
24歳で独学により1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得。2021年に「ほんださん / 東大式FPチャンネル」を開設し、35万人以上の登録者を獲得。
2023年に株式会社スクエアワークスを設立し、代表取締役としてサブスク型オンラインFP講座「FPキャンプ」を開始。FPキャンプはFP業界で高い評価を受け、2025年9月のFP1級試験では48%を超える受験生が利用。金融教育の普及に注力し、社会保険労務士や宅地建物取引士など多数の資格試験に合格している。
新NISAがはじまり、多くの人が投資をはじめるなか、株価暴落への不安も増えました。
「お金が一瞬で減ってしまうかもしれない」と考えると、予兆を感じ取る方法や対策などを知りたい人もいるのではないでしょうか。
データから株価暴落について知り、正しい知識で備えれば、相場の急変時にも冷静に対処できます。
本記事では、株価暴落のメカニズムや、自分の資産を守るための防衛策について詳しく解説します。
将来の不安をなくし、自信を持って資産形成を続けるためのヒントとしてお役立てください。

歴史が証明する株価暴落の予兆とメカニズム
株式市場の歴史から見ると、株価の大幅な下落は定期的に繰り返されています。
株式市場の暴落はいつか起きるもの
株式投資では、永遠に価格が右肩上がりで上昇し続けるケースはありません。
好景気と不景気は波のように繰り返されており、株価も上下を繰り返してきました。
過去数十年間のデータを見ると、数年ごとに大きな下落を挟みながら、長期的に成長してきた事実が確認できます。
暴落は異常事態ではなく、「春がきたら夏がくる」と同じサイクルの一部として、いずれ発生するものだと捉えましょう。
生きているうちに経験するであろう暴落は、完全に避けるのを目標にするのではなく、起きたときにどう対応するかが大切です。
歴史から見た大暴落の背景
株式市場の歴史を紐解くと、さまざまな原因で大暴落が起きています。
1987年のブラックマンデーや、2008年のリーマンショックは、世界中の投資家に大きな影響を与えました。
これらは、「今は価格が下がるはずがない」「今のうちにたくさん買おう」と強気の投資家が増えたタイミングで発生しています。
楽観的な考えが当たり前になった市場こそ、目に見えないリスクが潜んでいると考えておきましょう。
1637年に起きた「チューリップバブル」は面白い例です。
チューリップの美しさが評価され、富裕層から人気が高まり、投資対象となりました。
価格は上がっていき、一つの球根と家の金額が同じになったといわれています。
「チューリップの値段は下がらない」と考えた人たちが投資をはじめ、結果的に買い手がなくなり、価格が下落しました。
歴史から学べば、「現在の相場が異常な状態にあるかどうか」を客観的に判断する基準として役立ちます。
人間の心理や経済のサイクルは歴史を繰り返すため、過去の暴落を知る意味は大きいといえるでしょう。
データから読み取るべき警戒シグナル
暴落を100%予測できなくても、市場から危険なサインを読み取れるケースがあります。
代表的なサインとして、米国の政策金利の急激な引き上げや、逆イールドが挙げられるでしょう。
金利を引き上げると、企業は借金がしづらくなり、事業拡大や設備投資などに充てられず、株価が下落します。
また、債券や市場の動きを見るグラフの「イールドカーブ」が右肩下がりになると、株価が下がりやすいのが特徴です。
他にも、天気・政治・災害なども関連しており、最新の情報をキャッチアップし続ける必要があります。
お金の知識をもとに市場を観察すれば、周りの意見に振り回されずに、冷静に判断しやすくなります。
専門家でも暴落の「正確な時期」を当てるのは難しい
歴史を見るとさまざまなデータはありますが、暴落が「いつ」「どの規模で」起こるかを正確に当てるのは容易ではありません。
長年市場を分析している金融のプロであっても、相場の先行きを完璧に予測できないのが現実です。
「来月には大暴落が起きる」などの情報がSNSなどで出回っても、個人の予想で終わるケースもあります。
SNSなどの情報に振り回されて投資プランを頻繁に変えてしまうと、元本割れするリスクを高めてしまうでしょう。
「予測できない事態が起こる」と考え、どのような状況でも資産を守れる準備をしておくのがおすすめです。
下落するタイミングを予測する投資ではなく、市場の変化に追いつくための防御力を高める工夫をしてください。
【注意】相場が急落したときにパニック売りする人の特徴
株価が急激に下がったときに、冷静さを失って大きな損失を出してしまう人の特徴を解説します。
ネガティブな情報に感情を揺さぶられる
暴落時には、メディアやSNSで「大不況が来る」「資産がゼロになる」などのネガティブな情報が出てきます。
このような言葉に感情を支配されると、正しい判断力を失うため、冷静さを保つのがポイントです。
例えば、一時的に下落している場合でも、不安を感じてしまい、保有している株をすべて手放してしまう人もいます。
しかし、感情に任せた売買は、結果的に一番低い価格で資産を手放す「底値売り」につながる危険性が高いでしょう。
周囲のパニックに巻き込まれず、自分の頭で状況を整理して、本当に選ぶべき答えを導き出すのがおすすめです。
市場や相場をコントロールできないからこそ、自分自身の感情に振り回されない冷静さと知識を意識してください。
自身のリスク許容度を超えた危険な投資をしている
自分の資産や精神力を超えた投資をしている人は、暴落時に耐えられないため、リスク許容度に合った投資がおすすめです。
リスク許容度とは、元本割れしたときに耐えられる度合いを指します。
例えば、Aさん(独身)とBさん(既婚・子ども2人)を子どもの有無のみで比較しても、Aさんのほうがリスク許容度が高いといえます。
万が一、株価が下落した場合、Bさんは守るべき家族がいるため、安定的な商品で投資するほうがよいでしょう。
しかし、リスク許容度は、個人の収入・価値観・家族構成などで異なるため、さまざまな点から度合いを見つけ出さなければなりません。
リスク許容度を考えずに生活費まで投資に回していると、暴落したときに耐えられず、生活のために借金をしてしまうケースもあります。
リスク許容度を超えた運用は、投資ではなく投機(ギャンブル)と同じ状態です。
投資は、当面使う予定のないお金で進める基本ルールを守り、自分の条件に合った方法で運用してください。
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金融知識の不足が招く、根拠のない焦りと判断ミス
投資信託や株の仕組みを理解していない場合、価格が少し下がるだけで焦りが生じ、正しい判断ができなくなります。
「なぜ下がっているのか」「過去の相場はどう回復したのか」を知らないため、不安な気持ちに押しつぶされるでしょう。
また、知識がなければ、怪しいSNSの言葉を鵜呑みにしてしまい、自分に合わない商品を購入してしまうケースがあります。
例えば、暴落時に「こちらの商品のほうが安全です」と勧められ、恐怖心から手数料の高い別の金融商品に乗り換えてしまう人もいます。
元本割れやリスクを減らすだけでなく、金融トラブルを避けるためにも、正しい知識が必要です。
自分の投資プランや商品を説明できない状態では損失につながる可能性が高いため、十分に注意してください。
株価暴落に備える3つの方法
元本割れしてしまうパニック売りを避けるためには、日ごろから準備を整えておくのがおすすめです。
リスク許容度を見極める
「自身のリスク許容度を超えた危険な投資をしている」でも紹介した通り、リスク許容度に合った投資が大切です。
見極めたリスク許容度をもとに、投資を安全に続けていきましょう。
定期的に自分のライフステージを見直し、現在の投資プランがリスク許容度に合っているかを確認してください。
万が一暴落した場合でも、夜にしっかりと眠れる程度の投資額に抑えるのが一つの基準です。
「不安を感じやすい性格」「感情のコントロールが苦手」という人は、リスクの低い商品の割合を増やすのがおすすめです。
例えば、米国や日本などの安全ランク(格付け)が高い債券は、比較的安定した運用を叶えやすいのが特徴です。
他にも、現金の割合を多くすれば、多額の出費にも柔軟に対応できるので、安心度合いが増す人もいます。
債券や現金は、インフレ(物価が上がり続ける状態)には弱いデメリットを理解したうえで、安心できる割合を探すのがおすすめです。
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生活防衛資金を十分に確保する
投資に回すお金とは別に、「生活防衛資金」を確保しておきましょう。
生活防衛資金とは、本業の収入が減ったり、急な病気で働けなくなったりした際に生活を守るお金です。
一般的には、会社員で3か月から半年分、自営業者で1年から2年分の生活費が必要といわれています。
ただし、配偶者が働いていない家庭や、子どもや親を養っている場合は、平均よりも多い金額を備えるとよいでしょう。
十分な現金を手元に置いておけば、株価が暴落しても生活に支障をきたさずに柔軟な運用が可能です。
まとまったお金がある心のゆとりが、相場の底値でパニック売りをする最悪の事態を防ぎます。
さらに、「お金がない」という欠乏感はIQを下げてしまうため、生活防衛資金があれば冷静さを保ちやすくなるのがメリットです。
投資をはじめる前に、まずは現金による守りの壁を作り上げてください。
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正しいお金の知識を身につける
暴落が起きたときに冷静に対処するには、テクニックではなく、お金の知識を深く学ぶ必要があります。
価格が変化した理由や、経済のサイクルを理解していれば、過剰な反応をせずに済みます。
また、税金や社会保険の仕組みを知れば、投資以外でも家計の防御力を高められ、より効率的に資産形成できるでしょう。
例えば、NISAやiDeCoなどの非課税制度を正しく活用し、手取り収入を増やす工夫も資産防衛の一つです。
自分の頭で考えて判断できる力は、株価の暴落によって価値が目減りしない一生モノの資産に変わります。
金融リテラシーの向上こそが、不確実な時代を生き抜くための自己投資だといえるでしょう。
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防衛力を高めるなら「FP(ファイナンシャルプランナー)」の学習が最適
お金の知識を幅広く学びたい人には、FPの学習がおすすめです。
6分野にわたるお金の知識が学べる
FPの学習では、株式投資の方法だけでなく、生活にかかわる以下の6分野を学びます。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
これらの知識は、生きていくうえで避けて通れないテーマです。
例えば、暴落で資産が減ったとしても、保険料の見直しや節税で家計のバランスを立て直す方法に気づけます。
一つの分野に偏らず、幅広い視野でお金の流れを把握する力が身につくからこそ、より経済的な余裕を生み出せるでしょう。
どのような経済状況にも柔軟に対応できる、家計基盤を作れるようになります。
部分的な知識の寄せ集めではなく、お金のルール全体を学び、リスクを軽減した資産形成を進めてください。
相場に振り回されない長期的な資産形成が身につく
FPの知識を得れば、目先の株価の上下に一喜一憂しない、長期的な視点で資産形成を進められます。
ライフプランニングを通じて、何歳までにいくら必要なのか、明確な目標を立てられます。
目標が定まっていれば、「今は価格が下がっているが、10年後の目標に向けて投資を継続しよう」と判断可能です。
また、株式・債券・不動産などに資産を分け、リスクを分散させるなどの対策もできるでしょう。
一時的な暴落リスクを抑えながら、コツコツと資産を増やすための軸が学べます。
人生の設計図を描くお金の知識は、投資を長く続けるための心強い味方として役立ちます。
転職・セカンドキャリアなど、仕事にも活かせる
FPの学習で得た知識は、個人の資産防衛だけではなく、就職・転職・セカンドキャリアでも輝きます。
金融業界や不動産業界に転職する場合、専門知識がある点をアピールすれば評価されやすくなります。
また、これまでの職歴とFPの知識を組み合わせれば、特定の分野に特化したFPとしての選択も可能です。
例えば、元看護師の人が「保険特化のFP」、元教師の人が「教育資金特化のFP」になれば、差別化ができます。
自分自身の資産を守りながら、他者の悩みも解決できる収入源を得れば、将来の選択肢が大きく広がります。
さらに、資格は目に見える形のため、新しいキャリアに挑戦する際の自信にもつながるでしょう。
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