ファイナンシャルプランナー（FP）試験の受験資格「実務経験」とは？対象の仕事なども解説

「お金の知識を身につけたい」「金融業界に興味がある」などの理由から、ファイナンシャルプランナー（FP）資格に興味がある人もいるのではないでしょうか。

FP試験は実務経験の年数により受験可能な等級が異なるため、事前に理解しておくのがおすすめです。

本記事では、どのような仕事が「実務経験」に該当するか解説し、年数の計算方法や実務経験がない人がFP試験に挑戦する方法を紹介します。

ファイナンシャルプランナー試験の受験資格とは？3級・2級・1級ごとに解説

FP試験の受験資格は、3級・2級・1級によって異なります。

FP3級の受験資格

FP3級の受験資格は、「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」です。

学歴・年齢・実務経験などの制限がないので、お金の知識を学びたい人、FPの基礎を理解したい人など、誰でも挑戦できます。

FP2級の受験資格

FP2級の受験資格は、以下の4つがあります。

FP1級の受験資格

FP1級は、学科試験・実技試験によって受験資格が異なります。

FP試験：実務経験はどの仕事が対象になる？

FP試験の「実務経験」に該当する仕事を解説します。

実務経験に該当する仕事

FP試験の受験資格である「実務経験」は、以下の仕事内容に該当します。

• 証券会社、保険会社、銀行、クレジット会社などの金融機関に勤務している方
• 保険会社（代理店）の職員
• 税理士、弁護士、司法書士、行政書士などで、資産に関する相談業務に従事している方
• 会計事務所の職員
• 不動産会社、建設会社など土地建物取引・建築・相談業務に従事している方
• 投資顧問会社の職員
• 生活協同組合などの共済等の担当職員
• 商品先物取引会社の職員
• 一般事業会社および官公庁の福利厚生担当者および、金融・財務・経理担当者
• 商事会社の商社金融担当者、商事会社やコンピュータ会社等の金融機関営業担当者および、ソフト開発担当者

引用：日本FP協会「2級FP技能検定 受検資格「実務経験」について」（2025年5月調査）

実務経験の判断は自己申告となり、趣味などの個人的な取り組みは含まれません。また、複数の実務経験を合算できるので、該当する期間を確認してください。

第三者による実務経験の証明は不要ですが、受験申請書に会社名・経験年数・職務コードなどを記載する必要があるので、事前に把握しておきましょう。

実務経験：年数の計算例

実務経験の年数は、各等級によって異なります。

• 2級：FP業務の実務経験が2年以上
• 1級（学科試験）：FP業務の実務経験が5年以上

サンプルの実務経験を参考に計算すると、以下の通りです。

実務経験として認められるのは、対象となる業務に実際に従事していた期間です。また、補助業務も実務経験の年数に含まれます。

実務経験がない人でもFP試験にチャレンジする方法

実務経験がない人でも、一定の条件を満たせばFP試験に挑戦できます。

FP2級：実務経験がなくても受験する方法

実務経験がない場合でも、FP3級を取得するか、日本FP協会が実施している「AFP認定研修」の修了をすれば、FP2級の受験が可能です。

FP3級は、FP試験の基礎知識を体系的に学べるので、お金の知識が浅い人は3級からスタートするといいでしょう。

FP1級：実務経験がなくても受験する方法

FP1級は、学科試験に合格した人が実技試験にチャレンジできますが、学科試験は実務経験が必須です。

そのため、実務経験がない人は、日本FP協会が認定するCFPを取得し、FP1級の実技試験を受験しましょう。

CFPの受験資格に「AFP認定者」という項目があるので、以下の流れを参考にしてください。

CFP認定者は、FP1級の学科試験は免除されるメリットがあるため、効率的なルートで上位資格を目指したい人におすすめです。

ファイナンシャルプランナー試験に合格するための勉強方法を解説

FP試験に合格するためには、効率的な勉強方法を実践することが重要です。

インプット・アウトプットのバランスを意識する

勉強は、知識を取り込む「インプット」と、知識を使う「アウトプット」のバランスが非常に重要です。

心理学者アーサー・ゲイツ博士の実験によると、インプットとアウトプットは「3：7」が効果的だという結果が分かりました。

そのため、過去問演習・単語帳・白紙再現法・オリジナルテストなどの方法を活用し、積極的にアウトプットをするのがおすすめです。

間違えた問題や単語は「なぜ間違えたのか」を分析し、再度テキストで該当箇所を確認しましょう。

YouTubeでしっかり理解する

YouTubeには、FP試験に関する解説動画が数多く公開されているため、理解を深めたいときに利用するのがおすすめです。

登録者数28万人を超える人気YouTuberのほんださんのチャンネルでは、難しいFPの知識を分かりやすく解説しています。

解説動画では、テキストだけでは理解しにくい部分も視覚的に理解を深められ、スキマ時間で学習を進められるので、ぜひ活用してください。

FP試験対策ができるスクール・塾を活用する

効率的に学習したい場合は、FP試験対策に特化したスクールや塾の利用も検討しましょう。

FP試験で必要な知識を専門講師から分かりやすく解説してもらえ、効率的な学習が可能です。

また、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨することで、モチベーションを維持しやすくなります。

独学が不安な人は「FPキャンプ」で効率的に合格を勝ち取ろう

「独学でFP試験に合格できるか不安」「コスパと効率重視で勉強したい」と感じている人は、ほんださんが運営する「FPキャンプ」がおすすめです。

FPキャンプでは、ほんださんの分かりやすい解説動画に加え、本当によくでる問題が厳選されたオリジナル過去問解説などを提供しています。

本質から学べる学習方法を取り入れており、暗記だけに頼ることなくFP試験に挑戦が可能です。

また、通勤時間・調理時間などのスキマ時間を有効活用できるオンライン学習システムを採用しているため、忙しい社会人や学生でも無理なく学習を継続できます。

実務経験の不安を自信に！FP試験挑戦への最終ステップ

FP試験の受験資格である「実務経験」は、銀行・証券会社・保険会社・クレジット会社などで働く人が対象になり、実務経験に該当するかは自己判断です。

実務経験がない場合でも、一定の条件を満たしていればFP試験に挑戦でき、FP2級は3級に合格した人やAFP認定研修を修了した人が受験資格を得られます。

また、FP1級の場合は、CFPに認定されると1級実技試験の受験資格を満たせるので、最短ルートで2つの上位資格を取得可能です。

FP試験の範囲は幅広いため、自分に合った学習方法を取り入れ、効率的に知識を深めましょう。

例えば、インプット・アウトプットのバランスを意識して勉強を進めたり、YouTubeなどの解説動画を活用したり、講座・スクールの受講などがおすすめです。

コスパと効率を重視したい人は、YouTubeで人気のほんださんが運営する「FPキャンプ」の活用が向いています。

FPキャンプでは、分かりやすい解説と充実したサポート体制で合格を応援するので、ぜひ検討してみてください。

FP試験に挑戦し、夢の実現に向けて一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。