50代男性のセカンドキャリアにFPがおすすめ!未経験でも可能?

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本多遼太朗

24歳で独学により1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得。2021年に「ほんださん / 東大式FPチャンネル」を開設し、29万人以上の登録者を獲得。

2023年に株式会社スクエアワークスを設立し、代表取締役としてサブスク型オンラインFP講座「FPキャンプ」を開始。FPキャンプはFP業界で高い評価を受け、2025年1月のFP1級試験では32%を超える受験生が利用。金融教育の普及に注力し、社会保険労務士や宅地建物取引士など多数の資格試験に合格している。

人生100年時代といわれる現代、50代はキャリアの終盤ではなく、新たな人生をはじめるための重要な転換期です。

「これまでの経験を活かしつつ、やりがいと安定を両立できる仕事はないだろうか」と模索している人も多いのではないでしょうか。

これからの働き方に悩む50代男性なら、セカンドキャリアの選択肢として「ファイナンシャルプランナー(FP)」をおすすめします。

FPは、未経験からでも挑戦でき、年齢を重ねたからこその知見が大きな武器になる仕事です。

本記事では、FPが50代男性のセカンドキャリアに最適な理由を紹介し、具体的なキャリアプランや、注意点を詳しく解説していきます。

目次

ファイナンシャルプランナー(FP)とは?

ファイナンシャルプランナー(FP)とは、顧客の人生を経済面からサポートする「お金の専門家」です。

個人や家庭の夢・目標を実現するために、総合的なアドバイスとサポートをするプロフェッショナルといえるでしょう。

現代社会は、働き方の多様化や年金制度への不安、さまざまな金融商品の登場など、お金に関する悩みや課題が複雑化しています。

しかし、FPは複雑化した問題に寄り添い、個人に合った方法で解決できるだけの幅広い知識を持ち合わせているため、重要な存在です。

顧客の人生に深く関わり、経済的な安心を提供するFPは、これからの日本社会でますます活躍の場を広げていくと考えられます。

FPが50代男性におすすめの5つの理由

年齢を重ねた50代男性だからこそ、FPがおすすめの5つの理由を解説します。

①これまでの経験とスキルが強みになる

50代男性にとって最大の武器は、これまでに培ってきた豊かな社会人経験と人生経験です。

例えば、住宅購入や子どもの教育資金、親の介護問題などの経験は、顧客に説得力のある言葉を伝えられる貴重な経験として役立ちます。

他にも、営業職の経験があれば、顧客との高いコミュニケーション能力を発揮できるなど、これまでの経験が無駄になりません

FPの仕事は、知識だけで成り立つものではないからこそ、人生経験がそのまま付加価値となり、個人の強みとして輝きます。

②50代ならではの落ち着きが信頼を得やすい

「もう50代だから…」と年齢を短所に感じる人もいるかもしれません。しかし、50代ならではの落ち着きは、顧客の安心を得られる「武器」だといえます。

お金の話は、非常にデリケートなプライベート情報を含むため、顧客はFPに専門性の高さだけではなく、信頼性や安心感を求める傾向があります。

若いFPには出せない、50代男性が持つ落ち着いた雰囲気や態度は、大きなアドバンテージになるでしょう。

50代の人生の重みこそが、言葉に説得力をもたらし、「次もこのFPにお願いしたい」と感じてもらえます。

③柔軟な働き方が可能

FPには、企業系FP・独立系FP・副業FPという働き方があり、自身の希望に合わせて選べます

セカンドキャリアを考える上で、体力的な負担やプライベートとの両立を重視したい人にとって、FPは非常に魅力的な選択肢です。

各働き方の特徴とメリット・デメリットは、以下の通りです。

  • 企業系FP

銀行や保険会社などに所属し、安定した給与を得ながらFP業務をします。会社が集客してくれるメリットがある半面、自社商品中心の提案になりがちで、営業目標などに縛られる点はデメリットです。

  • 独立系FP

特定の組織に属さず、中立的な立場で顧客に最適な提案ができます。働き方の自由度が高く定年がないのが魅力ですが、集客から事務まで全て自己責任となり、収入が安定するまで時間がかかるのがデメリットです。

  • 副業FP

本業の収入を確保しながら、空いた時間でFPとして活動する働き方です。低リスクで経験と実績を積める点がメリットですが、時間管理が難しく、本業の就業規則で副業が許可されているか確認が必要です。

以上の働き方があり、50代からの挑戦であれば、「独立系FP」として自身のペースで働く道が現実的だといえます。

独立すれば、定年を気にする必要はなく、自身の体力や気力と相談しながら、60代・70代と働き続けられるでしょう。

フルタイムで働くだけでなく、週3日・特定の期間だけ集中して仕事を受けるなど、自身のライフスタイルに合わせて仕事量を調整できます。

また、最近ではオンラインで仕事を完結できるので、自宅をオフィスとして活用し、全国の顧客を相手に仕事を展開することも可能です。

体力的な負担をコントロールしながら、自分のペースで長く仕事を続けられる点は、セカンドキャリアを考える上で重要なポイントでしょう。

④やりがいと達成感を感じられる

FPは、顧客の人生に寄り添い、悩みや問題に直接貢献できるため、やりがいと達成感を感じられます。

顧客の悩みが解決できた時、「相談してよかったです!ありがとう」と感謝を伝えられるケースも少なくありません。

また、自身の知識と経験で顧客の人生を豊かに変えられた場合、社会に貢献しているという実感も得られるでしょう。

人の役に立ち、直接感謝される喜びは、セカンドキャリアの原動力となり、充実した人生を歩むポジティブな要素だといえます。

⑤金融リテラシーを向上できる

FPの勉強をはじめれば、自分の金融リテラシーを高められ、自身の人生を豊かにできるメリットがあります。

FPが必要とする知識は幅広く、以下の6分野が必要です。

  1. ライフプランニング

年金・ローン・カード・社会保険・公的年金・企業年金・個人年金など

  1. 保険(リスク管理)

リスクマネジメント・生命保険・損害保険・第三分野の保険など

  1. 金融(資産運用)

預貯金・投資信託・債券投資・株式投資・外貨積立商品・ポートフォリオなど

  1. 税金

日本の税制・各所得・損益通算・各控除など

  1. 不動産

住宅ローン・不動産の取引・保有に係る税金・有効活用など

  1. 相続・事業承継

贈与と税率/法律・相続と税率/法律・相続財産の評価・相続税対策など

これらの6分野は、人生で向き合うお金の問題を解決する知識のため、学べば学ぶほど実生活に直接活用できるでしょう。

FPを目指す過程そのものが、自身のセカンドライフの基盤になり、より安心した生活を送れる知識へと変わります。

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未経験でも大丈夫?50代男性のリアルなFPキャリアプラン

未経験でも十分にFPを目指せますが、50代男性がFPとしてキャリアを築くためには、現実的なポイントを理解しておく必要があります。

企業系FPはハードルが高い

未経験の50代が銀行・証券会社、保険会社といった金融機関に「企業系FP」として正社員で就職するのは、簡単な道ではありません。

多くの企業では、新卒や若手の人材を積極的に採用する傾向があり、年齢や実務経験の有無が採用の壁になるため、非常にハードルが高いでしょう。

【おすすめ】独立系FPなら自由度高く働ける

50代からのセカンドキャリアとして、現実的な働き方は「独立系FP」として開業する方法です。

特定の金融機関に属さないため、中立的かつ公正な立場で、真に顧客のためだけを考えたアドバイスを提供できます。

独立系FPには、年齢の壁や定年はなく、これまでのキャリアで培ったスキルと組み合わせたサービスの提供も可能です。

最初は集客に苦労するかもしれませんが、顧客と真摯に向き合い、信頼を積み重ねていけば、口コミや紹介が増えていくでしょう。

おすすめの独立系FPの働き方は、以下の通りです。

【例:独立系FPの働き方】

  • オンライン個人相談
    ココナラやタイムチケットなどのスキルマーケットで、個人相談サービスを販売し、Zoomなどを使って相談に乗る方法です。
  • Webライターとして金融記事の執筆
    クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトで、案件を受注できます。
  • セミナー講師
    得意分野を活かし、「老後資金準備セミナー」「ライフプランニングセミナー」などの講師をする方法です。クラウドソーシングサイトなどで案件があるほか、自身でセミナーを開催できます。
  • アフィリエイト
    自身のブログやSNSで、クレジットカードの案内や保険相談サービスなどを紹介し、成果に応じて報酬を得る方法です。
  • Instagram・X(旧Twitter)・YouTuberなどで情報発信
    広告収益や企業からのPR案件に協力するだけでなく、オンライン個人相談・セミナー講師などのサービスへの誘導もできます。

【おすすめ】副業FPとして経験を積んでから独立でも可能

「いきなり独立するのは不安…」と感じる人は、まず「副業」としてFPの仕事をはじめるのがおすすめです。

副業FPであれば、現在の仕事を続けながら活動するため、安定した収入を確保しながら、FPとしての実績と経験を積めます。

上記で紹介した独立系FPと同じ仕事内容ができるため、本業とバランスを取りながら経験を積み、将来的に独立系FPを目指すといいでしょう。

依頼が安定的に入るようになったり、FPとしての仕事に手応えをつかめたりした段階で独立すれば、リスクを最小限に抑えられます

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【副業】ファイナンシャルプランナーは未経験でも可能?はじめ方や資格について解説

50代男性がセカンドキャリアを決める前に知るべき注意点

FPとして成功するためには、事前に知っておくべき注意点も存在します。

継続的な知識のアップデートが求められる

FPとして顧客の信頼を得て活躍し続けるためには、常に知識をアップデートし続ける学習意欲が不可欠です。

税制や社会保険制度は毎年のように改正され、新しい金融商品やサービスも登場するため、古い知識のままでは最適なアドバイスはできません

情報をアップデートしていなければ、顧客に不利益を与えてしまうことになりかねないため、意識的に学び続けましょう。

最新法令を常にチェックし、関連分野のセミナーに参加するなど、努力を怠らない姿勢が求められます。

セカンドライフを充実させるためには、継続的なFPとしての努力が重要です。

継続的に学べる資格「AFP」の詳細はこちら

収入が安定するまでには時間がかかる

独立系FPや副業FPとして活動する場合、開業してすぐに十分な収入が得られるとは限らない、という点を考慮しておく必要があります。

自身の専門性が顧客に伝わり、安定した相談依頼が舞い込むまでには、ある程度の時間がかかると覚悟しておきましょう。

FPとしての収入がなくても当面の生活に困らないよう、十分な生活防衛資金を準備しておくことが大切です。

短期的な成功を焦るのではなく、長期的な視点でじっくりと顧客との信頼関係を築いていくという、地道な努力が成功の鍵をにぎります。

働き方によっては確定申告が必要になる

独立系FP・副業FPとして収入を得る場合、これまで会社員として働いてきた人には馴染みが薄い「確定申告」を自分でする必要があります

確定申告とは、1年間の所得(収入から経費を引いたもの)を計算し、所得に応じた税金を国に納めるための手続きです。

会社員であれば年末調整として会社が代行してくれますが、個人で事業を行う場合はすべて自分で行わなければなりません。

ただし、確定申告で必要な税金の知識はFPの学習範囲にも含まれるため、学んだ知識が自身の税務処理にも役立つメリットもあります。

FPを目指すなら「FPキャンプ」で知識の土台作りをしよう

「FPとしての知識を固めたい」「FP資格を効率的に得たい」と考える人におすすめなのが、人気YouTuberほんださんが運営する「FPキャンプ」です。

本質から理解できるFPキャンプとは?

「FPキャンプ」では、なぜそうなるのか」という制度や仕組みの”本質”への理解重きを置いており、分かりやすく知識を解説しています。

ほんださんの解説は、難しい専門用語をかみ砕き、身近な例えを用いてくれるので、初心者でもすぐに理解できるでしょう。

「本質理解」を土台とした学習法だからこそ、試験合格後も実務でしっかりと通用する「生きた知識」が身につきます

FPキャンプは嬉しい低価格設定

FPキャンプでは、入会金が無料かつ受講料金が低価格設定のため、初期投資はできるだけ抑えたい人に向いています。

一般的に、資格予備校や通信講座は数万円単位の費用がかかるケースが多い傾向にあり、経済的負担が重く感じる人も多いでしょう。

しかし、FPキャンプでは、高品質な教材を低価格で提供しているため、経済的な面からも新しい挑戦をサポートします。

他社とFPキャンプの価格を比較した結果を、以下の表にまとめました。

コース他社(平均)FPキャンプ(税抜)
FP3級対策約2万円990円
FP2級対策約9万円3,980円/月
FP1級対策約13万円学科対策
期間限定価格:4,980円/月
通常価格:9,980円/月

実技対策
通常価格:39,800円
FPキャンプ経験者:19,800円
※2025年6月時点

このように、FPキャンプのコストパフォーマンスの高さは、他社サービスと比較しても際立っています。

通勤時間や休憩時間といったスキマ時間を活用して、いつでもどこでも学習を進められるFPキャンプを、ぜひお試しください。

未経験からでも可能!50代男性に最適なFPで、セカンドライフを充実させよう

FPは、これまでの人生経験そのものを強みに変えられ、年齢を重ねた落ち着きが顧客の信頼につながる、まさに50代に最適な仕事です。

独立や副業といった柔軟な働き方を選べるため、自分のペースで長く続けられ、顧客の人生に貢献できる大きなやりがいも感じられます。

継続的な学習が必要となり、収入が安定するまでの期間が必要といった注意点もありますが、FPには注意点を上回るメリットがあります。

未経験からでも、着実にステップを踏めばFPとして活躍するチャンスは広がっているので、ぜひ新しい第一歩を踏み出してみてください。

本質的に理解でき、コストパフォーマンスにも優れた「FPキャンプ」を活用し、FPの知識を深め、FP資格にチャレンジするのもおすすめです。

セカンドライフを充実させるためのスタートを切り、豊かな人生へバージョンアップさせてみてはいかがでしょうか。

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