【FP試験対策】もう勉強方法に迷わない!合格を掴むための学習テクニック大全

この記事を書いた人
本多遼太朗

24歳で独学により1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得。2021年に「ほんださん / 東大式FPチャンネル」を開設し、28万人以上の登録者を獲得。

2023年に株式会社スクエアワークスを設立し、代表取締役としてサブスク型オンラインFP講座「FPキャンプ」を開始。FPキャンプはFP業界で高い評価を受け、2023年9月のFP1級試験では約15%の受験生が利用。金融教育の普及に注力し、社会保険労務士や宅地建物取引士など多数の資格も保有している。

FP試験では、全6分野にわたるお金の知識を問われるため、勉強方法を工夫するのがおすすめです。

しかし、「どんな勉強方法を使えばいいの?」「私に合う学習テクニックはどれ?」と疑問に感じる人も多いでしょう。

本記事では、効率的に知識を身につけられる学習テクニックを10個紹介し、自分に合う学習方法の見つけ方を解説します。

目次

FP試験対策には学習テクニックがおすすめ?メリット・デメリットを解説

学習テクニックには、効率的に勉強できる効果があり、試験対策に活用するのがおすすめです。

結論|学習テクニックを活用した方が効率的に勉強できる!

学習テクニックには、「なかなか集中できない」「暗記が苦手…」という悩みを解決できる効果があります

試験勉強は、ただ時間をかければいいというわけではなく、科学的に裏付けられた学習テクニックを取り入れる工夫が重要です。

学習テクニックのメリット

学習テクニックの主なメリットは、以下の点です。

  • 集中力の向上・維持

時間管理術などのテクニックは、学習への集中力を高め、持続させる効果があります。

  • 理解度を高められる

表面的な知識だけでなく、本質的な理解ができるため、暗記だけに頼らない学習が可能です。

  • 記憶の定着

適切なタイミングでの復習や、記憶のメカニズムに基づいたテクニックは、長期記憶がしやすくなります。

  • 学習時間の効率化

学習時間の効率化は、限られた時間の中でも成果につなげやすく、忙しい社会人や主婦(夫)に最適です。

  • モチベーションの維持

目に見える効果や達成感を得やすくなり、モチベーションの維持につながります。

  • ストレスの軽減

効率的な学習は、焦り・不安などからくるストレスを軽減しやすいため、勉強へのハードルを下げられるでしょう。

  • 自己分析力の向上

自分の学習傾向や得意不得意を把握し、戦略的な学習計画を立てるのに役立ちます。

学習テクニックのデメリット

学習テクニックは、個人によって合う・合わないの差があるため、複数のテクニックを試すようにしましょう。

  • 手間や時間がかかるケースがある

新しいテクニックを自分の学習に取り入れるには、やり方を調べるなどの手間・時間が必要です。

  • すべての人に効果があるわけではない

学習スタイル・性格によって、効果的なテクニックは異なります。自分に合った方法を見つけるといいでしょう。

  • 学習テクニックにこだわりすぎる

テクニックを使うことが目的になり、学習内容の理解がおろそかになるケースがあります。

  • 集中力を妨げる可能性がある

学習テクニックによって、YouTubeなどの動画を使う方が勉強に集中できるケースがあります。SNSの通知が来ないように設定しておくなど、工夫しておくのがおすすめです。

以上の点を理解しておくと、学習テクニックを賢く取り入れられるでしょう。

学習を効率化!おすすめの学習テクニック10選

FP試験対策と相性がいい方法を厳選し、特におすすめ学習テクニックを10個解説します。

①時間管理のテクニック:ポモドーロ・テクニック

ポモドーロ・テクニックとは、短時間集中できる方法で、[1ポモドーロ:25分間作業をする→5分間休憩する]を4回繰り返し、30分程度の休憩を取るのが一般的です。

「25分だけなら勉強しよう」と学習へのハードルが下がり、モチベーション維持がしやすいメリットもあります。

また、作業時間などは個人に合わせて変更してもよく、集中力を上げたい人におすすめです。

【やり方】

時間や回数は、個人に合わせて調整してください。

  1. 25分間作業をする
  2. 5分休憩する
  3. 4回繰り返す

FP試験対策での応用例

FP試験の各科目の学習や、過去問を解くときにポモドーロ・テクニックを活用するといいでしょう。

例えば、「今日はライフプランニングを2ポモドーロ学習する」「過去問のタックスプランニングを1ポモドーロ解く」と目標設定がしやすくなります。

②思考整理のテクニック:マインドマップ

マインドマップとは、中心にキーワードやテーマを置き、そこから放射状に連想されるアイデアや情報を線でつないでいく方法です。

思考を視覚的に整理でき、記憶の定着や発想力の向上に役立つといわれています。イラストや色を使うと、よりイメージしやすくなるのでおすすめです。

【やり方】

  1. キーワードやテーマを書く
  2. 放射状に連想される情報を書き、線でつなげる

FP試験対策での応用例

FP試験の複雑な制度・法令などをマインドマップで整理すると、各項目の関連性や全体像を視覚的に把握できます。

例えば、「金融資産運用」を中心としたマインドマップを作成し、そこから「株式」「債券」「投資信託」「保険」といった主要な金融商品を枝分かれさせるといいでしょう。

さらに、それぞれの特徴やリスク、税金などを詳細に記述していくことで、知識の体系化に役立ちます。

③能動的読解のテクニック:PQRST法

PQRST法とは、より深く学習するための5つのステップからなる方法です。

【やり方】

  1. P(Preview:予習)
    学習する章やセクションの見出し・図表・概要などを見て、全体を把握します。
  1. Q(Question:質問)

各見出しや重要なポイントに対して、「これは何について書かれているのか?」「なぜそうなるのか?」といった疑問を立てます。

  1. R(Read:読む)

疑問の答えを探しながら、内容を注意深く読みます。重要な箇所には線を引いたり、メモを取ったりします。

  1. S(Summarize:要約)

読んだ内容を自分の言葉で要約し、キーワードや重要なポイントを書き出します。

  1. T(Test:テスト)

自分自身で作成したテストを解き、間違えた問題は再度テキストを読み返します。

FP試験対策での応用例

FP試験テキスト・参考書を読むときに、PQRST法を活用するといいでしょう。ただ読み進めるのではなく、「どうしてかな?」と目的意識を持って内容を理解しようと意識できます。

法律や制度は複雑で理解に苦労する可能性がありますが、PQRST法を活用すると、内容を深く掘り下げ、着実に知識を積み重ねることができるでしょう。

ほんださん

おすすめの過去問や中古品については【2025年|FP試験におすすめのテキストと問題集!中古品や前年度版の注意点も解説】をチェック!

④学習への積極的参加:アクティブ・ラーニング

アクティブ・ラーニングとは、テキストを読むだけではなく、積極的に学習に関わる方法を指します。

学んだ知識を人に教える・グループディスカッションなどを通して学習すると、知識の定着率が向上しやすいです。

アクティブ・ラーニングは、文部科学省も推奨しており、自分で考え・行動する力を身につけられます。

参照:文部科学省「新しい学習指導要領の考え」(2025年4月調査)

FP試験対策での応用例

以下のように、学習テクニックを応用するのがおすすめです。

  • 人に教える

学んだ内容を家族や友人などに説明すると、「自分がどれくらい理解できているか」を確認できます。説明に詰まる部分は、理解が足りていない証拠です。

  • 過去問を解く

過去問を解くことは、知識のアウトプットの練習になり、弱点を発見できます。間違えた問題は、「なぜ間違えたのか」を分析しましょう。

  • 要約する・アウトプットする

学習した内容を自分の言葉で要約したり、ブログやSNSなどでアウトプットしたりすると、より理解を深められます。

⑤記憶定着のテクニック:分散学習

分散学習とは、同じ内容をまとめて学習するのではなく、時間を空けて複数回に分けて学習する方法です。

人間の記憶は、時間が経つにつれて徐々に薄れていくため、適切なタイミングで復習を繰り返すことで、記憶の定着率をアップできます

エビングハウスの忘却曲線から見た、おすすめの復習タイミングは以下の通りです。

【復習タイミング】

1回目:24時間以内

2回目:1週間後

3回目:1ヶ月後

4回目:3ヶ月後

FP試験対策での応用例

FP試験対策での応用例は、以下の通りです。

  • 間隔を空けて復習する

エビングハウスの忘却曲線に合わせて、復習のタイミングを計画的に設定しましょう。試験日から逆算するのもおすすめです。

  • 単語帳を活用する

重要なキーワードや公式などを単語帳にまとめ、スキマ時間に繰り返し確認するといいでしょう。

  • 復習ツールやアプリを活用する

分散学習をサポートするツール・アプリがあるため、これらを活用して効率的に復習スケジュールを管理するのもおすすめです。

⑥知識の応用力向上:インターリーブ学習

インターリーブ学習とは、異なる種類の問題を混ぜて学習する方法です。

それぞれの問題の特性を比較しながら学習できるため、知識の定着・応用力や問題解決能力の向上につながりやすくなります

FP試験対策での応用例

FP試験は6分野で構成されている点から、インターリーブ学習を取り入れるとより深く勉強できるでしょう。

例えば、ライフプランニング・金融資産運用・タックスプランニングの問題を順番に解くのではなく、ランダムに混ぜて解くと、知識を身につけやすくなります。

(例)

1日目:ライフプランニングの基礎とタックスプランニングの計算問題を解く

2日目:金融資産運用の商品知識と相続・贈与を学習する

⑦深い理解のためのテクニック:ファインマン学習法

ファインマン学習法は、ノーベル物理学賞を受賞したリチャード・ファインマンが考案した方法です。

自分が学んだ知識を誰にでもわかるように説明し、理解度を深めることを目的としています。アクティブ・ラーニングの手法の1つとしても有効でしょう。

【やり方】

  1. 理解したいテーマをノートに書く
  2. テーマを知識のない人に教えるように、わかりやすい言葉で説明する
  3. 説明につまずいたり、曖昧な部分が見つかったら、再度テキストなどに戻って学び直す
  4. より簡単な言葉や例えを使って、しっかりと説明できるまで繰り返す

FP試験対策での応用例

お金の専門用語や法規などをファインマン学習法を使って説明すると、本当に理解できているかを確認できます。

説明に詰まる部分があれば、そこが自分の理解が不十分な点であると認識し、重点的に学習し直すといいでしょう。

⑧自己評価のテクニック:セルフ・テスティング

セルフ・テスティングとは、定期的に自分自身でテストをする方法です。知識の定着度を確認できるので、苦手な分野を把握できます

また、アウトプットによる記憶強化も期待でき、より効率的に勉強したい人におすすめです。

FP試験対策での応用例

FP試験対策での応用例は、以下の通りです。

  • 過去問を繰り返し解く

過去問は、試験の傾向や出題形式を把握する上で重要な教材です。時間を計りながら解く練習をすると、試験中も時間配分を意識できます。

  • 自作の問題集を作る

特に苦手な内容や間違いやすい問題をまとめると、より効率的に苦手範囲の復習が可能です。

  • 単語帳を活用する

数字・公式などを覚えているか、定期的に確認すると記憶が定着しやすくなります。

⑨暗記力の向上:白紙再現法

白紙再現法とは、記憶した内容を見ずに、白紙に書き出すことで記憶の定着を図る方法です。

暗記復習がしやすく、記憶に残りやすいため、暗記が苦手な人におすすめの学習テクニックだといえます。

【やり方】

  1. テキストや動画などで学ぶ
  2. 何も見ずに白紙(ノート・メモ帳など)に書き出す
  3. わからない部分を見直す
  4. 繰り返す

FP試験対策での応用例

FP試験では、暗記しなければならない数字や制度も多く、内容によっては「この数字はどっちの制度だったかな…」と悩んでしまいます。

試験当日に焦らないためにも、白紙再現法を取り入れ、着実に暗記することが大切です。

⑩より具体的に理解:解説動画の視聴

解説動画は、テキストや図だけでは理解しにくい内容をわかりやすく解説してくれるため非常に有効な学習テクニックです。

テキストだけで理解できない部分は、解説動画を活用すると効率的に知識を身につけられるでしょう。

私が運営する【ほんださん / 東大式FPチャンネル】では、わかりやすく解説しています!ぜひご覧ください!

FP試験対策での応用例

以下のシーンで、解説動画を利用するのがおすすめです。

  • 理解できない部分
  • 難しい制度・仕組みの解説
  • 過去問の解説・計算問題の説明
  • 通勤時間・調理時間などのスキマ時間 など

自分に合う学習方法の見つけ方とは?

個人によって、最適な学習方法は異なります。以下の点を意識し、自分に合う学習テクニックを見つけましょう。

  • さまざまなテクニックを試す

さまざまな方法を試し、「取り組みやすい」「効果があった」というものを選びましょう。

  • 複数のテクニックを組み合わせる

複数の方法を組み合わせれば、より効果を高められる可能性があります。例えば、ポモドーロ・テクニックで集中、学習内容をマインドマップで整理、定期的に分散学習で復習するといった組み合わせも有効です。

  • 自分の学習スタイルを考慮する

視覚的な情報が得意な人はマインドマップを活用したり、音で覚えるのが得意な人は動画講義を視聴するなどもいいでしょう。

  • 学習効果を振り返り、改善する

学習テクニックの効果を定期的に振り返り、ケースによっては別のテクニックを試す/使い方を工夫するなどをし、改善していきましょう。

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【おすすめな人】

  • 計画的な勉強が苦手
  • 何から勉強すればいいかわからない
  • 本質を理解してできるだけ暗記を減らしたい
  • とにかく短期間で効率よくインプットを進めたい
  • 予備校やスクールは価格的に手を出しにくい

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ほんださん

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学習テクニックを駆使して、FP資格を勝ち取ろう

FP試験は、全6分野と幅広い範囲のため、効率的に勉強ができる学習テクニックを活用するのがおすすめです。

時間管理術の「ポモドーロ・テクニック」から、思考整理に役立つ「マインドマップ」、能動的な読解を促す「PQRST法」など、個人の好みに合わせて利用するといいでしょう。

複数のテクニックを組み合わせたり、自分なりにアレンジしながら、最適な勉強方法を見つけることが重要です。

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本記事で紹介した学習テクニックを活用し、ファイナンシャルプランナーへの一歩を踏み出しましょう。

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