24歳で独学により1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得。2021年に「ほんださん / 東大式FPチャンネル」を開設し、32万人以上の登録者を獲得。
2023年に株式会社スクエアワークスを設立し、代表取締役としてサブスク型オンラインFP講座「FPキャンプ」を開始。FPキャンプはFP業界で高い評価を受け、2025年9月のFP1級試験では48％を超える受験生が利用。金融教育の普及に注力し、社会保険労務士や宅地建物取引士など多数の資格試験に合格している。
「ふるさと納税をはじめてみたいけれど、手続きが難しそう…」と悩んでいませんか。
自身の働き方に合わせた申請方法を選べば、誰でも簡単に制度を利用できます。
本記事では、ふるさと納税の仕組みから具体的な申請手順まで、初心者に向けてシンプルに解説します。
お得な制度をかしこく活用し、家計の節約につなげましょう。
お得な制度！ふるさと納税とは？
ふるさと納税とは、応援したい自治体に寄付ができる国の制度です。
寄付をすると、寄付金額から自己負担額の2,000円を引いた金額が、所得税や住民税から控除されます。
ふるさと納税の魅力は、寄付をした自治体から「返礼品」がもらえる点です。
実質2,000円の負担で、肉や魚、果物などの特産品や日用品を受け取れます。
簡単にまとめると、「税金の前払いをすれば、2,000円で食べ物などを受け取れる」という制度です。
例えば、5万円の寄付をした場合、自己負担額の2,000円を除いた4万8,000円分が翌年の税金から引かれ、返礼品を受け取れます。
実質2,000円だけで返礼品を受け取れる点は、非常に大きなメリットです。
税金の支払先を自分で選べる唯一の制度でもあるため、家計の助けになるだけでなく、地方に貢献できる側面もあります。
【全体像】寄付から控除手続きまでの3ステップ
ふるさと納税のやり方は非常にシンプルで、基本的には「調べる」「買う」「申請する」という3ステップで完了します。
ステップ①：控除限度額を調べる
ふるさと納税をはじめる前に、「控除限度額」を確認しましょう。
ふるさと納税でお得になる金額には上限があり、年収や家族構成によって人それぞれ異なります。
限度額を超えて寄付をしてしまうと、自己負担額が2,000円よりも増えてしまい、超過分は控除できません。
損をしないためにも、ふるさと納税の上限額をシミュレーションできるサイトなどを活用して、限度額を把握しましょう。
ステップ②：好きな返礼品を購入する（寄付する）
「寄付」というと難しく聞こえますが、手続きは一般的なネットショッピングと変わりません。
楽天市場やさとふるなどのサイトを利用し、ほしい返礼品を選んでカートに入れ、決済するだけです。
返礼品の種類はさまざまで、お肉やカニなどの食材だけでなく、トイレットペーパーや洗剤などの日用品、家電製品などから選べます。
自身の限度額の範囲内であれば、一つの自治体にまとめて寄付をしても、複数の自治体に分けて寄付をしても問題ありません。
日頃のご褒美から生活に役立つグッズまで幅広く選べるので、楽しみながら好きな返礼品を選びましょう。
ステップ③：控除手続きをする
税金の控除を受けるためには、「控除手続き」をする必要があります。
控除手続きをしない場合、単に寄付をしただけで税金が安くならないため注意が必要です。
手続きと聞くと難しく感じるかもしれませんが、現在は簡単に手続きできます。
後述する「ワンストップ特例制度」を利用すれば、書類を郵送するか、スマホでの申請のみで完了する自治体が多くあります。
自身に合った方法で期限内に申請をして、制度のメリットを活かしましょう。
申請方法は2パターン！確定申告とワンストップ特例
ふるさと納税の申請方法には、「確定申告」と「ワンストップ特例制度」の2種類があります。
確定申告がおすすめな人
確定申告とは、「1年間の所得と税金を計算し、税務署に申告する手続き」を指します。
ふるさと納税の申請方法が「確定申告」の方がよい人は、以下の通りです。
- 【働き方】自営業・フリーランスなど
自営業やフリーランスの人は、もともと確定申告をする必要があるため、ふるさと納税の申告もあわせて進めます。
- 【控除を利用する人】医療費控除や住宅ローン控除（初年度）など
会社員であっても「医療費控除」や「住宅ローン控除（初年度）」などで確定申告をする人は、確定申告を選びます。
確定申告をすると、後述するワンストップ特例制度の申請は無効になるため、すべての控除をまとめて申告しなければなりません。
- 自治体が6か所以上の人
1年間（1月1日～12月31日）に寄付をした自治体数が「6か所以上」になる人も確定申告が必要です。
多くの自治体に寄付をしてさまざまな返礼品を楽しみたい人は、確定申告での手続きを前提に進めましょう。
ワンストップ特例がおすすめな人
ワンストップ特例制度は、確定申告をしなくてもふるさと納税の寄付金控除を受けられる便利な仕組みです。
ワンストップ特例制度がおすすめな人は、以下の通りです。
- 【働き方】会社員や公務員
もともと確定申告をする必要がない給与所得者（会社員や公務員など）は、ワンストップ特例制度を利用できます。
年末調整で税金の手続きが完了している人が対象です。
- 自治体が5か所以下の人
1年間（1月1日～12月31日）に寄付をした自治体数が「5か所以下」になる人はワンストップ特例制度が利用可能です。
同じ自治体に複数回寄付をした場合でも、自治体数は「1」とカウントされます。
例えば、A自治体に2回、B自治体に3回寄付した場合、「AとBで2か所」として扱われます。
ワンストップ特例制度を活用すれば、税務署に行く必要も、複雑な書類を作成する必要もありません。
手続きの手軽さを重視する初心者にとっては、非常に利用しやすい制度です。
【やり方別】ふるさと納税の申請手順を解説
「確定申告」と「ワンストップ特例制度」の申請手順について解説します。
①確定申告のやり方
確定申告で申請する場合の流れは以下の通りです。
- 寄付金受領証明書を保管する
返礼品の決済が完了すると、自治体から「寄付金受領証明書」が送られてきます。
これは確定申告のときに必要な書類であるため、紛失しないよう大切に保管してください。
ただし、e-Taxを利用して確定申告を進める場合は、データを一緒に送信するだけで問題ありません。
- 確定申告書を作成する
国税庁の「確定申告書等作成コーナー」や会計ソフトなどを利用して申告書を作成します。
源泉徴収票の内容とともに、寄付をした自治体の名称や寄付金額を入力しましょう。
- 税務署へ提出する
作成した申告書を、住所地を管轄する税務署へ提出します。
提出期間は原則として、翌年の2月16日から3月15日までです。
提出方法は、窓口への持参、郵送、e-Tax（電子申告）から選べます。
e-Taxを利用すれば、自宅からスマホやパソコンで送信できるため、忙しい人は活用するのがおすすめです。
②ワンストップ特例のやり方
ワンストップ特例制度の申請手順は、以下の通りです。
- 申請書を入手する
寄付をする際に「ワンストップ特例制度を利用する」と選択すると、後日、自治体から「寄付金税額控除に係る申告特例申請書」が送られてきます。
また、返礼品を選んだサイトから自身でダウンロードも可能です。
- 必要事項の記入と本人確認書類の用意
申請書に氏名や住所などの必要事項を記入し、本人確認書類のコピーを添付してください。
- 自治体へ郵送する
記入した書類と本人確認書類のコピーを寄付した自治体へ郵送します。
翌年の1月10日（必着）までに自治体に届くよう送付する必要があるため、十分に注意してください。
ワンストップ特例の場合は、翌年の住民税から控除される点を理解しておきましょう。
節税対策をしたいなら「FP知識」がおすすめ
ふるさと納税は、誰でも手軽にはじめられる嬉しい節税対策です。
しかし、私たちの生活に関わる税金やお金の制度は、これだけではありません。
例えば、以下の制度を活用すれば、手元に残るお金を増やせます。
- iDeCo（個人型確定拠出年金）
- 新NISA（少額投資非課税制度）
- 生命保険料控除
- 医療費控除 など
日本には、知っている人だけが得をする仕組みが多く存在するため、お金の知識を学習するとよいでしょう。
自身や家族のお金を守り、増やすためには「ファイナンシャルプランナー（FP）資格」の学習がおすすめです。
知識を身につければ、税金の仕組みだけでなく、社会保険・不動産・資産運用など、人生を豊かにするための幅広い知識が得られます。
ふるさと納税をきっかけに「もっと効率よく資産を形成したい」と感じた人は、FP知識の習得を目指してみてはいかがでしょうか。
効率よく学ぶなら「FPキャンプ」で知識を身につけよう
お金の知識を身につけたい人におすすめなのが「FPキャンプ」です。
FPキャンプは、YouTubeで人気のFP講師「ほんださん」が運営する学習コンテンツです。
「なぜそうなるのか」という制度の背景や本質を分かりやすく解説してくれるため、生きた知識が身につきます。
FPキャンプには、初心者でも無理なく、楽しく学べるコンテンツが充実しています。
さらに、スマホやタブレットを使ってスキマ時間に学習できるため、忙しい社会人や主婦でも継続できるでしょう。
また、FP3級や2級といった資格取得を目指す人にとっても、合格に必要なポイントを効率よく押さえられます。
月額制で質の高い講義が見放題となるため、コストパフォーマンスも抜群です。
ふるさと納税で得た節約意識をさらに高め、一生役立つお金の教養をFPキャンプで手に入れましょう。
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▶口コミ：FP解説で人気のほんださんが運営！FPキャンプの特徴・料金・口コミを徹底調査
ふるさと納税でお得に豊かな生活を
ふるさと納税は、実質2,000円の負担で各地の特産品を楽しめるだけでなく、税金の使い道を自ら選べる魅力的な制度です。
自身の働き方に合わせて「確定申告」か「ワンストップ特例」を選べば、手続きは決して難しくありません。
まずはシミュレーションで限度額を確認し、お気に入りの返礼品を見つけることからはじめてみましょう。
おいしい食材や便利な日用品を受け取りながら、かしこく節税をする体験は、家計管理へのモチベーションも高めてくれるはずです。
お金の知識を深め、より豊かな生活を手に入れましょう。
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お金の教養を身につければ、将来の自由と安心を手に入れるための土台となります。
以下の記事では、FP資格を通じて得られるメリットや、日常生活での活かし方について詳しく紹介しています。
