
24歳で独学により1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得。2021年に「ほんださん / 東大式FPチャンネル」を開設し、35万人以上の登録者を獲得。
2023年に株式会社スクエアワークスを設立し、代表取締役としてサブスク型オンラインFP講座「FPキャンプ」を開始。FPキャンプはFP業界で高い評価を受け、2025年9月のFP1級試験では48%を超える受験生が利用。金融教育の普及に注力し、社会保険労務士や宅地建物取引士など多数の資格試験に合格している。
30代は、就職から数年が経過し、人生の大きな転換期を連続して迎えやすい年代です。
結婚・マイホームの購入、出産・育児など、ライフステージの変化に合わせてお金の使い道も変わります。
30代という重要な時期にこそ、現在の生活状況と保険の内容が合っているか見直す作業は欠かせません。
もし、20代の頃に加入した保険を放置している場合、万が一のときに必要な保障を受けられない可能性があります。
本記事では、30代が保険を見直すべき理由や、失敗を防ぐためのステップを解説します。

30代は「保険見直し」に適したタイミング!3つの理由
30代で保険の見直しが必要な理由は3つあるため、生活の変化と関連づけて解説します。
①独身・結婚・出産で「必要な保障額」が変化
30代は、家族構成が変化しやすく、万が一の事態に必要な金額が変化する時期です。
独身時代であれば、自分自身の医療費や葬儀代程度をカバーできれば十分でした。
しかし、結婚して配偶者ができ、子どもが生まれると、遺された家族の生活費や教育費を確保しなければなりません。
例えば、子どもが大学を卒業するまでには、1人あたり1,000万円から2,000万円の教育資金が必要とされています。
教育資金を備えないまま親が亡くなった場合、子どもの将来の選択肢は狭まってしまいます。
守るべき家族が増えたタイミングこそ、不足している保障を補うための見直しが必要です。
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②20代の保険のままではリスクがある
新社会人の頃に加入した保険は、当時の収入に合わせた最低限の保障内容の可能性があります。
医療技術の進歩は早く、古い保険のままでは十分な給付金を受け取れないリスクがあります。
例えば、これまでであれば1週間以上の入院が必要だった病気も、日帰り~数日程度で退院できるように変わりました。
そのため、日帰り入院や1泊2日の入院が対象の保険でなければ、保険金を受け取れません。
以前は5日目からの入院が対象の保険が多かったため、現在の保障内容をしっかりと確認する必要があります。
さらに、不要な特約に高い保険料を支払い続けているケースもあるため、「現在の自分に必要な保障はどれか」と見極めましょう。
無駄な保険料を削減し、浮いた資金を投資信託などの資産運用に回すほうが、将来の選択肢を広げられます。
③住宅ローン(団信)加入時に見直すべき生命保険
マイホームを購入して住宅ローンを組む際は、保険全体のバランスを整えるよいタイミングといえます。
住宅ローンの契約時には、多くのケースで「団体信用生命保険(団信)」への加入が条件です。
団信とは、契約者の死亡や重度の障害(高度障害状態)が残った場合、住宅ローンの残債がゼロになる仕組みの保険です。
団信に加入した時点で、遺された家族がローンを支払う必要がなくなり、住居は確保された状態になります。
現在加入している民間の生命保険から「住居費」の分を減額でき、毎月の固定費を下げられるでしょう。
30代で検討がおすすめ!保険の種類と優先順位
保険にはさまざまな種類があり、すべてに加入すると家計が破綻するため、本当に必要な保険だけを厳選する必要があります。
死亡保険:家族構成別の必要額目安
死亡保険は、遺された家族が経済的に困らないためのセーフティーネットです。
必要となる保障額は、共働きか片働きか、子どもの有無によって異なるため、慎重に検討してください。
共働き夫婦で子どもがいない場合、相手の収入があるため、高額な保険金でなくとも問題は少ないでしょう。
一方で、子どもがいる家庭では、公的な遺族年金の受給額を計算したうえで、不足するお金を備えるのがおすすめです。
ただし、終身保険を選ぶとさらに保険料が高くなるため、定期保険で一時的に保険金を増やすなどの工夫をしましょう。
医療・がん保険:入院日数短縮への対応策
医療は日々進歩しているため、入院期間が短くなり、通院による治療が多くなりました。
従来の「入院1日につき5,000円」などの医療保険では、十分な給付を受けられない可能性があります。
先ほども触れた通り、日帰りや短期入院でも受け取れる保険などを選ぶのがおすすめです。
「がんになったら、どれくらいの医療費が必要だろうか」と実際に調べ、家族構成や資産から最適な保険を選びましょう。
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就業不能保険:公的制度との兼ね合い
病気やケガで長期間働けなくなったとき、収入の減少をカバーするのが就業不能保険です。
魅力を感じる保険ではありますが、公的医療保険の「傷病手当金」について正しく理解する必要があります。
会社員や公務員であれば、休職しても最長1年6か月間は、給与の約3分の2が傷病手当金として支給されます。
公的な手厚い保障がない自営業者や、傷病手当金だけでは生活費が不足する会社員に限り、就業不能保険による備えが必要です。
すべての人が必要な保険ではないため、「自分に必要な保険か」をしっかりと見極めましょう。
教育資金準備と保険:学資保険と新NISAで備える
子どもの教育資金を準備する方法として、学資保険と新NISAがあり、用意したい金額や価値観などによって異なります。
学資保険は、毎月決まった額を強制的に積み立てられ、親に万が一の問題が起きれば、その後の保険料が免除される点がメリットです。
しかし、資産を増やす効果は薄いため、インフレ対策としては不十分でしょう。
運用期間を十分に確保できるのであれば、NISAを活用するのも一つの手段です。
NISA口座で運用した利益には税金がかからないため、そのままの金額を学費に充てられます。
「配偶者は働いていないから、学資保険で確実に備えたい」「自分たちの老後資金もあわせてNISAで準備したい」などで決めましょう。
確実に必要な入学金などは学資保険や預貯金で確保し、長期的に増やす部分は新NISAを利用する、ハイブリッド運用もおすすめです。
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損をしない!かしこい見直しの3ステップ
正しい手順を踏み、効率的な保険の見直しをしましょう。
ステップ1:現在の加入状況を「見える化」する
最初に、現在支払っている保険の内容を把握してください。
手元にある保険証券を用意し、保障内容・保険期間・毎月の保険料をまとめて書き出します。
複数の保険会社に加入している場合、同じような特約を二重に契約している事実に気づく場合もあるでしょう。
曖昧な感覚ではなく、数字とデータで現状を見える化するからこそ、削るべき無駄が明確になります。
ステップ2:公的医療保険制度と高額療養費制度を理解する
民間の保険を追加する前に、日本の公的医療保険について理解しましょう。
日本の公的医療保険は、他国と比べても優れており、公的医療保険で足りない部分を民間保険でカバーするのが理想です。
代表的な制度が「高額療養費制度」で、1か月の医療費の自己負担額に上限が設けられています。
一般的な収入の会社員であれば、1か月(例:1月1日~1月31日)に100万円の医療費がかかった場合でも、自己負担額は約9万円に抑えられます。
高額療養費制度を理解していれば、過剰な医療保険に加入して無駄な出費を重ねる必要はありません。
ステップ3:特約の「重複」と「不要な保障」を解約する
主契約に付随する「特約」は、保険料を高める原因です。
例えば、クレジットカードの付帯保険や、自動車保険の特約と内容が被っていないか、入念に確認しましょう。
先進医療特約のように、治療の選択肢を広げられるものは残し、使う確率の低い特約などは解約して保険料を下げるのもおすすめです。
保険会社や銀行の意見を「鵜呑み」にしないための防衛策
相談窓口の提案をそのまま受け入れず、プロの意見として活用しながら、自分自身の資産を守るための防衛策を紹介します。
①メガバンクや窓口相談を活用するコツ
金融機関や街の保険相談窓口は、一度に多くの情報を得られる貴重な場所です。
上手く活用するコツは、相談に行く前に「自分が求める保障の条件」をある程度決めておき、複数比較する前提で行きましょう。
知識や条件がない状態で相談すると、高い手数料が設定された保険などを勧められ、断りきれなくなるリスクがあります。
窓口は情報収集の場と割り切り、提案されたプランは一度自宅へ持ち帰って冷静に検討する余裕を持つのがおすすめです。
②手数料などから見る「信頼できる保険商品」の選び方
保険料の中には、保険会社が事業を運営するための「付加保険料」が含まれています。
例えば、保険会社の運営費や広告費などが当てはまり、店舗を持たないネット保険会社の保険料が安いのはこのためです。
担当者から対面で商品を購入する場合、手厚いサポートに見合うだけのコストを支払っていると認識しなければなりません。
保障内容と保険料のバランスをシビアに比較し、コストパフォーマンスに優れた商品を選ぶ視点が不可欠です。
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③「無料相談」だけで終わらせない!複数比較しよう
一人の担当者の意見だけで、数十年にわたる保険契約を決断するのは避けるほうがよいでしょう。
担当者によって得意な分野や、所属する保険会社の主力商品は異なるため、提案内容に偏りが生じます。
A社では終身保険を勧められたが、B社では掛け捨て保険と投資の組み合わせを提案されたなど、あらゆるケースがあります。
医療のセカンドオピニオンと同じように、複数の窓口で話を聞き、それぞれのメリットとデメリットを比較するのがおすすめです。
「金融リテラシー」を高めて、後悔しない保険選びを
最終的に正しい判断を下すためには、自分自身の金融知識を高めるのがおすすめです。
金融リテラシーとは?専門用語に惑わされない基礎知識
金融リテラシーとは、お金に関する正しい知識を持ち、自分で判断を下すためのスキルを指します。
保険のパンフレットには、解約返戻金や予定利率、払済保険など、見慣れない専門用語が並びます。
意味が分からなければ「まあこの保険でいいだろう」と適当に決めてしまいかねません。
しかし、意味をしっかりと理解できれば、営業担当者と対等に会話ができ、より自分の理想に近い保険を選べます。
基礎知識があるからこそ、雰囲気や人間関係に流されない、合理的な選択ができます。
専門家の視点を持てば「一生モノの資産防衛術」が身につく
お金の知識を学べば、資本主義社会の日本で生きていくための基盤が整います。
特に、6分野にわたって学べる「ファイナンシャルプランナー(FP)」の資格の学習では、人生という長期視点で考えられるようになるでしょう。
税金・社会保険・投資・相続など、幅広い分野の知識がつながるからこそ、家計を客観的に見られます。
例えば、医療費控除の仕組みを知れば、年末調整や確定申告で税金を取り戻す手続きが可能です。
若い頃に身につけたお金のルールは、ライフステージが変化しても色褪せない、一生の財産として役立ちます。
営業担当者の提案を「自分自身で分析」できる
高い金融リテラシーが身につくと、提案された保険商品を自身で分析できるようになります。
「この特約は不要ではないか」「高額療養費制度を使うから保険金を減らそう」と、具体的な見直しが可能です。
また、本質的な質問を担当者に聞けるため、より専門的な意見を聞き出せ、理想の見直しができるでしょう。
自分の力で分析し、納得したうえで契約にハンコを押すからこそ、将来の後悔を防げます。
効率重視でお金の知識を身につけるなら「FPキャンプ」
生きたお金の知識を知りたい人には、学習コンテンツの「FPキャンプ」がおすすめです。
YouTubeで人気!東大卒・ほんださんの分かりやすい解説
FPキャンプは、YouTubeチャンネル「ほんださん / 東大式FPチャンネル」で支持を集める、ほんださんが運営しています。
複雑で難解な金融制度を初心者でも分かる言葉にかみ砕いて解説するため、お金の知識に触れた経験がない人でも安心です。
テキストの文字をただ追うのではなく、図解や例え話を駆使するため、好奇心を刺激しながら学べます。
通勤電車の中や家事の合間など、スキマ時間を活用して動画を視聴できるため、忙しい30代に最適な学習環境です。
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スキマ時間でFP試験に合格しよう!メリット・注意点・勉強方法を解説
試験対策だけじゃない!実生活に即活用できる「本質」の学び
FPキャンプの講義は、暗記に頼るのではなく、「なぜその制度が作られたのか」という本質から丁寧に紐解きます。
表面的な知識ではなく、知識を深く理解できるため、学んだその日から自身の保険見直しや家計管理に応用可能です。
自分の生活が改善していく実感を得られるため、学習のモチベーションが途切れません。
FPキャンプで得られる思考法と応用力
FPキャンプでの学習では、専門家ならではの思考法と変化に対応できる応用力が身につきます。
法律や税制は毎年改正されますが、本質的な思考法が身についていれば、新しい情報にも対応できます。
情報が溢れる現代こそ、正しい情報を取捨選択できる力は、家族を守るための防波堤となるでしょう。
無料コースを各級に用意!ノーリスクでスタート可能
「自分が継続できるか不安」と感じる人でも安心できるよう、FPキャンプでは各級に対応した無料コースが用意されています。
いきなり高額な受講料を支払う必要はなく、まずは無料の講義動画を視聴し、FPキャンプの解説の分かりやすさを体験できます。
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まとめ:30代の保険見直しは、自分を大切にするための第一歩
30代での保険見直しは家計の節約ではなく、未来の自分と家族を経済的な不安から守るための大切な作業です。
現在のライフステージに合った保障を準備し、浮いたお金を資産形成に回せば、精神的にも経済的にも余裕が生まれます。
金融機関の窓口や担当者にすべてを委ねるのではなく、自身の知識で判断する姿勢が後悔しない保険選びの基本です。
FPキャンプで本質的なお金の知識を身につけ、自信を持って家計をコントロールできる豊かな人生を手に入れてください。
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