【不/合格体験記】福住 亜里沙様

24年5月試験
苦手を放置したまま、学習が「正解の暗記」になってしまい不合格

25年9月試験
基礎編問題一択ごとの理解を完璧にしつつ、苦手分野を克服することで合格

福住 亜里沙 28歳・税理士法人事務職
受験回数:2回目

FP1級を目指した理由は大きく2つあります。1つ目は、職場の資格手当の対象だったことに加え、実務にも役立ちそうだと感じたこと。2つ目は、資格マニアの私にとって「手が届きそうで届かない」1級という存在が、挑戦意欲をかき立てたからです。FP2級に合格したとき、「もっと自分の力を試したい」という思いが強くなったことも大きな原動力でした。

初挑戦の学習法と結果

2級試験合格後、24年5月試験に向けて学習をスタートしました。試験日までわずか1か月半。短期集中で取り組む必要がありました。

平日〇時間といった時間管理ではなく、テキスト・問題集・過去問・TAC「あてる」予想問題集などをリストアップし、それぞれを何周するかを決め、試験日から逆算して週ごとのノルマを設定しました。

基礎編は市販テキストを中心にインプットに全力投球。食事中には「ほんださんFPチャンネル」を視聴して知識を増やしていました。「4択で正解を導くには、まずは知識量がすべて」と信じ、暗記中心の勉強に偏ってしまいました。その結果、問題演習の時間が不足。直近3回分の過去問を解いた時点では、どの回も50点台にとどまりました。応用編対策に時間を取られたこともあり、基礎編の準備が十分でないまま試験当日を迎えてしまいました。

応用編の計算問題は試験2週間前から集中して取り組み、過去問や予想問題集を3周以上解いて、手が自然に動くレベルまで仕上げました。ただし、苦手分野の理解が曖昧なまま残っていた問題もありました。穴埋め問題は特別な対策をせず、「覚えた部分が出てくれればいいな」程度の感覚でした。

試験当日は、応用編に自信を持って臨んだ一方で、午前の基礎編で壁の高さを痛感。最後の2択で迷う問題ばかりで、自信を持って答えられたのはほんの数問でした。午後の応用編はまずまずの手応えがありましたが、基礎編の不安が残りました。結果は118点。あと2点、届きませんでした。

不合格の原因は大きく3つあったと感じています。

1つ目は、「1問の重み」を軽視していたこと。

あと1問取れていれば合格だったと知り、「たった1問」の重要さを痛感しました。「6割取れればいい」と最低ラインを目標にしていたことで、詰めの甘さを招いてしまったのだと思います。過去問は単なる練習ではなく、4択のすべてに得点チャンスがあると今では感じます。

2つ目は、「苦手」を放置していたこと。

金融商品や年金、雇用保険など苦手分野を避けてしまっていました。「得意分野でカバーすればいい」と思っていたのですが、今振り返ると暗記で得点できる部分も多く、戦略的に分野ごとに目標ラインを定めるべきだったと反省しています。

3つ目は、「正解の暗記」に終始していたこと。

間違えた問題を復習するとき、「なぜ他の選択肢が誤りなのか」を考えず、正しい答えだけを覚えていました。そのため理解が浅く、点数も伸びず、「1級は自分には無理なのかも」と自信を失っていきました。

再挑戦で意識したことと合格への道

再挑戦では、1問の4択すべてを「説明できて初めて正解」とするルールを徹底しました。過去問はすべて「得点につながる教材」として扱い、苦手分野にも正面から向き合いました。特に金融商品や年金は「覚えれば得点源」と捉え、逃げずに取り組みました。

その結果、毎朝のメルマガ「僧侶FPとやまの今日の一問チャレンジ」では正答率100%の日が増え、過去問も3周目には90点台を取れるまでに成長。

そして迎えた2025年9月試験、基礎編で7割を超える得点を取り、念願のFP1級学科試験に合格することができました。

福住様の9月試験に向けた学習の詳細や工夫、FPキャンプの活用方法、合格の要因などは、 下記の合格体験記をご覧ください。

『不』/合格体験記で先輩の挑戦から学ぶ

FPキャンプONE TEAMプロジェクト
『不』/合格体験記

FP1級学科試験は、合格率が平均10%の狭き門です。

今回残念ながら不合格となったものの、次回も不屈の精神でリベンジされる方を応援したいー
FPキャンプはそんな想いで「『不』/合格体験記」を開始しました。

過去の自分と真摯に向き合い、足りなかった部分はどこか、試験勉強のどこに問題があったのか。
そして、受講生の皆さんが自らの課題をどのように克服し、合格に至ったのか。

その軌跡をまとめたのがこの『不』/合格体験記です。合格体験記の内容はこれまでの勉強経験や学習環境が異なることから、すべての受験生が一律に真似できるものばかりではありませんが、『不』/合格体験記に書かれた内容は今後1級試験を受験するすべての皆さんの参考となるものばかりです。ぜひこの「先輩の声」をもとに、1級学科試験の合格に向けて正しい努力を続けてほしいと思います。

「受講生全員を必ず合格までお連れする」
このモットーに則り、FPキャンプは悔しさを乗り超えて挑戦する受講生の皆さんを心より応援します。

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