FP1級の費用総額はいくら？独学と講座の受験料・テキスト代を解説

FP1級は、ファイナンシャルプランナー資格の最高峰であり、合格すれば高い専門性を証明できます。

しかし、受験を検討するときに、難易度と同じくらい気になるのが「費用」ではないでしょうか。

受験料だけでなく、テキスト代や講座の受講料など、合格までにはさまざまな費用がかかります。

本記事では、FP1級の取得にかかる費用の総額を、独学と講座利用の2パターンでシミュレーションしました。

見落としがちな細かな出費や、コストを抑えて合格するためのポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。

【結論】FP1級の費用は学習方法で異なる！独学は約4.5万円

FP1級合格までにかかる費用の総額は、選択する学習方法によって大きく異なります。

独学の場合は約4万5,000円から、資格予備校などの講座を利用する場合は約20万円からが一般的な目安といえるでしょう。

この金額の差は、「知識を得るためのコスト」の違いによるものです。

独学は自分で情報を集めるため費用は安く済みますが、法改正の対応や難解な論点の理解に時間がかかる傾向があります。

一方、講座はカリキュラムが整っているため費用は高くなりますが、効率よく学習を進められます。

目先の金額だけでなく、合格までの期間や、何度も不合格になった場合の受験料など、さまざまな視点から選択しましょう。

一発合格を目指して適切な投資をしたほうが、トータルの出費を抑えられるケースも少なくありません。

自身の予算と学習スタイルを照らし合わせ、最適な方法を選ぶ必要があります。

独学｜FP1級にかかる費用の内訳

独学の場合、主な出費は「受験料」と「教材費」の2つです。これらは合格するために最低限必要なコストといえます。

FP1級の受験料（学科・実技）

FP1級を取得するには、「学科試験」と「実技試験」に合格する必要があり、実施団体によって受験料や受けられる試験が異なります。

最初の関門となる「学科試験」を実施しているのは、きんざい（金融財政事情研究会）のみです。

日本FP協会では学科試験を実施していないため、まずはきんざいで学科試験を受ける必要があります。

各団体の受験料は、以下の通りです。

	科目	受験料
1級	学科（きんざい）	8,900円
	実技（きんざい）	2万8,000円
	実技（日本FP協会）	2万円

ストレートで合格した場合の受験料総額は、きんざいルートなら3万6,900円、日本FP協会ルート（実技のみ）なら2万8,900円です。

テキスト・問題集代

独学で学習を進める上で欠かせないのが、テキストや問題集などの教材です。

FP1級の試験範囲は非常に広く、専門的な内容も多いため、FP2級までのように1冊のテキストですべてを網羅するのは難しいでしょう。

一般的には、学科試験対策として「基礎編」と「応用編」に対応したテキストが必要です。

出版社によって異なりますが、これらは分冊されていることが多く、合計で2〜3冊程度購入することになるでしょう。

さらに、アウトプット用の問題集も必要で、テキストと同様に複数冊に分かれているケースが一般的です。

これらをすべて新品でそろえると、1冊あたり3,000～4,000円程度の費用がかかります。

合計すると、教材費だけで約2万～3万円の費用はかかるため、事前に把握しておくのがおすすめです。

ただし、独学は受講料がかからない分、教材選びには妥協せず、最新の法改正に対応したものをそろえる方がよいでしょう。

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FP1級保有者ほんださんがおすすめするテキスト・問題集

FP1級を目指す人には、数多くのFP受験生を指導してきたほんださんが手がけた「FPキャンプ公式 FP1級 TEPPEN 2025-26年版」がおすすめです。

「TEPPEN」は、記事の後半で解説するオンラインコンテンツ「FPキャンプ」の合格メソッドを凝縮しました。

最難関レベルのFP1級を目指す人にとって、勉強軸になるテキストと問題集です。

詳細は、以下の記事をご覧ください。

▶【最新】FPキャンプ公式問題集「TEPPEN」（25-26年度版）が遂に発売！2級対策はシリーズ初、1級対策は24-25年版を大幅リニューアル

講座｜FP1級にかかる費用の内訳

資格予備校や通信講座を利用する場合、プロの講師から指導を受けられますが、独学よりも費用は高額になる傾向があります。

講座の料金相場は？

FP1級対策講座の受講料は、スクールやコースによって幅がありますが、受講料の相場は通学・通信ともに10万～15万円程度が多い傾向にあります。

また、多くの講座にはテキスト代や問題集代が含まれていますが、なかには別途購入が必要な場合もあり、十分に確認しましょう。

申し込みをする前に、受講期間や受講料に何が含まれているのかを把握し、契約するのがおすすめです。

さらに、数万円程度の入学金が必要なスクールもあるため、トータルの支払額を調べておくと安心でしょう。

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講座代と受験料の総額シミュレーション

一般的な通信講座（受講料15万円と仮定）を利用し、きんざいで受験する場合をシミュレーションしてみます。

講座の受講料として15万円に加えて、学科試験の受験料8,900円と、実技試験の受験料2万8,000円が必要です。

これらを合計すると、総額は18万6,900円です。万が一、合格できずに再受験すれば、総額は20万円を超える可能性もあるでしょう。

このように、講座を利用する場合はまとまった資金が必要です。

しかし、教育訓練給付制度の対象講座であれば、受講料の一部が国から支給される場合もあります。

制度をうまく活用できれば、実質的な負担を大幅に減らせるでしょう。

【比較】FP1級は独学と講座どちらを選ぶべき？

独学と講座のメリットとデメリットを整理して、自分と相性のよい勉強法を見つけましょう。

独学のメリット・デメリット

独学のメリットは、費用の安さです。

受験料を含めても5万円前後で済むため、経済的な負担を最小限に抑えられます。

また、自分のペースで学習を進められるため、仕事や家事で忙しい人でもスキマ時間を活用しやすいメリットもあります。

一方、講座と比較すると学習の効率が落ちやすい点はデメリットです。

FP1級の内容は非常に専門的で難解なため、テキストを読んでも理解できない箇所が出てくる可能性があります。

疑問点をすぐに質問できる環境がないため、調べるのに時間がかかり、挫折してしまうリスクも高くなるでしょう。

また、法改正情報の収集も自分で行わなければならず、古い情報のまま学習してしまう危険性もあります。

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講座のメリット・デメリット

講座のメリットは、圧倒的な学習効率のよさです。

プロの講師が重要なポイントを絞って解説してくれるため、独学よりも短期間で合格レベルの知識を身につけられます。

また、カリキュラムに沿って学習を進められるので、ペース配分がつかみやすく、モチベーションを維持しやすい点も魅力です。

法改正情報もスクール側が提供してくれ、安心して学習に集中できます。

しかし、独学の数倍のコストがかかるため、費用の高さはデメリットでしょう。

高額な講座が多く、誰でも気軽に申し込めるわけではありません。

また、通学講座の場合は決まった日時に講義があるため、スケジュールの調整が必要になり、忙しい人には不向きです。

通信講座であっても、ある程度の学習時間は確保しなければならず、強制力がないと後回しにしてしまう可能性もあるでしょう。

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最適な勉強法は？おすすめな人の特徴

独学と講座、それぞれに向いている人の特徴をまとめました。自身がどちらに当てはまるかを考えながら、最適な勉強法を選んでみてください。

独学がおすすめな人

独学がおすすめなのは、すでにある程度の知識があり、学習習慣が身についている人です。

例えば、FP2級を高得点で合格した人や、金融機関に勤務していて実務経験が豊富な人は、独学でも十分に合格を狙えるでしょう。

また、自分で計画を立ててコツコツと勉強を続けられる「自己管理能力が高い人」も独学に向いています。

分からない箇所があっても自分で調べて解決する粘り強さがあれば、費用を抑えながら合格を勝ち取れるでしょう。

講座がおすすめな人

講座がおすすめなのは、効率よく確実に合格したい人です。

「お金で時間を買う」という考え方ができる人は、講座を利用したほうが満足度は高いでしょう。

実務経験が少ない人や、FP2級合格からブランクがある人は、基礎から体系的に学べる講座の方が安心して学べます。

また、一人で勉強を続ける自信がない人や、プロのサポートを受けたい人も講座に向いています。

講師に質問できる環境や、周りに同じ目標を持つ仲間がいる環境を選べば、モチベーションを維持しながら楽しく学習できるでしょう。

FP1級の費用を抑えるコツ2選

FP1級取得の無駄なコストを省き、かしこく合格を目指すためのコツを2つ紹介します。

自分に合うテキスト・問題集を選ぶ

費用を抑えるためには、複数の教材を比較して、丁寧に選ぶ必要があります。

各教材の口コミを確認するだけでなく、実際に現物を見て、フォントや図解の多さなどを確認するのがおすすめです。

また、たくさんの教材に手を出すと、どれも中途半端になり、結果として知識が定着しません。

自分にとって分かりやすいテキストを1シリーズに絞り、使い込むのが効率的で経済的だといえます。

一度決めたら、ほかの教材に目移りせず、信じてやり抜くことが大切です。

YouTube動画を活用する

最近では、YouTubeで質の高いFP試験対策動画が無料で公開されています。

これらを有効活用することで、高額な予備校に通わなくても、複雑な制度を理解できます。

テキストだけで理解できない内容や、苦手分野の克服、法改正情報の確認には動画学習を活用してみてください。

独学の補助としてYouTubeを取り入れることで、予備校レベルの講義を無料で受けられ、学習の質を高められます。

ただし、最新の法令に対応していない動画もあるため、信頼できる講師を見つける必要があります。

FP解説で人気のほんださんのチャンネル「ほんださん / 東大式FPチャンネル」は、最新法令に対応した情報を提供しているので、ぜひご覧ください。

安く・効率的に合格を目指すなら「FPキャンプ」が最適

「費用は抑えたいけれど、独学では不安」「予備校は高すぎて手が出ない」という人におすすめなのが、「FPキャンプ」です。

月額制（サブスク）だから無駄な費用がかからない

FPキャンプは、月額制（サブスクリプション）のため、無駄な費用はかかりません。

一般的な予備校のように数十万円の受講料を一括で支払う必要がなく、使った期間だけ利用可能です。

例えば、試験直前の3か月間だけ集中して利用する使い方も可能で、柔軟に勉強を進められます。

FPキャンプなら、トータルの費用を数千円から数万円に抑えられ、独学と変わらない低コストでプロの指導を受けられます。

また、自分に合わないと感じたらすぐに解約できるため、リスクが少ないのも嬉しいポイントです。

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FP1級に必要な「深い知識」を学べる

FPキャンプでは、単なる暗記ではなく「なぜそうなるのか」という本質を解説しています。

FP1級の試験では、表面的な知識だけでは太刀打ちできない応用問題が出題されます。

しかし、本質を理解していれば、はじめて見る問題にも対応できるでしょう。

運営者のほんださん自身がFP1級保有者であり、豊富な知識と経験にもとづいた講義は、分かりやすさと深さを両立しています。

独学でつまずきやすいポイントも丁寧に解説されているため、学習の停滞を防ぎ、最短ルートでの合格をサポートしてくれるでしょう。

▶学習コンテンツの詳細はこちらから

自分に合った方法で最難関資格のFP1級をつかもう

FP1級の取得には、受験料や教材費など、決して安くはない費用がかかります。

しかし、合格の先には金融のプロフェッショナルとしてのキャリアや、確かな知識という大きなリターンが待っています。

独学で費用を抑えるのか、講座を利用して時間を買うのか、正解は一つではありません。

自身の現在の知識レベルや予算、確保できる勉強時間を総合的に判断し、納得できる方法を選びましょう。

コストパフォーマンスと学習効率の両方を求めるなら、FPキャンプの学習コンテンツを活用するのも一つの手です。

自分に合った最適な学習環境を整え、難関であるFP1級合格を勝ち取りましょう。

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