【2026年】住宅ローン控除の確定申告はいつまで?時期や必要書類などを解説

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本多遼太朗

24歳で独学により1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得。2021年に「ほんださん / 東大式FPチャンネル」を開設し、33万人以上の登録者を獲得。

2023年に株式会社スクエアワークスを設立し、代表取締役としてサブスク型オンラインFP講座「FPキャンプ」を開始。FPキャンプはFP業界で高い評価を受け、2025年9月のFP1級試験では48%を超える受験生が利用。金融教育の普及に注力し、社会保険労務士や宅地建物取引士など多数の資格試験に合格している。

念願のマイホームを手に入れると、所得税を減税できる「住宅ローン控除」を利用できます。

しかし、初年度は確定申告が必要になり、会社員であれば、確定申告に不慣れな人は多いでしょう。

申告をおろそかにすると、数十万円単位のお金を取り戻すチャンスを逃してしまいます。

本記事では、住宅ローン控除の仕組みや、2026年の申告期間、必要書類などを解説します。

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目次

住宅ローン控除(減税)の仕組みとは?

住宅ローン控除とは、一定の条件を満たした人が2030年まで受けられる減税制度です。

住宅ローン控除は「税額控除」

住宅ローン控除とは、以下の条件を満たした人が受けられ、節税対策につながります。

 面積が50㎡以上(原則)面積が40㎡以上(特例)
所得制限2,000万円1,000万円
備考多くの人が利用可能所得が低い人でも利用可能
返済期間10年以上
借入先銀行・信用金庫など
※親族や知人は不可
入居時期新築・購入から6か月以内に引っ越し、引き続き居住している
対象物件新築:原則、省エネ基準を満たしている物件
中古:1982年以降に建築され、耐震基準を満たしている物件
居住部分の割合
(新店舗・事務所・併用住宅・増改築)
2分の1以上

住宅ローン残高に応じて、10年か13年の間、所得税や住民税が安くなる制度です。

住宅ローン控除は「税額控除」のため、所得税(支払う税金額)から差し引け、ダイレクトに効果を感じられます。

以下の例で比較してみましょう。

  • 所得控除で10万円引く場合

税率が10%の人なら、実際の減税効果は1万円(10万円 × 10%)になります。

  • 税額控除で10万円引く場合

税率に関係なく、支払う税金が10万円安くなります。

「所得控除」は、税金を計算するときに使う数字の「所得」を減らし、税額控除は計算された税金から直接差し引かれます。

控除額が手元に戻ってくるお金(または支払わなくて済むお金)になるため、家計に大きな効果をもたらします

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最大いくら戻る?所得税・住民税の関係

2026年2月時点の制度では、年末の住宅ローン残高の0.7%が所得税から税額控除されます

例えば、残高が3,000万円の場合、最大で21万円が控除の対象です。

支払った所得税から控除額が差し引かれ、払いすぎた税金が還付金として振り込まれます。

所得税だけで控除しきれない場合は、翌年の住民税からも差し引かれる仕組みです。

ただし、住民税は課税総所得金額等の5%(最高9.75万円)までと定まっています。

自身の年収や借入額によって実際に戻ってくる金額は異なるため、事前にシミュレーションをしておくと安心です。

控除が受けられない?省エネ基準の厳格化

住宅の「省エネ基準」が厳格化された点には、十分に注意しましょう。

2026年現在では、新築住宅や買取再販の場合、省エネ基準の条件を満たしていないと住宅ローン控除を活用できません

購入した住宅が「長期優良住宅」「低炭素住宅」「ZEH水準省エネ住宅」「省エネ基準適合住宅」に当てはまるかを確認しましょう。

区分によって、控除対象となる借入限度額(4,500万円~3,000万円など)が大きく異なります。

知識をより深めたい人は、以下の記事をご覧ください。

住宅借入金等特別控除(タックスプランニング)完全講義シリーズ

【初年度】確定申告の期間

住宅ローンを組んでマイホームに入居した翌年は、会社員であっても自身で確定申告をする必要があります。

期間:翌年の2月16日~3月16日

2025年分(令和7年分)の所得に対する確定申告の期間は、原則として2026年2月16日(月)から3月16日(日)までです。

期限がギリギリになると混雑するため、余裕を持って準備をはじめましょう。

還付金が振り込まれる時期とは?

一般的に、申告書を提出してから還付金が指定の口座に振り込まれるまで、約1か月から1か月半ほどかかります

2月中旬に提出すれば3月中旬から下旬、期限ギリギリの3月中旬に提出すれば4月下旬頃になるでしょう。

なお、後述する「e-Tax(電子申告)」を利用した場合は処理が早く、約2〜3週間で振り込まれるケースもあります。

少しでも早く現金を受け取りたい人は、早めの申告とe-Taxの利用をおすすめします。

期限を過ぎて忘れた場合は?還付申告の特例措置

万が一、3月16日の期限までに確定申告を忘れてしまった場合でも、諦める必要はありません。

住宅ローン控除のような税金が戻ってくる申告は、翌年の1月1日から5年間は提出が可能です

ただし、申告が遅れれば遅れるほど、還付金を受け取る時期も先送りになり、5年を過ぎると適用されません。

長期療養などの重大な理由がない限り、原則は期限内の提出を守りましょう。

確定申告に必要な書類と入手先

確定申告に必要な書類を紹介するので、事前に用意し、スムーズな申告を目指しましょう。

金融機関の「年末残高証明書」・不動産会社の「登記事項証明書」

住宅ローンを借りている金融機関から「住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書」が送られてきます

通常、10月から翌年1月頃に自宅に郵送されますが、紛失した場合は早急に再発行を依頼してください。

次に、建物の詳細を証明する「登記事項証明書」が必要です

法務局で取得する必要がありますが、現在はオンラインで請求し、郵送で受け取れます。

さらに、不動産の「売買契約書」や「工事請負契約書」のコピーも用意します

土地と建物を別々に購入した場合は、両方の契約書が必要になるため、契約時の書類ファイルを整理しておきましょう。

マイナンバーカード・源泉徴収票の準備と注意点

本人確認書類として、「マイナンバーカード」が必要です

マイナンバーカードを持っていない場合は、「通知カード」と「運転免許証などの身分証明書」のセットで代用できます。

また、勤務先から発行される「源泉徴収票(原本)」も忘れないよう、注意してください

認定長期優良住宅などで控除額の上乗せを受ける場合は、「認定通知書」の写しも必要です

書類に不備があると再提出の手間が発生するため、提出前に必ず確認しましょう。

確定申告の方法は2種類から選べる!

確定申告には2種類の方法があるため、やりやすい手段で申告してください。

①国税庁の「確定申告書等作成コーナー」

国税庁のWebサイトにある「確定申告書等作成コーナー」を利用する方法です

画面の案内に従って、源泉徴収票や残高証明書の数字を入力するだけで、自動的に計算が行われます。

完成した申告書は、PDFとしてダウンロードできます。

自宅やコンビニで印刷し、必要書類を添付して、管轄の税務署へ郵送または持参すれば完了です。

パソコン操作に慣れている人であれば、計算ミスを防げるため、手書きよりも負担を軽減できるでしょう。

動画で詳しいやり方を知りたい人は、国税庁動画チャンネルの動画を参考にしてください。

YouTube「国税庁動画チャンネル」

②「e-Tax」で自宅から申請

より気軽にできる方法は、スマホやパソコンを使ってデータを送信する「e-Tax(電子申告)」です

マイナンバーカードと、読み取り対応のスマホ(ICカードリーダー)があれば、自宅から確定申告が完結します。

先ほど紹介した通り、還付金の振込スピードが早い特徴があります。

最初は設定に少し戸惑うかもしれませんが、国税庁のマニュアルも充実しているため、挑戦してみるとよいでしょう。

2年目以降は「年末調整」で可能

2年目以降は、会社の年末調整だけで住宅ローン控除の手続きが完了します。

2年目以降の必要書類

10月頃になると税務署から「年末調整のための(特定増改築等)住宅借入金等特別控除証明書」が送られてきます

今後、控除を受ける年数分(残り9年分など)の書類がまとめて届く形式が一般的です。

年末調整の時期になったら、該当する年度分の証明書と、金融機関から届く残高証明書を勤務先に提出します

これだけで手続きは完了し、税金が還付されます。

年末調整を忘れた場合のリカバリー方法

勤務先への書類提出を忘れて年末調整が終わってしまった場合は、1年目と同様に自身で確定申告をすれば、控除を受けられます

また、勤務先によっては1月中に再調整してくれるケースもあるため、総務や経理の担当者に相談してみるのがよいでしょう。

住宅ローンの繰り上げ返済と控除期間の影響

資金に余裕ができると、住宅ローンの「繰り上げ返済」を検討する人が増えます。

しかし、住宅ローン控除の期間中は、慎重な判断が必要です。

繰り上げ返済を行って借入残高が減ると、減った分だけ控除対象額も減ってしまいます

手元の現金を減らしてまで繰り上げ返済をする方がよいのか、控除期間が終わってから返済する方が得なのか、冷静な計算が求められます。

病気やケガなどの万が一にも対応できなくなる可能性もあるため、自身のライフプランから慎重に考えてください。

損をしない!FPの知識は人生の土台になる

住宅ローン控除をはじめとするさまざまな制度は、自身で申告しなければ活用できないため、お金の知識の学習がおすすめです。

FPの知識とは

FP(ファイナンシャルプランナー)の知識とは、資格試験のための暗記ではありません。

以下の6分野について学び、人生に関わるお金のルールを体系的に理解できるため、経済的な余裕を目指す人こそ適しています

  1. ライフプランニングと資金計画
  2. リスク管理
  3. 金融資産運用
  4. タックスプランニング
  5. 不動産
  6. 相続・事業承継

例えば、今回の住宅ローン控除だけでなく、医療費控除やふるさと納税、iDeCo(個人型確定拠出年金)なども、FPの領域です。

あらゆる制度を活用すれば、手元に残るお金を増やせ、リスクを分散させながら資産形成ができるでしょう。

FPの知識を学ぶメリット

FPの知識を理解できれば、ハウスメーカーや保険会社、銀行などの担当者と対等の立場で話せるようになります。

提案してくる商品が、本当に自分にとって最適なのかを判断できるようになり、不要なお金を支払うリスクを回避できるでしょう。

「みんながやっているから」「おすすめされたから」ではなく、根拠を持って判断する力は欠かせません。

将来の不安を解消するためにも、FPの知識を学んでみてください。

実生活や仕事で役立つ真の知識は「FPキャンプ」で学ぼう

お金の知識を深く、本質的に学びたいと感じたなら、YouTubeで分かりやすい解説で人気を誇るほんださんの「FPキャンプ」が最適です。

本質から学べる!試験対策だけで終わらない講義

FPキャンプは、試験に合格するためのテクニックを教えるだけでなく、制度の背景などの本質から学びを深められます

「なぜそのような制度になっているのか」「実務ではどう活用するのか」が分かるからこそ、好奇心を刺激しながら楽しく学べます。

ほんださんの講義は、難しい金融用語をかみ砕き、優しい言葉で説明してくれるため、初心者でも安心です。

「暗記」ではなく「理解」を重視するスタイルは、一生使える金融リテラシーを身につけたい人に向いています

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まずは無料コースから!リスクなしでスタート

FPキャンプでは、FP3級の学科試験対策が無料で試せるので、有料コースにいきなり登録する勇気がない人でも心配ありません。

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さらに、有料コースもサブスク制になっており、必要な分だけ利用でき、経済的負担を軽くしながら学習ができます。

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まとめ:確定申告で手元のお金を増やそう

住宅ローン控除の確定申告は、少し手間に感じるかもしれませんが、手間に見合うだけの大きなリターンがあります。

確定申告の期限である2026年3月16日までの申請を守り、必要書類を揃え、住宅ローン控除をフル活用しましょう。

経験を事務手続きのみで終わらせず、お金の教養を深める第一歩にしてください。

正しい知識を身につけ、かしこく制度を利用して、大切な資産を守り、増やしていきましょう。

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