
24歳で独学により1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得。2021年に「ほんださん / 東大式FPチャンネル」を開設し、29万人以上の登録者を獲得。
2023年に株式会社スクエアワークスを設立し、代表取締役としてサブスク型オンラインFP講座「FPキャンプ」を開始。FPキャンプはFP業界で高い評価を受け、2025年1月のFP1級試験では32%を超える受験生が利用。金融教育の普及に注力し、社会保険労務士や宅地建物取引士など多数の資格試験に合格している。
「将来、年金だけで生活していけるのだろうか…」と漠然としたお金の不安を、長期間抱えている人も多いでしょう。
お金の問題は個人によって大きく異なるため、すべての人に当てはまる答えはありません。
正しい知識をもとに、さまざまな条件を比較し、丁寧に判断する必要がある大切な分野です。
本記事では、年金不安の正体から、今すぐはじめられる具体的な対策までを分かりやすく解説します。
そして、不安を根本から解消するためのアプローチとして、FP資格で得られる知識の重要性まで解説するので、ぜひご覧ください。
一生モノのお金の知識を身につけ、未来の不安を「安心」に変えましょう。
年金への不安は自分だけ?不安を感じている人の割合
年金に対して不安を感じる人は多く、お金の問題が人生に影響していることが分かります。
不安を感じる人は、82.2%
老後生活に不安を感じている人は非常に多く、「不安感あり」と回答した人の割合は、82.2%にものぼりました。
生命保険文化センターが実施した「生活保障に関する調査」(2022年度)の内訳は、以下の通りです。
項目 | 調査結果 |
---|---|
非常に不安を感じる | 17.5% |
多少不安を感じる | 27.3% |
少し不安を感じる | 37.4% |
不安なし | 15.9% |
分からない | 2.0% |
非常に不安を感じる・多少不安を感じる・少し不安を感じるを合わせると、8割以上の人が、不安を抱いています。
特に女性は85.1%が不安を感じており、男性の78.5%を上回る結果でした。
データが示すように、将来のお金に対する不安は、性別を問わず多くの人が共有する共通の悩みといえるでしょう。
老後生活の何に不安を感じている?
同調査で不安の内容(複数回答)を尋ねたところ、最も多かった回答は「公的年金だけでは不十分」で、79.4%と多数を占めていました。
その他結果は、以下の通りです。
項目 | 調査結果 |
---|---|
公的年金だけでは不十分 | 79.4% |
日常生活に支障が出る | 57.3% |
自助努力による準備が不足する | 36.3% |
退職金や企業年金だけでは不十分 | 31.4% |
仕事が確保できない | 29.2% |
配偶者に先立たれ 経済的に苦しくなる | 21.3% |
貯蓄等の準備資金が目減りする | 21.0% |
子どもからの援助が期待できない | 13.6% |
利息・配当収入が期待通りにならない | 11.0% |
住居が確保できない | 5.4% |
その他 | 0.9% |
わからない | 0.7% |
この結果から見えてくるのは、「国や会社に頼るだけでは安心できない」「資金準備が足りていない」という、切実な危機感です。
年金不安を和らげる3つのアプローチ
年金不安を和らげるための、基本となる3つのアプローチがあります。
①収入を増やす
収入を増やせば、さらに貯蓄や資産運用に回せるので、将来への備えを厚くできます。
例えば、現在の勤務先で昇進や昇給を目指す、専門的なスキルを身につけて転職する、副業をはじめるなどが挙げられるでしょう。
近年は働き方も多様化しており、動画編集や記事執筆、オンライン秘書など、自身の得意分野を活かして収入を得られます。
パソコン1つではじめられる仕事も多く、初期費用も抑えられるため、挑戦しやすい点はメリットです。
自身のライフプランに合わせて、どのような働き方が最適か検討してみるのがおすすめです。
【おすすめの記事】
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②支出を減らす
日々の支出を見直し、無駄を減らすアプローチも重要です。いくら収入を増やしても、支出が多ければ手元にお金は残りません。
家計簿をつけ、自身が何にどれほどのお金を使っているのか、正確に把握することからはじめましょう。
家計簿をつけるのが苦手な人は、銀行口座やクレジットカードと連携させられる家計簿アプリを使うのもおすすめです。
家賃や保険料、スマホの通信費などの「固定費」は、一度見直すだけで長期的な節約効果が期待できます。
あまり利用していないサブスクリプションサービスなど、小さな無駄も見逃さずチェックしてみてください。
③資産運用や貯蓄
収入を増やし、支出を減らして生まれた余剰資金は、ただ銀行に預けておくだけでなく、積極的にお金を育てていきましょう。
お金をただ貯める「貯蓄」も大切ですが、現在の低金利時代において、預金だけで資産を大きく増やすのは困難です。
そのため、お金自身に働いてもらう「投資」をはじめるのがおすすめです。
iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)を使えば、得たリターンを非課税にできるなどの優遇があります。
これらの制度をうまく活用すれば、効率よく資産を増やし、手元に残るお金を多くできるでしょう。
不安の根本原因を断つなら、FP資格の勉強が最適
FPの学習を通じて、お金の知識を体系的に学べば、抱えている問題の全体像をつかめるようになり、改善すべき点が分かります。
例えば、「保険の選択」という課題に対して、税金の知識や資産の計画など、さまざまな知識が必要です。
「保険」という断片的な知識だけで判断すると、思ってもいないような場面で損をしてしまう可能性があり、おすすめできません。
FPの学習で得られる知識を活用すれば、お金の漠然とした悩みを数字に落とし込み、より現実的なライフプランへ変えられます。
自身がすべきことがわかり、着実にお金の問題を改善できるようになるでしょう。
FP資格とは?基本情報を解説
人生に役立つ教養が学べる、FP資格の基本情報や試験範囲を紹介します。
FP資格はお金の専門資格!FP技能士が人気
FP資格の正式名称は「ファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士)」といい、3級・2級・1級のレベルに分かれた国家資格です。
人生に関わるお金の幅広い知識を学び、個人の夢や目標をかなえるための総合的な知識が求められます。
2級FP技能士は実務レベルの専門性が問われ、多くの金融機関や不動産業界で評価されやすい資格です。
自身の家計管理だけでなく、キャリアアップや副業にもつなげられる可能性を秘めています。
6分野のお金の知識を学ぶ
FPの学習では、以下の6つの専門分野について学びます。
- ライフプランニングと資金計画:人生の三大資金(教育・住宅・老後)や社会保険など
- リスク管理:生命保険や損害保険の仕組みなど
- 金融資産運用:預貯金、株式、投資信託、NISAやiDeCoなど
- タックスプランニング:所得税や住民税などの税金の仕組み
- 不動産:不動産の取引や関連法規、税金など
- 相続・事業承継:相続税や贈与税、遺言など
このように、私たちが生活する上で関わるお金の知識を知れるため、多くの問題に対処できます。
税理士や司法書士などとは違い、バランスよくお金の知識を学んでいるFP資格だからこそ、リアルな悩みに役立つ資格です。
FP資格で得られる5つのメリット
FP資格で得られる5つのメリットを、より具体的に紹介します。
①年金の仕組みを理解し、将来の見通しが立てられる
FP資格では、多くの方が不安に感じている公的年金の複雑な仕組みを、基礎からしっかりと理解できます。
例えば、受給できる年金額をシミュレーションできるようになり、老後にどれくらいの資金が不足するのかを具体的に把握可能です。
学習前は「老後2,000万円問題」といった言葉におびえ、毎日ため息をついていたかもしれません。
しかし、学習後には「毎月約4.5万円、25年間運用すれば、2,000万円は準備できる」と実現可能な計画を立てられるようになります。
②iDeCoやNISAなどのお得な制度を活用できる
iDeCoやNISAが「お得な制度」だと知っていても、仕組みや商品の選び方が分からず、一歩を踏み出せない人は少なくありません。
FPの学習を通じて金融資産運用の知識を身につければ、それぞれの制度のメリット・デメリットを深く理解できます。
また、自身のリスク許容度やライフプランに合った最適な商品を選べるので、無理なく資産形成が可能です。
進められた商品をいわれるがまま運用するのではなく、自身の判断軸で自信を持って資産運用をスタートできるようになります。
③保険や税金の知識で、無駄な支出を減らせる
生命保険や医療保険に加入しているものの、保障内容をよく理解しないまま高い保険料を払い続けている人も多いでしょう。
しかし、FP資格で学ぶ「リスク管理」の知識があれば、自身や家族にとって本当に必要な保険を見極められます。
知識があるからこそ、最適な保障額を見極められ、保険料と保障内容のバランスを整え、家計の無駄を削減可能です。
また、税金の知識は、年末調整や確定申告でも役立ちます。
例えば、ふるさと納税や医療費控除といった各種控除を正しく理解し活用すれば、納める税金を減らせるでしょう。
手元に残るお金を増やすことにもつなげられるため、実質的な収入アップと同じ効果をもたらします。
④円満な相続準備を進められる
「まだ先の問題だし…」と考えがちな相続ですが、早くから準備しておけば、家族間のトラブルを避けられるでしょう。
FPの学習では、誰が相続人になるのか、どのような財産にどれくらいの相続税がかかるのかなどの基礎知識を学びます。
元気なうちから対策を考えることで、円満な資産承継の準備を進められ、将来心配する必要がありません。
自身の親世代のことだけでなく、将来自身の資産をどう遺すかという視点も持てるようになり、より豊かに資産を活用できます。
⑤プロに相談する費用を節約できる
お金に関する悩みが生まれたとき、専門家であるFPに相談する場合、相談料が発生します。
しかし、FP資格の学習でお金の知識を身につけておけば、自分で問題を整理し、解決策を検討できるようになるでしょう。
基本的なことであれば自身で解決できるケースも多く、専門家への相談費用を節約できる場面も増えます。
プロに複雑な問題を相談する場合でも、相談内容が明確になり、より的確なアドバイスを得やすくなるでしょう。
FP資格の勉強は難しい?簡単に勉強する方法を解説
FP資格は試験範囲が広い特徴がありますが、正しい方法で取り組めば、初心者や仕事で忙しい人でも十分に合格を目指せます。
市販のテキストと問題集のシリーズをそろえる
独学で挑戦する場合、同じシリーズのテキストと問題集をそろえるのがおすすめです。
テキストと問題集が連携しているケースが多く、勉強効率を上げられるでしょう。
問題集で間違えた問題が、テキストの何ページに載っているかなどをすぐに確認できます。
中には、講義動画を無料で公開している教材もあるので、自分に合う教材を探してみてください。
YouTubeなどの動画を活用する
テキストだけで理解できない制度や、複雑な計算問題は、YouTubeなどで公開されている動画を参考にするのがおすすめです。
YouTubeをはじめとする動画プラットフォームで、FP試験の解説動画を無料で視聴できます。
文字だけのテキスト学習が苦手な人や、通勤時間などのスキマ時間を有効活用したい人におすすめの学習法です。
ただし、最新の法改正に対応していない動画もあるため、しっかりと見極めましょう。
YouTubeチャンネル登録者数31万人以上のほんださんも、「ほんださん / 東大式FPチャンネル」で動画を公開しています。
法改正に対応した動画やFP資格に関わる情報を解説しているので、ぜひご覧ください。
講座やスクールで学ぶ
独学での学習に自信がない人や、最短で合格を目指したい人には、FP試験対策講座やスクールで学ぶ方法がおすすめです。
プロの講師が作成した質の高いカリキュラムに沿って学習を進められるため、迷うことなく合格に必要な知識を効率よくインプットできます。
費用はかかりますが、しっかりと知識を吸収できるので、年金資金準備などで活かせる知識を身につけられるでしょう。
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忙しい方でも大丈夫!FP学習の第一歩は「FPキャンプ」がおすすめ
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魅力①:1か月約993円からはじめられるコスパのよさ
FP3級完全合格パックは、3か月間使い放題で2,980円(税込)ではじめられ、自己投資におすすめです。
「数万円の講座に申し込むのはハードルが高い」と感じている人にこそ、おすすめのサービスといえるでしょう。
1か月の価格が1,000円以下で学べ、ユーモア交えた講義があるのは、FPキャンプならではの魅力です。
価格の詳細は、FPキャンプの公式サイトをご覧ください。
魅力②:豊富な合格実績に裏付けられた質の高さ
FPキャンプは非常に手頃な価格ですが、教材の質に一切の妥協はありません。
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多くの合格実績が、FPキャンプの合格メソッドの質を証明しているため、安心して学習を進められます。
公式サイトでは、合格者のリアルな口コミを公開しているので、ぜひご覧ください。
【合格者の声はこちら】
魅力③:資格取得で終わらない「一生モノの知識」が身につく
FPキャンプが提供している知識は、単なる試験合格のための知識ではありません。
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