【FP1級合格体験記/小林 大祐様インタビュー】

目次

FP1級受検のきっかけ

将来に向けたリスキリングとして、2024年元旦からFPの勉強を始め、同年4月に3級、9月に2級に合格しました。現在の仕事がFPとは直接関わりがないため、1級には受験資格がないと思い込んでいたのですが、2級合格直後に参加したFP取得者・学習者向け交流会「第1回FPフェスタ」(2024年9月開催)で、サトシ講師との会話の中で「金融業界や総務・経理でなくても、会社のお金を扱う立場なら実務経験として認められる可能性があるから、金財に問い合わせてみては?」とアドバイスをいただきました。さっそく電話で問い合わせたところ、私が営業管理職として商品の単価設定や売上管理に携わってきた経験が実務として承認され、受験資格が得られました。「挑戦できるならやってみよう!」という気持ちで、1級の受験を決意しました。

学習スケジュールと活用教材

2024年10月に2級の合格証書を受け取り、1級学科試験への挑戦を決意しました。年末年始は仕事の繁忙期のため、学習時間が十分に確保できないと判断し、翌年1月の試験は見送り、5月試験に照準を合わせました。本格的な学習は、仕事が落ち着いた1月下旬から開始しました。

実際の学習進捗:
1月下旬〜2月下旬:FPキャンプ公式問題集『TEPPEN』応用編1周目(計算演習&穴埋め)
3月上旬〜4月中旬:同『TEPPEN』基礎編1周目(一問一答)
4月下旬〜試験前日:応用編・基礎編ともに2〜3周目、模試も実施

シフト勤務のため帰宅時間にばらつきがありましたが、出勤日は最低でも10分〜3時間、休日は平均4時間を勉強時間に充てました。

──学習にあたって主にどのような教材を活用しましたか。


動画教材
・FPキャンプ FP1級学科試験合格コース
・YouTube「ほんださんFPチャンネル」FP1級受検者向けテーマ解説シリーズ

テキスト・問題集
・FPキャンプ式 FP1級学科試験一問一答『TEPPEN』(LEC出版)
・『2024-2025年版 FP1級技能士(学科)合格テキスト』(ビジネス教育出版社)
・『2024-2025年版 FP2級 合格のトリセツ 速習テキスト』(LEC出版)

模試教材
・2025年5月試験対策 1級FP技能士(学科)対策模擬試験(ビジネス教育出版社)
※FPキャンプの直前対策特別講義にリアル参加して使用(4月27日開催)

学習の工夫とモチベーション維持法

帰宅が遅い日も毎日10分でも勉強を継続、休憩時間やスキマ時間も復習に充てる

出勤日は帰宅が遅くなることもありましたが、「たとえ10分でも」と決めて、毎日自宅の机で学習時間を確保していました。すぐに勉強に取りかかれるよう、教材やノートは片付けず、あえて机の上に広げたままにしておくことで、学習習慣を定着させました。また、職場での休憩時間や移動中などのスキマ時間には、メルマガや『TEPPEN』の一問一答を活用し、復習中心の取り組みを行いました。

当初の予定では、試験1か月前の直前対策特別講義までに『TEPPEN』を3周し、万全の状態で応用編模試に臨むつもりでした。しかし、特別講義直前の時点で応用編・基礎編ともに1周しか終わっておらず、模試の結果も47点。とくに苦手だった計算問題は、半分も得点できませんでした。

落胆もありましたが、講義中にほんださんから「今、合格ラインに届いていなくても大丈夫。残り1か月でやり切ることが大事」と力強い言葉をいただき、一気にモチベーションが上がりました。それ以降はさらに気持ちを高めて、毎日の学習に全力で取り組みました。

試験直前に1週間休暇を取り集中的に学習することでラストスパートを駆ける

職場が不定休のため、年に1回取得できる1週間の連続休暇を使って、試験直前に集中的に学習しました。その結果、来年度までまとまった休暇は取れなくなってしまいました(笑)。とはいえ、今回の試験で得られた成果は、この休暇以上の価値があり、学習に集中できた非常に有意義な1週間だったと感じています。

基礎編はTEPPENと合格テキストを紐づけることで学習効率を大幅にアップ、計算問題は解答の流れを自分の言葉でノートにまとめる

基礎編
『TEPPEN』の基礎編一問一答を自分のペースで解き進めながら、正誤の理由を正確に答えられるかどうかにこだわって取り組みました。1周目では時間をかけて、各設問の解説内容が『合格テキスト』や『2級 合格のトリセツ』の何ページに該当するかを、6分野・全1407問すべてにチェックを入れて記録しました(一部該当しない問題もありました)。

小林様の基礎編一問一答問題集『TEPPEN』

この作業によって、2周目以降の横断的な学習が効率的に進み、分野を超えて知識がつながっていく感覚とともに、正答率も向上していきました。

応用編計算問題
学習初期から取り組んだのが計算問題でしたが、私はこの分野が苦手で、直前対策特別講義での正答率も33%と振るいませんでした。その際、ほんださんの「実際に手を動かさなくても、計算の流れを頭の中で思い浮かべられるようにすることが大切」というアドバイスを受けて、当日夜から『TEPPEN』に収録されているすべての計算問題について、出題から答えに至るまでの流れを自分の言葉でノートにまとめることを決意しました。

小林様の『応用編計算問題対策ノート』

この作業は試験1週間前まで続きましたが、ただ回数をこなすのではなく、計算過程や用いる数値の意味を理解してから解けるようになり、やって本当に良かったと実感しています。

応用編穴埋め問題

FPキャンプの穴埋め教材PDFを冊子に製本し、「穴埋めマスター講義」でほんださんが解説する内容を、解説ページにそのまま書き込みながら進めました。

小林様の『応用編穴埋め教材への書き込み』

この解説内容は後から取り組んだ基礎編とも重なる部分が多く、穴埋め教材を先に学習したことで、基礎編への移行がスムーズに進みました。また、アウトプットの面では、家事や移動時間などを活用して、音声ファイルを繰り返し聴きながら復習しました。

『TEPPEN』を3周終え、試験3日前に基礎編模試を初めて解いた際には、8割の得点が取れたため、基礎編に関してはしっかりとした自信がありました。ただし、応用編は最後まで模試で6割に届かず、不安を抱えたまま本番を迎えることになりました。

基礎編は模試よりもやや難しく感じましたが、『TEPPEN』の解説文の理解が深まっていたおかげで、まったく見たことのない選択肢にも正誤判断がつきやすい印象でした。一方、応用編の計算問題には苦戦し、特に相続分野では時間切れで完答できなかったのが悔やまれます。自己採点は124点で、応用編の採点によっては不合格もありえると感じていたため、合格発表日まで緊張が続いていました。

基礎編は一択ごとの本質理解・応用編は解答手順のマスターで合格圏内に

  1. 基礎編で6割以上得点できたことです。『TEPPEN』の一問一答とテキストとの紐付けを1周目で徹底し、2周目以降で知識がつながり始めました。さらに、間違えた問題には付箋で理解度を記録し、直前期には重点的に復習。理由を含めて選択肢の正誤を判断できる力を養えたことが得点につながりました。

  2. 苦手だった応用編でも6割得点できたことです。計算問題の過程や公式暗記が苦手だったため、設問ごとに講義内容をノートへ自分の言葉でまとめ直し、赤シートで重要語句を隠して覚える形式を導入しました。単なる暗記ではなく「なぜこの順序で計算するのか」といった理解を重視したことで、自信を持って解答できるようになりました。

  3. スキマ時間の有効活用と直前期の集中学習(計78時間)です。日々のスキマ時間に復習やアウトプットを重ね、試験6日前からは1日13時間の集中学習を実施。合計78時間を費やして苦手分野の克服と模試での実戦練習に充てたことで、得点の安定感と精神的な落ち着きを得ることができました。

FPキャンプについて

2級コースの完全講義Premiumを1級学科試験コースでも視聴できるのがFPキャンプの魅力

基礎編はTEPPENでの問題演習→講義動画の視聴→TEPPENでの復習の順で学習を進める

応用編計算問題は、講義動画でインプット → 実際に問題を解いてアウトプットを繰り返し、その後ノートに計算過程をまとめ直しました。基礎編は、まず『TEPPEN』で演習 → 該当分野のテーマ解説動画を視聴 → もう一度『TEPPEN』で復習という順番で進めました。応用編穴埋め講座の動画は、基礎編へ移行する前の知識整理にも役立ちました。

自分のペースで学習でき、苦手な分野を繰り返し視聴して理解を深められる点がFPキャンプの良さ

サブスク形式で何度も動画を見返せる点が、自分の学習スタイルにぴったりでした。苦手分野は繰り返し視聴することで理解が深まり、講師の説明が自分の中にストンと落ちる瞬間が何度もありました。また、動画の視聴状況などを進捗として把握できる機能もシフト勤務者にはありがたく、計画が立て直しやすくて助かりました。

  • 基礎編テーマ解説講座
  • 応用編/計算演習講座・テキスト・ドリル
  • 応用編穴埋め解説動画・テキスト・ドリル
  • 僧侶FPとやまの本日の一問チャレンジ(メルマガ)

苦手な計算問題は、講座を何度も視聴しながら深く理解できました。穴埋め解説動画は基礎編のインプットとしても非常に優れていて、内容を有機的につなげることができました。メルマガはスキマ時間の味方。休憩時間や移動中に復習できて、習慣的な学習にぴったりでした。

FPキャンプは短期間で合格レベルに到達することにコミットしている教材

『FPキャンプ』『TEPPEN』『ビジネス教育出版社の合格テキスト』の3点セットのいずれか1つでも欠けていたら、自分は一発合格できなかったと思います。FPキャンプは短期間で合格レベルに到達することにコミットしている教材なので、正しい使い方で学習できれば、費用対効果は非常に高いと実感しています。

計算過程を丁寧に解説してくれるので丸暗記ではない応用力が身に着

迷わず「5」です。計算過程や使用する数字の意図まで丁寧に解説されており、単なる暗記にとどまらず本質的な理解を促す構成が評価ポイントです。

時期的にFP協会と金財のダブル受験が可能なので、協会実技は『緑本(精選過去問題集)』で、きんざい実技は「FPキャンプ 1級実技試験合格コース」を使って学習を進めています。

身に着けたFP知識を生かして安心・安全なマネーライフを届けていきたい

現在の職業はFPとは直接関係ありませんが、輸送安全を管理する立場で働いています。FPで得た知識は、交通安全のルールと同様に、人が安心して暮らすために欠かせない知識だと感じています。誰もが一生関わる「お金」によって困ったり不幸になったりすることを予防し、身の回りの人々に安心・安全なマネーライフを届けられるようになりたいです。

学んだ知識を実生活で生かす視点で、本質的な理解にもとづく学習を継続できたことが大きな収穫

FP学習の初期には、まさか自分が1級まで受検するとは思っていませんでした。しかし、YouTubeの「ほんださんFPチャンネル」と出会い、もっと深く知りたい!という気持ちから学習を進めるうちに、本質的な理解を軸にした勉強方法に変わっていきました。資格試験への考え方が変わったこと、それが今回の学習で得られた一番大きな収穫です。知識を実生活で活かすという視点で学習を進められたのも、1級のような難度の高い試験に取り組む上で極めて重要だったと感じています。今後も制度やルールの背景に目を向けながら、学びを継続していきたいです。

受講生へのメッセージ

金融業界にいない私が、時間の制約の中でも短期間で一発合格できたという事実は、FPキャンプの教材が本物だという何よりの証です。勉強時間や理解のスピードに個人差はありますが、学習方法を工夫し、地道な努力を積み重ねれば、最終的に「TEPPEN」に到達できます。心が折れそうになる瞬間もあると思います。でも、勉強は裏切りません。ほんださんの教えと、自分自身の力を信じて、最後まで諦めずに突き進んでください!
私も学んだ知識を役立てて、これから試験に挑む皆様に負けないように頑張り続けたいと思います。

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