【FP1級学科試験 合格体験記/ 福住 亜里沙様インタビュー】

FP1級受験のきっかけ

きっかけは大きく2つあります。
1つ目は、職場で資格手当の対象資格だったことに加え、仕事でも関わる分野が多く、実務にすぐ活かせそうだと感じたことです。

2つ目は、資格マニアな私にとって「手が届きそうで簡単には届かない1級」という存在が、とてもワクワクする挑戦に思えたことです。点数や肩書きで達成感を得られるタイプでもあるので、FP2級合格時には「もっと自分の力を試してみたい」という気持ちが強くなり、それが大きな原動力になりました。

学習スケジュールと活用教材

2か月の短期集中で計画的に学習を進める

本格的に勉強を始めたのは7月中旬で、約2か月間の学習期間でした。お盆休み前までに講義動画の視聴と市販テキスト2冊の学習を終えることを目標にし、同時に応用編の計算演習もスタート。お盆休み以降は、FPキャンプ公式問題集『TEPPEN』を中心に一問一答形式の問題演習を本格化させ、苦手分野の洗い出しや分野ごとの目標設定を行いました。ラストスパートでは、優先順位を明確にして集中的に特訓しました。

平日は「TEPPEN」で基礎対策を2~3時間、土日は昼までしっかり休んでから、調子の出やすい夕方~夜にかけて5時間ほど計算問題演習を実施。また、毎朝のメルマガ『僧侶FPとやまの今日の一問チャレンジ』はスキマ時間を活用して取り組みました。

──学習にあたって主にどのような教材を活用しましたか。

  • テキスト:みんなが欲しかったFPの教科書①②(TAC出版)
  • 問題集:FPキャンプ公式問題集『TEPPEN』(LEC出版)
  • オンラインサービス:FPキャンプ

学習の工夫とモチベーション維持法

反復とご褒美で勉強を習慣化、モチベーションを維持

忘却曲線に合わせて復習する「間隔反復法」のリズムを崩さないよう意識しました。とにかく目に触れる回数を増やすことを最優先にし、「暗記」ではなく「定着」をゴールに設定しました。理解できない箇所があれば、その都度ChatGPT先生に質問し、納得できるまで解説してもらっていました。

一番つらかったのは、膨大な暗記量との戦いでした。ただ、この時期を乗り越えれば正解を導けるようになり、勉強が一気に楽しくなることも分かっていたので、そこまでが勝負だと割り切りました。間隔反復法を活用し、効率よく記憶を定着させることで、この暗記期間を最短で突破する工夫をしました。

モチベーション維持のコツは「勉強する自分にご褒美をあげる」こと。深夜にお菓子を食べてもOK!高い桃を買ってもOK!ハーゲンダッツも好きなだけOK!勉強を条件に特別ルール”を作ることで、ストレスをうまくコントロールしていました。また、FPキャンプの祝賀会への参加も大きなモチベーションでした(笑)。

食生活と、趣味のYouTube時間です。平日は夜しか勉強時間を確保できなかったため、夕食はレトルト食品中心。お菓子をつまみながら勉強していたので、栄養バランスは最悪でした。さらに、ご褒美に桃を買いすぎて、お財布にもダメージがありました(笑)。

普段は健康志向が強い方なので、多少の罪悪感はありました。また、日課だったYouTubeも、猫や料理動画から一転して、履歴が『ほんださんFPチャンネル』一色に染まりました。

メルマガの一問一答で正答率がどんどん上がっていくのが励みになり、やる気アップにつながりました。過去問演習の復習にもなるので、一石二鳥でした。

また、サトシ先生の「まとめノート方式」を参考にして、分野ごとにノートを整理して書き足していったところ、自然と自分の苦手分野に気づけるようになりました。テキストに付箋を貼らなくても、1枚のノートにすべてがまとまっている便利さに助けられました。

さらに、「ハイカラなジュリエット事故しそう」などの語呂合わせもかなり役立ちました。直前対策講座Premiumで受けた応用編の模擬試験では、講師による直接添削があり、とても貴重な経験になりました!

基礎編

  • 1度目の受験から1年のブランクがあり、改正点も含めて「一からやり直す」気持ちでスケジュールを立てました。まずは学習する分野の順番を決め、食事中などのスキマ時間にFPキャンプの「テーマ解説講座」を気軽に流して耳からインプット。一通り視聴したあとは、市販テキストを使って内容理解を深めました。暗記の手助けとして「穴埋め演習講座」も併用し、その後は公式問題集『TEPPEN』に取り組みました。間違えた問題には赤ペンで✔︎をつけ、最低3周は演習。チェックが2つ付いた問題だけを徹底的に周回しました。計算問題については、実際に手を動かすよりも計算ステップを暗記することを重視し、目でリズムよく確認していきました。

応用編計算問題

  • 応用編の計算問題は、基本的に「書かずに口頭で説明できるか」を基準にし、スピード重視で時間短縮を図りました。ただし、年金計算での月計算の図は毎回丁寧に描き、自分だけの「応用編対策ノート(iPhoneメモ)」も作成しました。そこには「最後に源泉引くのを忘れるな」「2台って書いてあるぞ、ちゃんと読め」など、自分への注意書きを書き込みました。また、計算問題を解く際には、特例の併用可否を都度確認し、「今何を計算していて、なぜこの数字が出るのか」を意識して解くようにしていました。このプロセスが、結果的に基礎編の理解にもつながったと感じています。

応用編穴埋め問題

  • 不動産や金融など、自分が苦手とする分野ほど得点源になりやすいとわかっていたので、「覚えれば得点源、落としたら致命的!」と自分にプレッシャーをかけ、徹底的に向き合いました。「目にすれば嫌でも覚える」と知っていたので、とにかく無心で取り組むと決め、地道に繰り返しました(笑)。

基礎編については「過去問と同程度の難易度なら十分いける」と感じていました。応用編についても、非上場株式の評価、タックスの別表四、譲渡所得の計算など定番分野は万全の対策を行い、年金計算も複数パターンを押さえていたため、「穴埋めで大きく失点しなければ大丈夫」という自信がありました。

基礎編の予想外の難化には、序盤でかなり動揺しました。それでも「調整問題」とそうでない問題を見極められたことで、最後はある程度落ち着いて解答でき、自信をもってマークできた問題も多くありました。

応用編は初見のパターンも多く、かなりのひねりに戸惑いました。その焦りから、これまで一度もミスしたことがない箇所を間違えてしまい、試験直後はとても悔しかったです。ただ、過去問で見た知識が初見問題に見事にハマり、得点できた瞬間は本当に嬉しく、努力が報われたと感じました。

暗記負担の軽減・得点力アップへのマインドシフト・心の支えの存在で合格を引き寄せる

  1. 「暗記の負担を減らしたこと」です。
    まず、自分の「暗記スタイル」を知るために診断を行ったところ、「聴覚優位タイプ」と判明しました。それを活かし、食事中にほんださんの動画を視聴し、その後テキストで読むという「耳→目」の2段階学習を実践。一度のインプットの質を高めると同時に、間隔反復法を活用して、暗記を最短で終わらせる工夫をしました。

  2. 「6割取る」から「落としてはいけない問題を見極める」へ意識を変えたことです
    以前は「トータルで6割取れれば合格」と考えていましたが、FPキャンプのサトシ講師の動画でマインドが一変しました。「どの問題を絶対に落とさないか」に焦点を当て、調整問題には動じず、定番問題を確実に得点する意識へとシフト。この考え方が、基礎編7割達成という結果に直結したと思います。

  3. 心の支えの存在です。
    試験当日、基礎編の難化に動揺し、昼休みに不安がピークに達していたとき、メルマガに書かれていた僧侶FPとやま先生の言葉に救われました。
    「基礎編がどんなに失敗したと思っても、結果はまだ出ていない。諦めるのは早い」
    この言葉で気持ちを立て直し、冷静に応用編へ挑むことができました。結果として、過去にないパターンの問題を得点できるという奇跡のような体験につながりました。

FPキャンプについて

キスト・動画・過去問を自在に活用し、理解を深める

最初に取り組んだのは「テーマ解説講座」の視聴です。ほんださんのテンポの良い話し方とわかりやすい解説のおかげで、初めて学ぶ内容にも抵抗なく入っていくことができました。動画を視聴して概要をつかんだ後にテキストを読むことで、理解がスムーズに進みました。テキストでつまずく箇所があれば「完全講義Premium」で補強し、過去問解説動画では丁寧な説明によって理解がさらに深まりました。

「直前対策講座」の受講で基礎と応用を横断して学ぶ意味を理解できたことが合否を分けた決め手

模擬試験や厳選予想問題など、教材の種類が増えるだけで新たな学びが得られるのが大きな魅力でした。多くの問題に触れるほど「有利な受験生」になれると感じました。特にサトシ先生の3本の動画は必見です。限られた残り時間の中で学習の質を最大化できるよう構成されており、「FP試験を研究し尽くした人の言葉」はやはり説得力が違います。

この動画をきっかけに「まとめノート方式」を実践し、基礎と応用を横断して学ぶ意味を理解できたことが、合否を分けた大きな要因だと思います。基礎と応用をつなげて学ぶ力が、応用編でのミラクルにつながりました。

FPキャンプの使いやすさと学びやすさに感動

全体として、とても使いやすいと感じました。レイアウトが見やすく、動画の長さや本数もひと目でわかるので、学習の計画が立てやすかったです。1本の動画を見終えるごとに紙吹雪が舞う演出も楽しく、モチベーション維持に役立ちました。一問一答の問題量もちょうど良く、また各動画に訂正文がしっかり追記されている点も親切で好印象でした。必要な情報がすぐ目に入り、ストレスなく学習できました。

申し分ありません。早期アクセス割が適用されていたこともあり、非常に気軽に登録できました。特に直前対策講座は、内容に対して価格が圧倒的にお得だと感じます。

迷わず「5」です。サブスク型でいつでも利用できる利便性に加え、FPキャンプならではの豊富な講義動画や直前対策コンテンツ、過去問解説など、すべてが学習をスムーズに進める助けとなりました。

また、毎朝届くとやま先生の格言メールが、じわじわと前向きな気持ちを引き出してくれました。FP1級学科試験のように長期戦となる勉強では、精神面のコントロールも非常に重要です。孤独な学習ではなかなか保てない心の安定を支えてくれたのが、とやま先生の存在でした。さらに、直前対策講座の充実ぶりは群を抜いており、間違いなく私の合否を分けた決定的な要素だったと思います。

正直、少し手が止まっています(笑)。学科試験とはまったく違うスキルが求められるため、まだ試験当日に自信を持って臨んでいる自分の姿がイメージできていません。実技は「説明できる=本当に理解している」という状態が求められる試験です。だからこそ、これまでとは違う戦略を立て、しっかりと食らいついていこうと思っています。

税とFPの架け橋としてのキャリアを目指して

現在は税理士事務所で事務員として働いており、主に所得税や法人税の業務を担当しています。今後は、お客様の相続相談に同席する機会をさらに増やし、相続や事業承継の場面でもお役に立てるようになりたいです。税理士事務所で培った実務経験と、FP1級で得た幅広い知識を掛け合わせて、私らしいスタイルでFP資格を生かす方法を模索していきたいと考えています。

本気で挑んだからこそ見えた努力の価値

──FP1級学科試験の勉強を振り返って、数々の犠牲を払いながら学習を継続して良かったと感じているのはどのような点になりますか

まず何より、合格報告をした際に多くの方から「本当に頑張ったね」と努力そのものを褒めてもらえたことが嬉しかったです。今回の合格は「ラッキー」ではなく、自分の努力でつかみ取った「本気の結果」だと胸を張って言えます。1度目の不合格があったからこそ、もう一度真正面から挑戦する覚悟が生まれ、そこから得た経験や学びは、今後の人生において大きな財産になると感じています。

受講生へのメッセージ

合格へのレールは、すでにFPキャンプがしっかりと敷いてくれています。途中で心が折れそうになる瞬間もあると思いますが、「ここを乗り越えたら波に乗れる!」と信じて踏ん張ってください。努力は必ず実を結びます。最後まで諦めず、自分を信じて進んでください。応援しています!

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