倍なので、株価と純資産が一致しています。
A社の方が割安と判断できる可能性があるのです。



PBRが1倍を切っている会社は、解散したら株主にお金が返ってくるんですよね?だったら、PBRが低い会社に投資すればいいんですね!



理論上はそうですが、実際には会社がすぐに解散するとは限りません。また、PBRが低い会社には、業績が悪化しているなどの理由がある場合もあります。PBRだけで判断するのではなく、他の指標も確認し、会社の状況を総合的に判断することが重要です。
ROE(自己資本利益率)で企業の収益性を見極める


ROE(自己資本利益率:Return On Equity)は、株主から集めた資本(自己資本)を使って、企業がどれだけの利益を上げているかを示す指標です。
計算式は、ROE = 純利益 ÷ 自己資本 × 100 です。
ROEは、株式投資において、企業の収益性を判断する際に用いられる重要な指標の一つです。
会社は、株主から出資されたお金を使って事業を行い、利益を上げます。
ROEが高いほど、少ない資本で多くの利益を上げている、つまり投資効率が良いと判断できます。
ROEでわかること:投資効率の高さを判断
ROEが高い企業は、効率的に事業を運営し、高い収益性を上げていると判断できます。
一般的に、ROEが高いほど成長性が高いとされ、株式投資においては魅力的な投資先と見なされることが多いです。
具体例で学ぶROEの活用法:A社とB社の比較
| 会社 | 純利益 | 自己資本 | ROE |
|---|---|---|---|
| A社 | 1億円 | 100億円 | 1% |
| B社 | 1億円 | 1億円 | 100% |
A社とB社はどちらも年間で1億円の純利益を上げています。
しかし、A社の自己資本は100億円、B社の自己資本は1億円です。
ROEを計算すると、A社は1%、B社は100%となります。
B社はA社に比べてはるかに少ない自己資本で同じ額の利益を上げています。
つまり、B社の方が資本効率が良く、高い成長性を持つ可能性があると判断できるのです。



ROEが高い会社は成長性が高いと判断できるんですね!ROEだけを見て投資判断しても大丈夫でしょうか?



ROEは重要な指標ですが、他の指標と組み合わせて総合的に判断することが大切です。例えば、負債が多い会社はROEが高くなる傾向がありますが、財務リスクも高くなります。他の指標も確認し、会社の状況を多角的に分析しましょう。
ROA(総資産利益率)で企業の総合力を測る
ROA(総資産利益率:Return On Assets)は、企業が保有する総資産を使ってどれだけの利益を上げているかを示す指標です。
計算式は、ROA = 純利益 ÷ 総資産 × 100 です。
ROAは、ROEと同様に収益性を測る指標ですが、ROEが自己資本を基準としているのに対し、ROAは総資産を基準としています。
総資産には、自己資本だけでなく、借入金などの負債も含まれます。
そのため、ROAは企業の総合的な資産運用能力を測る指標と言えるでしょう。
ROEとの違い:自己資本と総資本
ROEは株主が出資したお金(自己資本)に対する収益性を示すのに対し、ROAは企業が保有するすべての資産(総資産)に対する収益性を示します。
そのため、ROAは、負債を含めた企業全体の資産効率を評価する指標となります。
ROAを見ることで、企業が資産をどれだけ効率的に活用して利益を上げているかを判断できます。
ROAでわかること:資産活用の効率性を判断
ROAが高いほど、企業は効率的に資産を活用して利益を上げていると判断できます。
ROAは、業種によって大きく異なるため、同業他社と比較することで、その企業の資産活用の効率性をより正確に評価することができます。



ROAとROE、どちらも収益性を測る指標ですが、使い分けが難しいです…。



ROEは株主の視点から、ROAは経営者の視点から収益性を評価する指標と考えると分かりやすいでしょう。ROEは株主資本に対する利益率、ROAは企業の総資産に対する利益率を表します。状況に応じて使い分けることが大切です。
力試し:実際に過去問を解いてみよう
この記事で学んだことを踏まえて以下の問題に挑戦してみましょう!
(2022年5月問25 2020年9月問24) (学科 FP協会)
(ア)同規模・同一業種の銘柄間においては、PERの高い銘柄が割安と考えられる。
解説:
PER(株価収益率)は、「株価÷1株当たり純利益(EPS)」の算式で求められ、株価が1株当たり当期純利益の何倍になっているかを表した指標です。一般に、PERが高い銘柄は、株価が割高とされます。
(イ)PBR(倍)は、「株価÷1株当たり純資産」の算式により計算され、この値が高い銘柄は割高と考えられる。
解説:
なお、一般的にPBRが1倍を下回ると割安、1倍を超えると割高と判断されることが多いです。
まとめ:個別銘柄分析の指標PER、PBR、ROE、ROAを理解する
今回は、株式投資を行う上で重要な個別銘柄分析の指標、PER、PBR、ROE、ROAについて学習しました。
これらの指標を理解し、活用することで、株式投資の成功確率を高めることができます。
PERは株価の割安度、PBRは株価の妥当性、ROEは収益性、ROAは資産効率をそれぞれ示す指標です。
これらの指標を単独で使うのではなく、組み合わせて分析することで、より精度の高い投資判断が可能になります。
FP2級試験対策としても、これらの指標の意味と計算方法、そして活用方法をしっかりと理解しておくことが重要です。



たくさんの指標があって覚えるのが大変ですが、頑張ります!



はい!一つずつ丁寧に理解していくことが大切です。練習問題を解きながら、実践的に学んでいきましょう。応援しています!
本記事で解説した内容は、ほんださん監修のFPキャンプ内コンテンツ「完全講義premium」を基に作成されています。
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