partⅠ対策:何を質問すべきかが見えてくる-ポイントABCの思考法

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partⅠの設例特有の質問とは?

PartⅠの面接は、PartⅡのように質問が明示されていないため、「何をどう聞けばいいか分からない」と悩む受験生が少なくありません。そこで活用したいのが、「ポイントABC」という考え方です。

検討のポイント
・設例の顧客の相談内容および問題点として、どのようなことが考えられるか。
・それらの相談内容および問題点を解決するために、どのような提案・方策が考えられるか。
・それらの方策(解決策)のなかで、何を顧客に提案するか。その理由・留意点は何か。
・FPと職業倫理についてどのようなことが考えられるか。

講義内では、これらに関連する論点や回答の組み立て方に加え、質問時に確認すべき項目の合言葉や考え方についてもより丁寧に解説しています。

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「FPキャンプ1級実技試験コース」を受講されている方は、上記の観点テーマからしっかり学んでおきましょう。

ポイントA:語尾から”悩み”を読み取る

まず意識したいのが、設例に記載された文末表現です。
「〜と思っている」「〜が分からない」「〜と悩んでいる」などの語尾に注目すると、相談者がどこに不安や課題を感じているかが見えてきます。

ポイントB:設例の“裏テーマ”を見抜く

一方、ポイントBは文面に明記されているわけではありません。
このパートで問われているのは、“相談に来ている以上、表に出てこなくても抱えているであろう問題”を見極める力です。

なぜ、毎回設例が違っても、ある特定のテーマが高確率で潜んでいるのか?
──実はこれ、設例が相談である以上、避けて通れない「ある事情」が関係しています。

その事情とは何か?どう見抜くのか?
ここを押さえるかどうかで、質問力と得点力に差がつきます。
具体的な見破り方や質問と回答例については、講義内で詳しく解説しています。

ポイントC:FPとして外せない職業倫理

PartⅠの面接では、最後に「FPとしてこの相談にどう対応するか」といった形で、職業倫理に基づいた方針が問われるのが定番です。ここで活用するのが、FPの6つの職業倫理です。

  • 顧客利益の優先
  • 守秘義務の遵守
  • 顧客への説明義務
  • コンプライアンスの遵守
  • インフォームドコンセント
  • FP自身の能力啓発

この中でも、原則として「インフォームドコンセント」の姿勢を軸に回答を構成することが推奨されます。試験の特性上、FPが一方的に情報を提供するのではなく、あるプロセスを踏んで助言を進めていくことが重視されているからです。実際、この観点を意識するだけで、話し方や結論の導き方に自然な説得力が生まれます。

ただし、設例によっては、インフォームドコンセントよりも明確に適している倫理項目が存在することもあります。たとえば、特定のテーマでは、状況的により強く優先されるべき視点があり、それを押さえることで回答に一貫性が生まれます。

このような選び方や使い分けの判断基準、場面に応じた言い回しなどについては、有料テキスト内で具体的に解説しています。最後に、PartⅠの終盤で必ず問われる「FPとしての姿勢」に備えるのがポイントCです。
顧客利益の優先、守秘義務、説明責任など、一定の項目はありますが、どの設例でどの項目が重要かは、場面によって判断が分かれます。

こちらも判断の基準や表現の工夫を押さえておくことで、最後の一問の印象が大きく変わります。

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