【FP1級合格体験記/福井 寛人様インタビュー】

目次

FP1級受検のきっかけ

2級試験に合格した後、「ここで終わりたくない、最上位の1級にも挑戦したい」という気持ちが芽生え、チャレンジすることにしました。そこで2級の知識が薄れないうちに、1級試験に向けて本格的な学習を始めました。

学習スケジュールと活用教材

平日は毎日1~2時間、休日は4時間程度を学習に充てました。平日は基礎編の学習、休日は過去問の演習を中心に勉強を進めました。

──学習にあたって主にどのような教材を活用しましたか。

  • テキスト:みんなが欲しかったFPの教科書(TAC出版)
  • 基礎編学習:FPキャンプ公式問題集「TEPPEN」、FP1級ドットコム
  • 応用編学習:FPキャンプ、ほんださんFPチャンネル

学習の工夫とモチベーション維持法

動画視聴と問題演習で苦手分野をつぶす

自分の苦手分野で、あいまいな知識のまま進めていた部分を徹底的につぶすことを意識しました。私の場合は不動産分野の譲渡所得の特別控除や相続分野の相続税評価額が苦手だったので、何度も解説動画を見たり、問題を解いたりしました。

家族の励ましに加えて、合格した姿のイメージや合格祝賀会への参加を目標に不安を断ち切る

1番大変だったのは「これだけ頑張ったのに、また落ちたらどうしよう」という不安との戦いでした。前回も5点差で不合格でしたので、同じようにぎりぎり落ちたらもう1級受検はやめた方がよいかもしれないと思うこともありました。弱気なったときや、学習に身が入らず計画的に取り組めない時期もありましたが、それでも続けられたのは、家族の励ましや1級を合格した時の自分をイメージすること、そして、何よりもYouTubeの向こうでキラキラと輝いていたFPキャンプの合格祝賀会に参加するという目標があったからです。

睡眠時間や娯楽の時間は極端に減らしました。また、試験前1か月は家族との娯楽の時間もほとんど取ることができませんでした(本当は万博に早く連れて行ってあげたいと思っていました)。

試験前に基礎編一問一答の正答率は90%超、応用編計算問題は各大問15分で解けるまで演習

基礎編

  1. まず、TEPPENを2周しました。正解した問題には〇、正解したが理由を言えない場合は△を付け、すべての問題に〇が2個以上つくまで、繰り返し取り組みました。
  2. 〇がなかなかつかない分野について、基礎編テーマ解説講座などを視聴し理解を深めました。
  3. 毎朝のメルマガ「僧侶とやまの今日の一問チャレンジ」を出勤前に取り組む習慣をつけました。問題集を3周して基礎編4択問題の〇☓が8割正解できるようになりました。一問一答の問題は90%~100%の正答率までもっていきました。

応用編計算問題

  1. 苦手な分野の計算問題を徹底的にやりこみました。理解できない場合は、もう一度FPキャンプの動画を見直しました。
  2. 計算ミスや電卓のたたき間違えを防ぐために、必ず電卓を2回たたき、ミスを減らすことを意識しながら演習に取り組みました。
  3. 過去問の応用編から穴埋め問題を飛ばした大問5問を1時間15分(1問15分)で解けるようにスピードを意識しながら周回しました。

応用編穴埋め問題

  1. 通勤の往復で穴埋め音声ファイルを毎日聴きました。
  2. 車通勤だったので、問題が読み上げられた後に大きな声で答えを言いました。
  3. 余裕ができたら、問題と解答の間にほんださんの解説動画のモノマネをしながら、問題に関連する知識を素早く言えるようにしました(「この給付日数は〇〇と同じですからセットで覚えましょう」など)。

正直前回よりも自信はありませんでした。仕事が多忙な時期と重なり、学習時間を確保するのが難しかったからです。ただ、前回よりも効率的に勉強はできたので、何とか前回より積み上げて合格を勝ち取りたいと考えていました。

基礎編はあまり手ごたえがありませんでした。前回の試験も2択まで絞った後に間違えてしまうことがとても多かったので、2択に絞った後の選択をより慎重にしていきました。応用編は自信をもって解けました。計算問題については、比較的ベーシックな問題が多く出ていたのではないかと感じていました。

弱点の克服・当日の時間配分戦略・絶対あきらめない気持ちで合格圏内に

  1. 弱点の分析と克服です。前回の試験で足りなかった5点を積み上げるために、自分の弱点となる分野や問題を分析し、動画の視聴や過去問の演習を繰り返しました。CAPMやジェンセンのアルファなど、基礎編で1問しか出ない分野を軽視してしまい前回は失敗してしまいました。その経験から、どの問題が出てもしっかりと解き、2点の積み上げを大切にすることを意識して、学習に取り組みました。

  2. 当日の時間配分と戦略です。3回目の試験でしたので、時間面とメンタル面でそれぞれ戦略を立てました。時間面では、特に応用編で時間が足りなくなりがちなので、第1問25分、第2問20分、第3問25分、第4問20分、第5問25分+見直し30分という戦略を立て、その場での見直しはそれぞれの設定時間内で1度行い、時間が来ればまず次の問題に進むようにしました。今までは、試験ぎりぎりまで問題を解いていたのですが、最後までしっかりとたどり着いたうえで、見直しをする時間を確保することができました。

    メンタル面では、「誰もわからない難しい問題は落としてもよい。その代わり絶対落としてはいけない問題は、確実にとる」というほんださんの言葉を信じ、取り組みました。難しい問題が出てもあせることなく、別の問題に時間を使うなどのメリハリを大切にしました。

  3. あきらめない気持ちと合格した自分のイメージです。私の普段の仕事はFPとは一切かかわりがありません。資格で優遇されることはないですし、そもそもFPの存在自体も知らない方もたくさんおられます。2回目の不合格通知を受け取ってから、3回目の受検申込の数日間は正直再度受検するか悩みました。でも、第3回の受検申込は気づけば初日に行っていました。そして、そこで「もしだめだったら、4回目の受検はしない。今回で絶対に合格する」と家族に宣言し、学習を再開しました。自分で絶対にあきらめたくない気持ち、そしてFP1級の合格証をもってほんださんやFPキャンプの皆さんと楽しんでいる自分をイメージしてモチベーションを保てたことが合格につながったと思います。

FPキャンプについて

応用編の計算問題の解法マスターを目指してFPキャンプに入会

ガイダンスに沿って、基礎固め→応用編演習→基礎編マスターの順に学習を進める

基本的にはガイダンス・学習スケジュールに沿った形で進めました。入会当初は基礎知識がしっかり定着していなかったので、基礎固めとしてFP完全講義Premiumをひたすら視聴しました。その後、応用問題の解説動画を見ながら応用編計算問題のテキスト・問題集を周回しました。特に最初は計算問題に全く歯が立たず、テキストの公式を見ながらでも、なかなか解けず焦ることもありました。ある程度応用問題ができるようになったら、基礎編テーマ解説講座を視聴しつつ、基礎編の過去問に取り組みました。

FPキャンプは合格に必要な内容を整理して提供してくれる点が秀逸

なによりも合格に必要な内容を整理して提供されている点が素晴らしかったです。また、動画でポイントを押さえながら解説してもらえるのでとても取り組みやすかったです。

すべてフル活用していたので、それぞれのコンテンツで役立ったことを挙げていきます。

  • ガイダンスや学習スケジュール:何から始めてよいかわからないときにとても役立ちました。

  • 基礎固め FP完全講義Premium:入会直後はひたすらこのシリーズを見ていました。2級合格直後でも、改めて理解したことなどたくさんありました。

  • 応用編計算問題の解説動画・テキスト・問題集:このコンテンツがなければ、私は試験のスタートラインにすら立てなかったと思うぐらいお世話になりました。問題集の解説や解答ではわからない点を体系立てて説明してくださるので、本当に助かりました。

  • 応用編穴埋め動画・音声ファイル:スキマ時間の有効活用に役立ちました。通勤中毎日聴いていたので、一番使用時間が長いコンテンツになりました。

  • オリジナル模試解説動画:過去問は2、3周目となるにつれて、記憶力で解いてしまうようになるので、模擬試験は自分の今の力を試すのにとても役立ちました。

  • 僧侶FPとやまの今日の一問チャレンジ(メルマガ):今日の一言が朝の楽しみになりました。

FPキャンプは「自分の決めた期間で何が何でも合格するぞ」という人には最高のコンテンツ

2級合格後、1クール(4か月)で合格するとコストパフォーマンスは最高です。私は合計8か月利用しました。結果として合格を勝ち取ることができたので、十分満足できていますし、特に応用編はFPキャンプがなければ手も足も出なかったと思います。しかし、もし不合格が続き視聴期間が伸びると、当たり前ですが総額でほかの通信講座より割高になる可能性もあります。「自分の決めた期間で何が何でも合格するぞ」という人には、最高のコンテンツだと思います。

5点です。的確な学習計画の提案、充実した解説動画の提供、整理された公式(応用編計算問題)、模擬試験の提供、モチベーションを維持させるためのほんださんやとやまさんの叱咤激励などいいところは数え切れません。どれも私にとって、とても満足するコンテンツでした。

FP協会での受検を考えています。初見の問題も多いので、過去問題集を周回しながら、実技試験は1発で合格したいです。

FP知識を同僚のお金に関する相談に生かしたい、将来的には金融教育にもかかわりたい

現在私は学校で働いています。直接仕事でFPの資格を使うことはありませんが、同僚の先生がFPのことについて悩んでいた時に、相談してあげられる存在になりたいなと思っています。また、将来的に児童・生徒や保護者への金融教育等にもかかわりたいと考えています。

FP1級合格が大きな自信に、子どもと一緒に勉強することでかけがえのない親子の会話が生まれる

──FP1級学科試験の勉強を振り返って、数々の犠牲を払いながら学習を継続して良かったと感じているのはどのような点になりますか

「自信がついたこと」「学習する習慣がついたこと」「頑張る父親の姿を見せることができた」の3点です。社会人になってから資格試験を受ける経験はほとんどありませんでした。FP3級の勉強を開始してから2年弱の間に3枚の合格証を受け取り、そのたびに自分もまだまだ成長できるんだという自信がつきました。また、毎日決まった時間に学習する習慣が身についたと思います。

また、受験勉強や定期試験の勉強をする子どもたちと一緒に勉強できたことをもよかったと感じる点です。私はふだんからついつい「勉強ちゃんとやってるか」と言ってしまっていました。子どもに勉強をさせようと思ったときに、親の姿を見せることはとても大切だと感じています。同じ机でテキスト出して勉強し、「今こんな勉強をしているんだよ」「この問題難しすぎる」などの会話をすることで、一緒に充実した親子の時間を過ごせたように感じました(子どもたちの本心はわかりませんが…)。

受講生へのメッセージ

FP1級は登山に似ています。しっかりとした装備(参考書や問題集)があっても、ルート(学習方法)が間違っていては、頂上にたどり着くのは困難です。登山に最適な装備(FPキャンプ)を持って最適なルート(FPキャンプの学習スケジュール)を通り、案内人(ほんださんやとやまさん)のことを信じて最後まであきらめなければ、みなさん合格までたどり着けると思います。最後まであきらめず、頂上からの素敵な景色を、皆さんと一緒に分かち合いましょう。がんばってください。

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