【FP1級 実技試験 合格体験記 髙橋 瑞貴様インタビュー】

目次

FP1級受験のきっかけ

本当は2級で終わりにしようと思っていました。
しかし、ほんださんのYouTubeチャンネルで思いの外、簡単に2級に合格でき、たまたま学科試験日までの期間に入院する予定もできたので、

「時間が作れるなぁ~ もしかして1級に挑戦できるんじゃないかな?」

と思い、1級の勉強に手を出しました。

また、将来的に里子を預かるファミリーホームを運営したいと家族で話しているので、子供たちが将来困らないようにお金に対する知識を教えられるよう、そして学校関係者などにも信頼してもらえるように、より高度な資格を持っていた方がいいのではないかと思って受検に挑戦することを決めました。

学習スケジュールと活用教材

12月下旬にFPキャンプの実技試験コースが開講するということだったので、それまではTACの茶本を使い、面接当日の流れを確認した程度です。

開講以降はFPキャンプの動画を見て、茶本の問題をPart IとIIともに、掲載されている半分くらい解きました。

平日は通勤+お昼休憩の時間で、1~2時間程度の勉強、休日は家族(特に子供)との時間を優先して、1月末までは勉強しませんでした。

1月末~2月中旬の試験日までは、休日も1時間ほど動画を見るなどしていました。

FPキャンプの動画視聴と面接体験記の熟読が学習の二本柱 

──学習に利用した主な教材を教えてください。

メインはFPキャンプの動画をひたすら見ることで学習しました。
一度で理解できない・覚えられないものは、直前にも動画を見直しました。

テキストは合格テキスト FP技能士1級実技対策厳選問題集(TAC出版/茶本と呼ばれるもの)
+FPキャンプのテキストを、PDFファイルのままPCで確認しました。

その他、noteで過去の受検生が受けた面接の体験記を掲載してくれているので、時間があるときに読み漁りました。

学習の工夫と面接試験対策

実は面接試験を申し込んだ後に妊娠しました。
ちょうどつわりのピークと重なる時期で、体調を崩さないことを優先しました。
1月後半には、問題集を読んで解くのも厳しい状態だったので、ひたすら動画を見ることに集中しました。
動画でしたらベッドに横になりながら見たり、音声だけ聞くこともできるので、大変助かりました。
また、サトシ先生の動画やnoteの体験記でも「面接官が誘導してくれる」ということがたくさん言われていましたので、不安になりすぎないよう、最終的には面接官に身を委ねるつもりで気持ちがふさぎ込まないように気を付けていました。 

FPキャンプの講義動画の一問一答を想定して、回答を繰り返し脳内再生 

1級学科試験の合格祝賀会でご一緒だった方にお声掛けいただき、試験直前にオンラインで模擬面接を行いました。
この模擬面接で雰囲気を掴むことができ、模擬面接でやったものと似たような論点が面接本番でも出たので面接後に本当に感謝しました! 

「絶対正解」がないため自分の到達レベルを判断できず、最終的にFPキャンプに集中して学習 

問題に対しての「絶対の正解」がないことが、大変だったと感じました。

茶本の設例を解いていた時にも、まず問題に対するメモ書きを作成してから解説を見ていたのですが、
自分がメモしていることが解説では触れられていないことも多々ありました。

自分のメモが全くの見当違いなのか、それとも加点ポイントになり得るのか判断が付かず、宙ぶらりんな気持ちになりました。

解説を見てメモに足りない部分を確認することはしましたが、自分がどの程度のレベルに到達できているか判断できないので、途中から茶本の問題を解くのをやめ、FPキャンプの動画やテキストを確認することに集中しました。

子供との時間です。学科試験の際は家族にお願いして直前には土日にも勉強させてもらい、実技試験ではつわりもあって平日も休日も子供の相手ができませんでした。

試験前に基礎編一問一答の正答率は90%超、
応用編の計算問題は瞬時に手が動くまでやり込む 

 実技試験コースが開講したばかりだったこともあり、開講前はどのような内容なのか・どのくらいの量の動画やテキストがあるのかわからなかったので、あまり具体的なスケジュールは立てていませんでした。

また、試験日までの途中で何度か動画が追加されたので、ひたすら動画の更新を追い、それほどスケジュール感は気にしていませんでした。

ただ、本番直前の2日ほど半休を取っていたのですが、
つわりで体調が悪く、全く勉強することができず、
普通に体調不良の休暇になってしまいました(笑)。

あまり自信はありませんでした。「成るように成れ!あとは面接官に任せよう!」という心持ちで挑みました。 

FP1級実技試験の雰囲気や難易度、内容

設例はPart Iは標準的、Part IIは初見の論点が多く、課題読み時間にメモ書きできず  

  • Part I(相続・事業承継分野)
    スタンダードな感じの問題だなと感じました。法人版の事業承継税制ではありませんでしたが、学習した中で答えられそう問題でした。 

  • Part II(不動産分野) 
    3つの承諾が初見で、ほぼメモを書くことができませんでした。 
  • Part I(相続・事業承継分野)
    和やかな雰囲気で答えやすかったです。面接官・書記官の他にきんざいのスタッフと思われる方も面接会場にいらっしゃいました。 

  • Part II(不動産分野)
    圧迫感はありませんでしたが、問題が難しかったためかPart Iに比べると少し固い感じがありました。 
  • Part I(相続・事業承継分野) 
    学習した範囲内で答えられそうな問題でした。 

  • Part II(不動産分野)
    定型問題は大筋答えられたかなと思いますが、3つの承諾や承諾料・買取価格のアドバイスについてほとんど答えることができませんでした。  

Part I(相続・事業承継分野) 

  • インボイスはどのような制度ですか? 
  • もし、テナントの要望に応えてインボイスを発行してあげたいなと思った場合には、どのようにすればよいですか? 
  • 賃貸アパートを青空駐車場にする場合、何か問題点はありますか? 
  • 青空駐車場にした場合は、相続の際の扱いはどうなりますか? 
  • 定期贈与について心配されていますが、定期贈与にならないためにはどうすればよいですか? 
  • ちなみに、贈与に関して改正があったのは知っていますか? 
  • 他にアドバイスすることはありますか? 
  • ちなみに法人化する際には土地や建物はどのようにしますか? 
  • 小規模宅地の特例について、どのくらいの軽減になりますか? 
  • こちらは併用できますか? 
  • その他に何か対策はありますか? 

Part II(不動産分野) 

  • 譲渡承諾・条件変更承諾・建替承諾についてそれぞれ教えてください。 
  • 承諾料はどのように算定しますか? 
  • Aさんは承諾しなければなりませんか? 
  • 承諾しなかった場合、Cさんはどうすると思いますか? 
  • マンションに建て替えた方が固定資産税と都市計画税が安くなるとはどういうことですか? 
  • 建て替えずに今の状態で特例を利用する方法はありますか? 

反省点と得点結果の振り返り

知ったかぶりをせず、面接官の誘導に乗りながら分かる範囲で回答 

  • Part I(相続・事業承継分野) 
    消費税と相続税の言い間違いをしてしまったのが反省点です。
    Part Iでは面接官の方が助け舟を結構出してくださったり、誘導してくださったりしたので、それほど気負わずに受け答えすることができました。 
  • Part II(不動産分野) 
    答えられない問題には先に知識不足であることをお伝えしました。
    その後面接官から促されながら答えていきましたが、なるべく無言にならないように、分かることを話すように気を付けておりました。
    たくさん誘導していただいたのですが、うまく答えられず詰まってしまった場面が多々あったので反省しております。
    また、試験後に考えたら分かるような部分もあったので試験の緊張があったとはいえ咄嗟に設例から見つけられたり、面接中に気付けたりできたらよかったのにと反省しました。 

Part IIの面接第一声で「持ち帰り」を出しました(笑)。
面接官が分からないことを前提に色々と誘導を入れてくれたので、なるべく分かること・知っていることを並べて沈黙が続かないように気を付けて回答しました。 

Part IIからの面接で、見たことのない単語がでてきた&答えることができなかったので意気消沈でした。
2回目の面接のPart Iは結構答えられたのではないかと思うのですが、終わった後は合格できるという自信は全くなかったです。 

200点満点中133点で、内訳は以下の通りです。 

A ) 顧客の問題点の把握(40点満点): 25点 

B ) 問題解決策の検討分析(60点満点):42点

C ) 顧客の側に立った対応(60点満点):41点 

D )FP倫理と法令順守(40点満点): 25点 

幅広い設例の学習・面接官とのコミュニケーション・仲間との模擬面接が合格のカギ 

  1. Part Iは学習してきた中でもスタンダードな設例だったので、そちらでしっかりと受け答えができたと思えたことです。
    ただし、Part Iも法人版事業承継の設例ではなく個人資産家の贈与税や相続税に関する設例でした。
    法人版事業承継に絞って勉強していたら解けなかった可能性もあるので、他の設例も捨てずに学習していたことが良かったのではないかと思います。
  1. Part IIの問題は難問だったと思います。
    FPキャンプの講座にも出てきていない論点で度肝を抜かれました。
    だからこそ、配点はそれほど高くないのかな?と試験後の希望的観測と実際の点数を見た際に感じました。
    もしくは誘導していただいて答えられた範囲で部分点のようなものをいただけたのではないかと思います。 
  1. 上記でPart IIは難問だったと書いたのですが、その中でも必出3問は一部誘導していただきましたが、ほぼ答えられたと思います。
    また、メイン3問のうち1問が模擬面接でやった内容と近いものでしたのでとても助けられました。
    初見では答えられなかったと思うので、模擬面接を行ったこと・相手の方がその問題(2024年6月8日の設例)を選んでくれたことに感謝です。 

面接官の誘導を逃さずしっかりとコミュニケーションを取ることが大切  

分からない論点でも誘導してくれたり、思い出そうとしている際にはヒント(ほぼ答えの場合も)を出してくれたりします。

聞き逃さないようにしっかりと耳を傾け、コミュニケーションを取ることが大事ではないかと思います。また体験記などを読んでいると、知っていることを話すことは大事ですが、知ったかぶりはしない方がいいように思いました。

一度持ち帰りを使ってもそれだけで不合格になることはありませんので、本当に分からない場合は分からない旨を伝えて私のように誘導してもらうのもありです。

FPキャンプについて

体調が優れない中、コスパ・タイパに優れたFPキャンプで集中学習して合格を勝ち取る 

  • インプット編:テーマ解説講義 Part I(相続・事業承継) 
  • インプット編:テーマ解説講義 Part II(不動産) 
  • アウトプット編:コミュニケーション編 
  • 直前対策:過去問解説 

年末に妊娠し、つわりのピーク中に試験勉強と試験本番という結構過酷な状況でした。
体調がマシな時に動画を見ることでしかほぼ勉強ができない状態でした。
特にインプット編は、苦手な部分や覚えきれていないと思う部分を繰り返し見ることができたのでとても良かったです。 

講座開設直後の第一弾だったということもあり、とてもお安く受講することができました。
お値段がいくらになるのだろうと不安に思っていましたが、申込開始されて値段も安かったので即受講の申し込みをしました。
コストパフォーマンス・そしてタイムパフォーマンスもとっても良かったと思っています。  

5点です。学習はほぼFPキャンプに頼っていました。
公開前の期間もほとんど勉強せずにいましたが、非常に分かりやすく解説してくださったのですんなり頭に入りました。
FPキャンプには1級学科からお世話になっているので、完全合格できたのは本当にFPキャンプのおかげです。  

FP1級の活かし方

FP1級を現在の不動産業務に生かしつつ、将来的には子どもたちにお金の知識を教えていきたい 

「FP1級の受検に挑んだ理由」でも書いたように今後里子を預かりたいと思っています。

そういった子供たちは現在~将来に渡って金銭的にも苦労することが多いと思いますので、『お金の知識を教える』ことや『困ったときに相談できる相手になる』ために活かしていきたいと思っております。

また、現在働いている会社が不動産関連でFP1級保持者がいないので、職場でも活かせるようにアピールしていきたいです 。  

子供に勉強する姿を見せられたことはとても良かったと思います。
実技試験の結果発表の際に、3歳の子供からも「いっきゅうおめでとう!」と言ってもらえました。
寂しい思いもさせてしまいましたが、今後子供が勉強する際にもスケジュールの立て方や心持ちを教えることができるのではないかと思います。

そして、私の資格勉強は一旦終わりにしようと思っていますが、子供たちが受験する時期にはまた何か勉強を始めたいと思っています。
子供と別の勉強内容ではありますが、一緒に机に向かって一緒に悩みながら学習したいです。  

受験生へのメッセージ

これから実技試験を受ける方は、すでに学科試験を合格された優秀な方ばかりだと思います。きんざいの実技試験は、そんな優秀な方でもみなさん試験後には「落ちた」と感じる試験だそうです。

私自身も落ちたと思って合格発表までの1か月間を過ごしました。
試験内容も学科試験とはかなり違うと感じられることかと思います。難しいと感じると思います。
それでもFPキャンプの講師方に付いて行き、動画の内容を理解していけば合格できます。

つわりでほぼ勉強できなかった私でも合格を得られましたので、きっと怪我や病気で体調を崩して数日勉強できない期間があっても合格できる講義内容になっています!学科試験合格まで頑張ったご自身を信じて、もうひと頑張りしてください!! 

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