24歳で独学により1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得。2021年に「ほんださん / 東大式FPチャンネル」を開設し、32万人以上の登録者を獲得。
2023年に株式会社スクエアワークスを設立し、代表取締役としてサブスク型オンラインFP講座「FPキャンプ」を開始。FPキャンプはFP業界で高い評価を受け、2025年9月のFP1級試験では48％を超える受験生が利用。金融教育の普及に注力し、社会保険労務士や宅地建物取引士など多数の資格試験に合格している。
FP試験の勉強をしていると、集中力が続かずに悩む人は少なくありません。
仕事や家事の合間をぬって勉強時間を確保しても、脳が疲れていては学習効率が下がってしまいます。
勉強の効率を上げるには、「どれくらい勉強するか」だけでなく「どのように休憩を取るか」も重要です。
適切なタイミングで休息を挟むと、脳のパフォーマンスが回復し、記憶の定着率が高まります。
本記事では、最適な休憩のタイミングと、試験科目に応じた時間配分のコツを解説します。
人間は長時間集中できない！勉強に休憩が必要な理由
人間の脳は、長時間にわたって集中力が維持できない特徴があります。
そのため、長時間机に向かい続ける方法が、必ずしもよい勉強法とはいえません。
一般的に、人が深い集中状態を維持できる時間は15分程度、長くても90分程度といわれています。
無理をして長時間勉強を頑張っても、記憶への定着率は低下し、努力が水の泡になる可能性があります。
勉強をしない時間に焦りを感じてしまう人もいるかもしれませんが、効率よく知識を吸収するには、意識的に休憩を取るのがポイントです。
何分ごとに休憩する？目安は「ポモドーロ・テクニック」
集中した作業と短時間休憩を繰り返す「ポモドーロ・テクニック」は、世界中で取り入れられている時間管理術です。
イタリアの起業家フランチェスコ・シリロが考案した方法で、「25分の集中」と「5分の休憩」を繰り返します。
4セット程度繰り返したあと、30分程度の休憩時間を取り、しっかりと脳を休めます。
集中力の継続時間や疲労度合いによって、作業時間や休憩時間は調整するとよいでしょう。
作業と休憩を短時間のうちに繰り返すことで、高い集中力を維持でき、効率よく勉強を進められます。
また、「25分だけ勉強しよう」と勉強のハードルを下げられ、無理なく試験対策が可能です。
脳の疲労が蓄積しにくく、長時間にわたって高いパフォーマンスを維持できるため、「25分＋5分」を基本にしてみるとよいでしょう。
【科目別】FP試験対策の休憩は何分ごと？最適なペース配分
FP試験対策を進めるときにおすすめの勉強時間を紹介するので、個人の集中力に合わせて調整してみてください。
暗記科目（学科）は「25分」で脳をリセット
ライフプランニングやタックスプランニングなどの暗記中心の学習には、短いサイクルでの勉強が適しています。
ポモドーロ・テクニックを活用しながら、25分の作業と5分の休憩を取るのがおすすめです。
また、心理学における「初頭効果」と「新近効果」を活用でき、より効率的に記憶を定着させられるでしょう。
人の脳は、物事の「はじめ」と「おわり」を強く記憶する性質があります。
長時間続けて勉強するよりも、時間を細かく区切って回数を重ねるほうが「はじめ」と「おわり」の回数が増え、記憶の定着率が高まります。
暗記科目は単調になりやすく、飽きがきやすい側面があるため、短い時間で区切り、こまめに脳をリセットしながら繰り返しましょう。
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計算問題（実技）は本番と同じ時間
相続税の計算や年金受給額の計算など、実技試験対策をする場合は、本番と同じ分数をかけて勉強するのがおすすめです。
本番の試験時間は長く、疲労を感じやすいため、日ごろの学習から慣れておくとよいでしょう。
また、「どの問題にどれくらい時間がかかるか」「半分解いて何分残っているか」などのスピード感も把握できます。
そのため、本番で「あと5分しかないから、間に合わない」という最悪の事態を避けられるようになります。
「面倒だから勉強したくないな」と考えていても、一度作業をはじめてしまえば「作業興奮」と呼ばれる脳の作用を活用可能です。
作業をはじめてしばらくすると脳が活発化して、やる気が出てくるため、挑戦してみてください。
自分の「集中できる限界」を知ることも大切
最適な休憩のタイミングには個人差があり、25分が短すぎると感じる人もいれば、60分も集中が続かない人もいます。
25分と5分のサイクルを無理に繰り返さず、自分にとって「集中できる限界」を知り、コントロールしましょう。
ポモドーロ・テクニックや科目別の時間配分を試しながら、自身の集中力が切れるタイミングを観察してください。
「文字が頭に入ってこなくなった」「スマホが気になりはじめた」といったサインが出たら、脳が休憩を求めている証拠です。
疲労やストレスによっても異なるため、自身のコンディションに合わせて柔軟にルールを調整するのが、かしこい戦略といえます。
勉強の質を高める！休憩時間にするとよい3つのこと
脳を休め、リフレッシュするために効果的な3つのアクションを紹介します。
①脳を休憩：瞑想・仮眠など
脳を休憩させるには、視覚情報を遮断して脳を休める必要があります。
目を閉じて深呼吸をするだけでも、脳への刺激を減らせるので、ぜひ試してみてください。
他にも、吸う息と吐く息に意識を向ける「瞑想」や、デジタルデトックスなどをするとよいでしょう。
眠気があるときは、短い仮眠を取るのもおすすめです。
短時間の睡眠は脳内の疲労物質を取り除き、覚醒度を高める効果があります。
ただし、30分以上寝てしまうと深い睡眠に入り、起きたあとに頭がぼーっとしてしまう点には注意が必要です。
机に伏せて寝るなど、あえて深く眠りすぎない姿勢を取るとよいでしょう。
②気分転換：食事・読書など
勉強場所を変えたり、軽い食事をとったりして気分を変えるのもよい方法です。
脳のエネルギー源であるブドウ糖を補給するために、ラムネやゼリーなどを食べるのも効果的です。
温かい飲み物を飲んで休息する時間を作るのも、精神的なリラックスにつながります。
他にも、音楽を聴いたり、読書をしたりなど、適度な気分転換をして勉強を継続させましょう。
③身体を動かす：運動・ストレッチなど
長時間同じ姿勢で座っていると、血流が悪くなり集中力が下がります。
また、肩や背中がこってしまい、痛みを感じることもあるでしょう。
そのため、休憩時間には椅子から立ち上がり、軽く身体を動かすのがおすすめです。
背伸びや首のストレッチをするだけでも、凝り固まった筋肉がほぐれ、血流が改善します。
血行がよくなれば、集中力が増し、疲れにくい体に変えられます。
さらに、身体的なリフレッシュは、眠気覚ましにも高い効果を発揮するので、ぜひ試してみてください。
効率的に自分に優しく！勉強を楽にするコツ
挫折を避けるには、勉強のハードルを下げ、楽に続けられる工夫を取り入れる必要があります。
スキマ時間を活用する
通勤電車の中、昼休み、病院の待ち時間などのスキマ時間を活用するのがおすすめです。
忙しい社会人や主婦（主夫）は、まとまった勉強時間が確保できない人も多いでしょう。
しかし、スキマ時間を活用すれば、1日1～2時間程度の学習時間を確保できます。
さらに、スキマ時間学習は「電車が来るまでの間」などの時間制限があり、集中力が高まりやすい特徴があります。
机に向かうことだけが勉強ではなく、生活の中に学習を溶け込ませる意識を持ちましょう。
生活の一部になれば、精神的な負担も軽くなり、FP試験の合格を勝ち取れます。
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スマホ・タブレットで手軽に学ぶ
重たいテキストや問題集を常に持ち歩くのは大変なため、手軽に学べるスマホやタブレットを活用するのがおすすめです。
PDF化したテキストを入れたり、問題演習ができるアプリを使ったりすれば、いつでもどこでも勉強をはじめられます。
スマホであれば、満員電車の中や寝る前の布団の中でも片手で操作でき、スキマ時間も活用可能です。
学習のハードルを下げる工夫をすれば、「勉強をはじめよう」と気合を入れなくても、自然と学習に取り組める環境が整います。
インプットとアウトプットの黄金比率
効率よく記憶を定着させるには、インプット（読む・聞く）とアウトプット（解く・話す）のバランスが重要です。
脳科学的には、「インプット3割：アウトプット7割」が黄金比率といわれています。
テキストを読むだけでなく、記憶を思い出して使う練習は欠かせません。
テキストを読んだら同じ章の問題を解く、学んだ内容を誰かに説明するつもりで声に出すなど、積極的にアウトプットしましょう。
アウトプットの割合を意識すれば、同じ勉強時間でも成果は大きく変わります。
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ながら勉強を取り入れる
どうしてもやる気が出ないときや、机に向かう時間がないときは、「ながら勉強」を取り入れましょう。
例えば、家事や散歩をしながら、あるいは横になりながら学習すれば、挫折することなく合格へ近づけます。
完璧主義を捨て、「聞き流すだけでもOK」と自分に許可を出してあげることで、勉強への心理的なハードルが下がり、継続しやすくなります。
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【FP試験】無理せず勉強継続！寝ながら勉強で合格を勝ち取る
スキマ時間で効率重視なら「FPキャンプ」がおすすめ
勉強を効率化したい人にこそ、スマホで学べる教材や講義動画などがそろった「FPキャンプ」がおすすめです。
5分で学べる！スキマ時間を活用できるコンテンツが満載
FPキャンプは、デジタルテキストやバックグラウンド再生ができる講義動画など、スマホやタブレットで学べる環境が整っています。
多くの動画は短くまとめられており、通勤中や休憩中のちょっとしたスキマ時間に視聴するのに最適です。
さらに、出題傾向を徹底分析したオリジナル問題集も提供されており、アウトプット学習にも困りません。
YouTubeでの分かりやすい解説で人気を集める「ほんださん」が運営するコンテンツだからこそ、提供できるサービスです。
重いテキストを開くことなく、質の高い講義を受けられるFPキャンプで、FP資格に合格しましょう。
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いつでも、どこでも本質的な学習が可能
FPキャンプが多くの受験生に支持される理由は、単なる暗記ではなく「本質的な理解」を重視している点にあります。
「なぜそうなるのか」という制度の背景や仕組みを丁寧に解説してくれるため、応用力が身につきます。
本質を理解すると記憶の定着率が上がり、試験でひねった問題が出ても対応でき、仕事や実生活でも役立つでしょう。
いつでもどこでも、プロ講師による「分かりやすくて面白い」講義が受けられ、勉強のモチベーション維持にも役立ちます。
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オンとオフを切り替えて、記憶を定着させよう
FP試験の範囲は広く、覚える知識も多いため、勉強には長期的な戦略が必要です。
根性だけで長時間勉強しようとせず、適切な休憩を取り入れて脳のコンディションを整えて、効率的に知識を深めましょう。
暗記科目は短く区切って回転数を上げ、計算問題はじっくりと取り組むのがおすすめです。
スキマ時間や便利なツールをフル活用して、無理なく学習を継続させ、合格を勝ち取ってください。
オンとオフの切り替えを意識し、自分に合ったペースを見つけることで、着実に合格へと近づけます。
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