【不/合格体験記】大西 皓貴様

25年5月試験
仕事・家庭・勉強の両立にムリのある学習計画と表面的な学習で不合格

25年9月試験
現実的な学習計画と家族の協力で勉強に集中できる環境を創り上げ合格

大西 皓貴 33歳・製造業
受験回数:2回目

老後2,000万円問題が世間を賑わせる中、子どもの誕生という人生の節目を迎え、将来への漠然とした不安を強く感じました。そこで、「自分の力で考え、判断できる力を身につけたい」と思い、FPの学習を始めました。

FP2級の学習を通じて、社会保険や不動産、相続など「身の回りで起きているお金の仕組み」が見えてくることに面白さを感じ、せっかくならより深く学び、専門家として高度なスキルを身につけたいと考えるようになりました。また、本業とは異なる新たな強みとして、将来的には副業にもつなげたいという目標もあり、FP1級への挑戦を決意しました。

初挑戦の学習法と結果

2025年5月試験に向けて、同年2月初旬から学習を開始。平均すると平日は1時間、休日は2時間ほどを勉強に充てました。

基礎編対策は当初のスケジュール通りに進められず、応用編の計算問題に関連するFPキャンプの講義動画を視聴するにとどまりました。一方、応用編の計算問題対策はおおよそ計画通りに進めることができ、FPキャンプの計算演習講座の動画を繰り返し視聴し、相続税を除けば、問題を見ただけで計算パターンが自然と浮かぶレベルまでやり込みました。穴埋め問題対策はFPキャンプの解説動画を一通り見て理解する程度で、試験当日を迎えました。

試験前は合格への自信がまったくなく、学習の遅れを痛感していました。そのため今回は、実力を測ることと試験の雰囲気に慣れることを目的として受験に臨みました。勉強時間の不足は明らかで、合格というより「現状の課題を把握するための挑戦」という位置づけでした。

やはり準備不足が響き、結果は108点で不合格。
特に基礎編は、FP2級レベルの知識と計算問題の理解だけでは歯が立たない問題が多く、力不足を痛感しました。一方で、計画的に進めていた応用編では計算問題をほぼ全問正解でき、FPキャンプの学習法が間違っていなかったという確信と、今後への大きな手応えを得ることができました。

不合格の原因は大きく3つあったと感じています。

1つ目は、全体の学習スケジュールの見積りの甘さ。

当初、5月試験での合格を目標に以下のような計画を立てました。

  • 2月:【講義視聴】応用編計算問題
  • 3月:【講義視聴】応用編穴埋め問題/【問題演習】応用編計算問題
  • 4月:【講義視聴】基礎編/【問題演習】応用編穴埋め問題
  • 5月:【問題演習】基礎編/過去問演習

しかし、この計画は仕事の繁忙期を考慮しておらず、理想的な条件で作成したものでした。3月下旬から5月にかけて仕事が多忙となり、学習時間の確保が困難に。遅れを取り戻せないままモチベーションが低下し、直前期(4〜5月)にはほとんど勉強が進まない状態で試験に臨むこととなりました。現実を無視した非現実的な計画こそが、不合格の最大の原因だったと痛感しています。

2つ目は、家族との認識共有の不足。

共働きで子どもも小さい中、仕事・家庭・勉強の両立は大きな課題でした。FP2級までは家庭への負担を抑えて進められましたが、1級ではまとまった学習時間が必要です。しかし、「家庭の時間を削ってまで勉強するのは申し訳ない」という思いから、日々の勉強に対する姿勢の甘さが出ていたと感じました。結果として、家族の理解と協力なく難関のFP1級に挑むことの難しさを痛感しました。

3つ目は、資格勉強に対する本気度・深掘りの不足。

上記2つの環境要因に加え、「FP1級の一発合格は難しい」という思い込みが根底にあり、知識の吸収を妨げていたと感じます。本気で学んでいれば、講義内容に対して「その背景は?」「他制度との違いは?」といった疑問が自然と湧くはずですが、当時の私は表面的なインプットに終始していました。疑問も湧かないほど受け身の姿勢で挑んだ時点で、合格できるはずがなかったと反省しています。

再挑戦で意識したことと合格への道

まず、妻としっかり話し合い、平日・休日ごとの仕事、家事、育児、勉強時間を1時間単位で整理した「標準スケジュール」を作成。紙に印刷して家族が見える場所に貼り出しました。現実的で合理的なスケジュールを共有することで、妻の理解と協力を得ることができ、学習に集中できる環境を整えられました。

次に、この「確保できる学習時間」をベースに、月単位・日単位の計画を立てました。無理のない現実的な計画とし、週に1日は「予備日」を設定。計画遅れによるモチベーション低下を防ぎ、心理的な余裕を保てるよう工夫しました。

その結果、2025年9月試験では155点という高得点でFP1級学科試験に合格することができました。

大西様の9月試験に向けた学習の詳細や工夫、FPキャンプの活用方法、合格の要因などは、 下記の合格体験記をご覧ください。

『不』/合格体験記で先輩の挑戦から学ぶ

FPキャンプONE TEAMプロジェクト
『不』/合格体験記

FP1級学科試験は、合格率が平均10%の狭き門です。

今回残念ながら不合格となったものの、次回も不屈の精神でリベンジされる方を応援したいー
FPキャンプはそんな想いで「『不』/合格体験記」を開始しました。

過去の自分と真摯に向き合い、足りなかった部分はどこか、試験勉強のどこに問題があったのか。
そして、受講生の皆さんが自らの課題をどのように克服し、合格に至ったのか。

その軌跡をまとめたのがこの『不』/合格体験記です。合格体験記の内容はこれまでの勉強経験や学習環境が異なることから、すべての受験生が一律に真似できるものばかりではありませんが、『不』/合格体験記に書かれた内容は今後1級試験を受験するすべての皆さんの参考となるものばかりです。ぜひこの「先輩の声」をもとに、1級学科試験の合格に向けて正しい努力を続けてほしいと思います。

「受講生全員を必ず合格までお連れする」
このモットーに則り、FPキャンプは悔しさを乗り超えて挑戦する受講生の皆さんを心より応援します。

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