実務経験なしでもファイナンシャルプランナー1級は挑戦可能？受験ルート・受験資格を紹介

「ファイナンシャルプランナー1級に挑戦したいけど、実務経験がないから無理なのかな…」と悩む人も少なくありません。

ファイナンシャルプランナー1級の学科試験の受験資格は厳しく、FP業務に関わった経験がない人にとって、ハードルが高く感じるでしょう。

しかし、実務経験がない場合でも、FP1級試験に挑戦ができるルートがあります。

本記事では、実務経験がない人がFP1級に挑戦するためのルートを中心に、受験資格や実務経験に該当する仕事内容を分かりやすく解説するので、ぜひ参考にしてください。

【結論】実務経験がなくてもファイナンシャルプランナー1級に挑戦可能！

結論、実務経験がない人でも、ファイナンシャルプランナー（FP）1級試験に挑戦が可能です。

FP1級を取得するルートの1つに、学科試験に合格し、次に実技試験に合格した後、「1級FP技能士」として認められる方法があります。

学科試験の受験資格には、実務経験が1～5年以上必要になるため、「実務経験がないから諦めないといけないのかな…」と感じる人も少なくありません。

しかし、日本FP協会が認定しているCFP資格審査試験（全6課目）に合格する／CFP認定者になると、FP1級の学科試験を免除できるので、実技試験からチャレンジ可能です。

自分に合った方法でステップアップすれば、FP1級を勝ち取れるでしょう。

ファイナンシャルプランナー1級の受験資格を解説

FP1級の試験にチャレンジするための受験資格を、実施団体別に紹介します。

金融財政事情研究会（きんざい）の受験資格

金融財政事情研究会（きんざい）は、FP1級の学科試験と実技試験の両方を実施しています。

きんざい：学科試験の受験資格

きんざいが実施するFP1級学科試験の受験資格は、以下の通りです。

FP1級の実技試験を受けるためには、先に学科試験の合格が必要になるため、実務経験がない人は別ルートからチャレンジしなければなりません。

きんざい：実技試験の受験資格

きんざいが実施するFP1級実技試験の受験資格は、以下の通りです。

日本FP協会の受験資格

日本FP協会は、学科試験の実施はしておらず、実技試験のみ受験可能です。

実務経験に該当する仕事内容とは？

FP1級の受験資格として挙げられる「実務経験」の仕事内容は、以下が認められます。

実務経験は自己申告となり、趣味などの個人的な取り組みは含まれないため、注意しましょう。

次のいずれかに該当する方の多くはおおむね「実務経験を有する者」といえます。

• 銀行、保険会社、証券会社、クレジット会社等の金融機関に勤務している方
• 保険会社の代理店の職員
• 税理士、公認会計士、不動産鑑定士、宅地建物取引士、社会保険労務士、中小企業診断士、弁護士、司法書士、行政書士、その他の士業で顧客の資産に係わる業務に従事している方
• 会計事務所の職員
• 不動産会社、建設会社など土地建物の取引・建築・相談業務に従事している方
• 投資顧問会社の職員
• 生活協同組合などの共済等担当職員
• 商品先物取引会社の職員
• 一般事業会社および官公庁の福利厚生担当者および金融・財務・経理担当者
• 商事会社の商社金融担当者、商事会社やコンピュータ会社等の金融機関営業担当者および金融機関向けソフト開発担当者

引用：金融財政事情研究会「実務経験について」（2025年5月調査）

実務経験がなくても大丈夫！ファイナンシャルプランナー1級の受験ルート

前述通り、CFP資格審査試験（全6課目）に合格すれば、FP1級の実技試験を受験できます。

ステップ①：FP2級に合格する

実務経験がない場合、まずはFP2級に合格する必要があります。

FP2級の受験資格には、実務経験が問われないルートがあるので、安心してください。

FP3級の合格やAFP認定研修は、FPをする上で重要な知識を基礎から学べるため、実務経験がない人にとっては非常に有効な手段といえるでしょう。

なお、FP1級の学科試験の受験資格に「FP2級＋FP業務の実務経験が1年以上」があるため、FP2級に合格後、FP業務の経験を1年以上積むのも1つです。

ステップ②：AFP認定者になる

FP1級にチャレンジするためには、AFP認定者になる必要があります。

AFP（アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー）は、日本FP協会が認定する民間資格で、FPとして一定水準の知識と技能を証明可能です。

AFP認定者になるためには、日本FP協会が認定するAFP認定研修の修了と、FP2級技能検定に合格しなければなりません。

なお、FP2級の受験より先にAFP認定研修を受講しても問題ないため、個人に合ったルートを選んでください。

CFP資格審査試験の受験資格に「AFP認定者」という条件があるので、少し手間はかかりますが、コツコツとがんばりましょう。

AFP認定研修では、より実践的な知識を学べるので、FPとしてステップアップしたい人におすすめの資格です。

また、AFPには、2年ごとの資格更新があり、継続教育単位を15単位以上取得した人が更新できます。

継続教育単位とは、AFP・CFPの資格更新をする際に必要な単位を指し、単位を取得する課程で時代に合った知識にアップデートが可能です。

継続教育単位の取得方法は、日本FP協会が認めた研修・テスト・執筆活動などが対象になるので、詳しくは以下の記事をご覧ください。

→AFPとは？取得方法・注意点・向いている人の特徴などを解説

ステップ③：CFP認定者になる／CFP資格審査試験（全6課目）に合格する

CFP（サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー）は、北米・アジア・ヨーロッパなど世界25か国以上で導入されている国際ライセンスです。

日本FP協会が認定する民間資格で、取得には高度な専門性が求められ、FPのプロフェッショナルとして高い評価があります。

CFP資格審査試験の受験資格は、以下の通りです。

• AFP認定者
• 日本FP協会が認定する大学院の課程で単位を取得する

CFP資格審査試験の6課目すべてに合格するか、CFPとして認定された場合、FP1級の学科試験が免除され、実技試験にチャレンジできます。

AFPと同様、2年ごとの更新が必要ですが、国内外問わずに活躍できるので、FPとしてより高みを目指したい人に向いているでしょう。

また、専門性が非常に高い資格のため、CFPとして認定されれば、富裕層や企業向けの案件などを獲得できる可能性があり、高収入も期待できます。

FP1級への道のりを効率化！FPキャンプで土台を固めよう

より知識を深く理解し、効率的に学習を進めていくには、FP試験対策に特化した学習コンテンツ「FPキャンプ」の活用がおすすめです。

実務経験がない状態からFP1級という高い目標を達成するには、さまざまな制度や仕組みを本質から理解し、暗記だけに頼らない学習をする必要があります。

しかし、独学で本質から理解するのは簡単ではなく、FP3級の内容でも分野によっては、テキストの内容がなかなか理解できない可能性もあるでしょう。

FPキャンプは、YouTubeチャンネル登録者数29万人以上を誇る人気FP解説者ほんださんが運営しており、その分かりやすさと質の高さには定評があります。

難解な専門用語や複雑な制度も、ほんださんならではの具体例を交えた解説で、すんなりと頭に入ってくるでしょう。

また、忙しい人でもスキマ時間を有効活用できるよう、オンライン学習の環境が整っているので、自身のペースで無理なく学習を進められます。

FP1級という大きな目標への第一歩として、FPキャンプで確実な基礎力を身につけ、自信を持って次のステップへ歩み出してみてはいかがでしょうか。

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実務経験なしでもFP1級は目指せる！目標達成を目指して着実に進もう

結論として、FP2級合格→AFP認定→CFP資格審査試験（全6課目）に合格／CFP認定者になるステップを踏めば、実務経験の有無に関わらずFP1級への道は開けます。

実務経験がない場合、CFPルートを通る必要がありますが、CFPは国内外問わず活躍できる資格です。

FPとして専門性を高め続けたい人におすすめの資格で、富裕層や企業向けの案件を獲得できるチャンスも広がります。

なお、FP1級の学科試験の受験資格が「FP2級＋FP業務の実務経験が1年以上」のため、FP2級に合格した後に、実務経験を積むのも1つの選択です。

金融リテラシーを高め、お金のプロフェッショナルとして活躍したいと考える場合、FP1級は挑戦する価値のある資格といえるでしょう。

FPキャンプでは、仕組みや制度を本質から理解できる学習方法を導入しているので、FP1級までの道のりをサポートします。ぜひ、検討してみてはいかがでしょうか。

理想のFPを実現させるために、新しいドアを開きましょう。