
24歳で独学により1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得。2021年に「ほんださん / 東大式FPチャンネル」を開設し、29万人以上の登録者を獲得。
2023年に株式会社スクエアワークスを設立し、代表取締役としてサブスク型オンラインFP講座「FPキャンプ」を開始。FPキャンプはFP業界で高い評価を受け、2025年1月のFP1級試験では32%を超える受験生が利用。金融教育の普及に注力し、社会保険労務士や宅地建物取引士など多数の資格試験に合格している。
FP2級の取得を目指すとき、「総額でいくらかかるのだろう?」と疑問に感じる人も多いでしょう。
キャリアアップを考えてAFPの取得まで視野に入れると、費用はさらに複雑です。
必要な費用を把握しないまま学習をはじめてしまうと、後から想定外の出費に悩まされるかもしれません。
本記事では、FP2級の取得にかかる総費用を「独学」と「講座」の2つの学習方法に分けて、具体的な内訳とともに徹底解説します。
また、AFPの取得費用や、FP2級からAFPまでを目指す場合のトータル費用も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
【総額まとめ】FP2級は勉強法、AFPは研修先によって費用が異なる
FP2級の資格取得にかかる費用は、学習方法を「独学」と「講座」のどちらを選ぶかによって大きく変わります。
独学の場合は約2万円、講座を利用する場合は約8万円~11万円が費用の目安です。
さらに、FPとしての専門性を高める民間資格「AFP」まで取得する場合、どの教育機関で「AFP認定研修」を受けるかによって総額が変動します。
自分がどのルートで資格取得を目指すのかをイメージしながら、それぞれの費用を理解しておくと安心です。
以降の章では、各費用の詳細な内訳を丁寧に解説します。
【FP2級】独学でかかる費用の内訳
2種類ある学習方法の1つ「独学」は、FP2級の取得費用を抑えられる方法です。
FP2級の受験料
FP2級の受験料は、「日本FP協会」「金融財政事情研究会(きんざい)」に関わらず、一律で決められています。
FP2級試験を受験する際に、独学・講座関係なく、全員が支払う必須の費用です。
FP2級の試験は「学科試験」と「実技試験」の両方に合格する必要があり、各試験の受験料は以下の通りです。
- 学科試験:5,700円
- 実技試験:6,000円
- 合計:1万1,700円
学科と実技を同時に申し込む場合、最低でも【合計金額:1万1,700円】がかかるため、費用のベースになる点を覚えておきましょう。
FP2級のテキスト・問題集
独学で合格を目指す場合、学習の基盤となる市販のテキストと問題集が欠かせません。
書店やオンラインでさまざまな種類の教材が販売されていますが、価格は1冊あたり約2,000円~3,000円が多いです。
同じシリーズのテキストと問題集をセットで購入した場合、教材費としては合計で約4,000円~6,000円を見込んでおくと安心でしょう。
教材を選ぶ際に重要なポイントは、受験する試験の「法令基準日」に合ったものを選ぶ必要があります。
以下の記事では、法令基準日の重要性や試験日別の日付まで解説しているので、確認してみてください。
▶関連記事:FPテキストを買い替える基準は「法令基準日」!知らないと危険な法改正のポイント
【FP2級】講座にかかる場合の費用とは?調査結果を公開
独学での学習に不安がある人や、効率的に合格を目指したい人は、予備校や通信講座の利用がおすすめです。
FP2級対策講座の費用は、受講方法やサポート内容によって幅広いため、複数の講座を比較するとよいでしょう。
以下では、FPキャンプが学習スタイル別に調査した受講料金を公開します。
スクール名 | 学習スタイル | 金額 |
---|---|---|
A社 | 通信 | 6万4,740円 |
B社 | 通学 | 9万7,700円 |
C社 | 通信 | 10万1,000円 |
このように、約6万5,000円~10万1,000円と幅広く、独学と比べると高額です。
また、入学金や別途料金が必要になるケースもあるため、注意しなければなりません。
しかし、講座は効率的に学習を進められ、時間と労力を減らせる魅力的な自己投資です。
【AFP】取得にかかる費用の内訳とFP2級を含めた総額(目安)
AFPを取得するためには、FP2級の費用に加えて、追加でいくつかの費用が発生します。
AFP認定研修の受講料
AFP認定者として登録するには、FP2級試験の合格に加えて、「AFP認定研修」を修了する必要があります。
AFP認定研修は、日本FP協会が認定した教育機関(資格スクールなど)で受講可能です。
AFP認定研修のコースは3種類あり、以下の特徴に合わせて選びましょう。
コースの特徴
種類 | 対象者 | 内容 |
---|---|---|
基本課程 | FP2級を保有していない人 | お金の知識を基本から学べるため、初心者でも可能。 |
技能士課程 | FP2級・1級を保有している人 | より実践的な知識を学ぶ。 例:ライフプランニング表作成など |
税理士課程 | 税理士会・公認会計士協会に 登録している人 | FP2級を保有していない場合でも可能。 |
ここでは、受講する人が多い「基本課程」と「技能士課程」の受講料金を紹介します。
基本課程
スクール名 | 価格 |
---|---|
A社 | 講義動画なし:2万4,750円 講義動画あり:2万6,400円 |
B社 | 一括払い:6万4,000円 分割払い:6万4,740円 |
C社 | 6万6,000円 |
技能士課程
スクール名 | 価格 |
---|---|
A社 | Web教材:8,800円 Web教材+冊子テキスト:1万2,100円 |
B社 | Web教材:8,800円 Web教材+冊子テキスト:1万5,000円 |
C社 | 2万350円 |
自身の状況に合ったコースを選び、ステップアップを進めましょう。
日本FP協会への入会金・年会費
AFP認定研修を修了し、日本FP協会にAFPとして登録する際には、入会金と年会費が必要です。
- 入会金(初年度のみ):1万円
- 年会費(毎年):1万2,000円
入会金は初年度のみですが、年会費は資格を維持する限り毎年支払う必要があるため、必要な資格かしっかりと見極めましょう。
FP2級とAFPの総額(目安)
ここまでの情報を整理し、FP2級の受験からAFPの取得までにかかる総費用をシミュレーションします。
目安金額:独学でFP2級合格後にAFPを取得する場合
前述の料金を参考に、総額(目安)を計算します。
独学でFP2級とAFPを取得する場合、以下の金額がかかるため、検討材料の1つにしてみてください。
【FP2級の総額】
- FP2級の受験料(学科+実技):1万1,700円
- テキスト・問題集:4,000円~6,000円
- 合計:1万5,700円~1万7,700円
【AFPの総額(初年度)】
- AFP認定研修:8,800円~2万350円
- 入会金:1万円
- 年会費:1万2,000円
- 合計:3万800円~4万2,350円
【総額】
4万6,500円~6万50円
このように、受講するAFP認定研修によって異なるため、自分に合うスクールをじっくりと見極めましょう。
目安金額:講座を利用してFP2級合格後にAFPを取得する場合
前述のFP2級講座費用とAFP認定研修費用を参考に、総額を計算します。
講座を活用してFP2級を目指し、AFPを目指す場合、以下の金額がかかるため、事前に把握しておきましょう。
【FP2級の総額】
- FP2級の受験料(学科+実技):1万1,700円
- 講座費用:6万4,740円~10万1,000円
- 合計:7万6,440円~11万2,700円
【AFPの総額(初年度)】
- AFP認定研修:8,800円~2万350円
- 入会金:1万円
- 年会費:1万2,000円
- 合計:3万800円~4万2,350円
【総額】
10万7,240円~15万5,050円
受講する講座やAFP認定研修によって異なりますが、FPとして本格的に活動していくために必要なお金だといえます。
【比較】FP2級の学習は独学と講座どっちを選ぶべき?
費用だけでなく、それぞれのメリット・デメリットを正しく理解し、自身の学習スタイルや目標に合った方法を選びましょう。
独学のメリットとデメリット
独学の場合、費用の安さが大きなメリットだといえます。
以下では、メリットとデメリットを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
【メリット】
- 費用を圧倒的に抑えられる
費用の安さは、独学ならではのメリットです。講座を利用する場合と比べて、数万円から十数万円の差がでるため、できるだけコストをかけずに挑戦したい人には最適な方法です。
- 自分のペースで学習を進められる
学習時間や場所を自由に決められるため、仕事や家事で忙しい人でも、スキマ時間を見つけて自分のペースで学習を進められます。カリキュラムに縛られることなく、柔軟な学習計画を立てられるでしょう。
【デメリット】
- モチベーションの維持が難しい
独学は、学習の進捗管理やモチベーション維持をすべて自分でしなければならず、難しく感じる人もいます。強制力がないため、「今日は疲れたから」「明日やろう」と学習が滞ってしまい、挫折につながるケースも少なくありません。
- 疑問点をすぐに解消できない
分からない点が出てきたとき、すぐに質問できる相手がいません。自分で調べて解決する必要がありますが、正しい答えにたどり着くまでに時間がかかり、学習効率が低下する可能性があります。
- 法改正など最新情報のキャッチアップが大変
最新の教材を選んだとしても、学習期間中に法改正が行われる可能性もあるため、注意しなければなりません。
講座のメリットとデメリット
講座を活用する大きなメリットは、学習を効率化できる点です。
以下では、講座のメリットとデメリットを紹介します。
【メリット】
- 効率的なカリキュラムで最短合格を目指せる
FP解説に特化した講師が、合格から逆算して作った無駄のないカリキュラムに沿って学習を進められます。出題傾向や重要ポイントが凝縮されているため、迷うことなく最短ルートで合格を目指せるでしょう。
- 質の高い教材と分かりやすい講義
図やイラストが豊富で分かりやすいオリジナル教材や、プロの講師による講義動画は、独学では得られないほど深く理解できます。複雑な制度も、具体例を交えた解説でスムーズに頭に入るでしょう。
- 学習サポートが充実している
質問制度が用意されている講座であれば、疑問点をすぐに解消できます。学習の進捗管理や、モチベーションを維持もしやすいでしょう。
【デメリット】
- 費用が高額になる
独学と比較して、数万円以上の費用がかかる点がデメリットです。ただし、質の高い教材やサポート体制を得られるので、学習の効率化につながります。
- 学習スタイルが合わない可能性
講座によっては、学習の進め方がある程度決まっています。自分のペースを優先したい人にとっては、カリキュラムに負担を感じるかもしれません。
【1日約146円】安さと質の高さを追い求めるなら、FPキャンプがおすすめ
「独学の安さは魅力だけど、合格できるか不安…」「講座は魅力的だけど、高すぎる…」と悩む人には、FPキャンプがおすすめです。
質の高さを保証する、FPキャンプの豊富な実績
FPキャンプ生の合格率は非常に高く、2025年1月実施の2級FP技能士試験では、全国平均を上回っていました。
以下の表で、全国平均とFPキャンプ生の合格率を比較してみましょう。
対象試験 | 全体平均 | FPキャンプ生 |
---|---|---|
学科試験 日本FP協会・きんざい | 31.6% | 87.8% |
実技試験 日本FP協会 (資産設計提案業務) | 48.8% | 92.6% |
実技試験 きんざい (個人資産相談業務) | 45.1% | 89% |
実技試験 きんざい (生保顧客資産相談業務) | 43.1% | 100% |
この結果は、FPキャンプの教材と合格メソッドの質の高さが、確実な合格へと導いている証拠です。
月額4,378円で使い放題のコンテンツ
前述通り、合格実績が豊富なFPキャンプですが、多くの人に利用してもらいやすい金額で提供しています。
FP2級対策コースは月額4,378円(税込)、1日あたりに換算するとわずか約146円ではじめられ、経済的負担を減らせるでしょう。
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また、スマホやタブレットから学習できる環境を整えているので、いつでも・どこでも気軽に勉強できます。
FPキャンプは、独学と講座の「よいとこ取り」を実現したサービスだといえるでしょう。
実技試験のみのプランも用意しているため、詳細はFPキャンプの公式サイトをご覧ください。
本質学習で思考力と応用力を高める
FPキャンプの講義は、深い部分から理解するための「本質授業」に重点を置いているので、結果的に暗記量を減らせます。
制度ができた背景や仕組みなどの解説は、知識が記憶に定着しやすいだけでなく、応用力も身につく点は大きなメリットです。
丸暗記学習から解放され、楽しみながらFPの知識を自分のものにできるでしょう。
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まとめ|自分に合ったルートでFP2級とAFPを得よう
FP2級の取得費用は、独学なら約2万円、講座を利用すると約8万円~11万円が目安です。
さらに、AFPまで取得する場合は、学習ルートによって総額が10万円以上と大きく変わる点を理解しておきましょう。
費用を抑えたいなら独学、効率と確実性を求めるなら講座が基本的な選択肢です。
しかし、どちらの方法にもメリットとデメリットが存在するため、学習スタイル・予算・目標に合わせて慎重に選ぶ必要があります。
費用を抑えつつ、質の高い学習で最短合格を目指したいと考えるなら、「FPキャンプ」が悩みを解決してくれるでしょう。
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