ファイナンシャルプランナーの働き方は柔軟!企業系・独立系・副業について解説

この記事を書いた人
本多遼太朗

24歳で独学により1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得。2021年に「ほんださん / 東大式FPチャンネル」を開設し、28万人以上の登録者を獲得。

2023年に株式会社スクエアワークスを設立し、代表取締役としてサブスク型オンラインFP講座「FPキャンプ」を開始。FPキャンプはFP業界で高い評価を受け、2023年9月のFP1級試験では約15%の受験生が利用。金融教育の普及に注力し、社会保険労務士や宅地建物取引士など多数の資格も保有している。

FPは、経済的な目標や理想の実現をサポートする専門家を指し、活躍できる場は多岐にわたります。

FPの働き方には、企業系FP・独立系FP・副業FPがあり、個人の状況や条件に合わせて選べます。

しかし、「働き方の違いはなに?」「資格がなくても働けるの?」など、さまざまな疑問が浮かぶでしょう。

本記事では、FPの仕事内容から、それぞれの働き方の特徴とメリット・デメリット、FPを目指す上で役立つ資格情報まで詳しく解説していきます。

FP資格の学習でつまずきやすいポイントや、効果的な対策についても触れていきますので、FPとしてのキャリアに関心のある人はぜひ参考にしてください。

目次

ファイナンシャルプランナーの仕事内容

ファイナンシャルプランナー(FP)は、個人の経済的な自立や目標達成のサポートをする「お金の専門家」です。

相談内容は、家計管理の見直し・保険の選定・住宅ローンの選び方・教育資金や老後資金の準備など、多岐にわたります。

顧客の現状や目標などを丁寧にヒアリングし顧客に合ったオーダーメイドプランを作成・提案する仕事です。

FPはお金に関する幅広い知識を使って、人々の経済的な不安を解消し、夢の実現を後押しできるので、やりがいを感じられるでしょう。

ファイナンシャルプランナーの3つの働き方を解説

FPの働き方には、大きく分けて「企業系FP」「独立系FP」「副業FP」という3つの形態が選べます。

①企業系FP:安定した収入+専門性を高められる環境

企業系FPとは、銀行・証券会社・保険会社・不動産会社・FP専門のコンサルティング会社といった企業に所属する働き方です。

安定した収入を得ながら、企業が提供する研修制度などを通じて専門性を高められる環境があり、FPとして経験を積みやすいでしょう。

安定した基盤の上でじっくりと専門知識を深めたい人や、チームで協力しながら成果を上げていきたい人にとって、企業系FPは適した働き方だといえます。

②独立系FP:自分のペースで働く+高収入も目指せる

独立系FPとは、金融機関に所属せず、個人事業主/会社を設立して代表として活動するFPを指します。

企業の方針に合わせる必要がないため、独立した立場から顧客にとって最適なアドバイスができるのは、独立系FPの特徴です。

努力次第では高収入も目指せるため、やりがいも大きく、自分の専門性や個性を存分に活かせます。

時間や場所にとらわれずに働きたい人や自分のペースで仕事量を調整したい人、高収入を目指したい人は、独立系FPは魅力的な選択肢となるでしょう。

③副業FP:リスクを抑えながらFPとして働く

副業FPとは、本業以外の時間を使って、FPとして活動する働き方を指します。

本業による安定収入を確保しつつ、比較的低いリスクでFPとしての活動をスタートできる点は、他の働き方にはないメリットです。

副業FPは、以下のような仕事内容があります。

  • 個人のお金の相談に乗る
  • 金融セミナーの講師を務める
  • ウェブサイト・ブログ・SNSで情報発信する など

いきなり独立するには不安がある人や収入アップを目指したい人、FPとしての適性を見極めたい人に向いている働き方といえるでしょう。

企業系FP・独立系FP・副業で働くメリット・デメリット

企業系FP・独立系FP・副業FPには、メリット・デメリットがあるため、個人の価値観やライフプラン、目指すFP像と照らし合わせながら、最適な働き方を見つけましょう。

企業系FP

企業に所属して活動する企業系FPは、安定した環境で専門性を磨ける魅力がありますが、一方で企業の方針に合わせる必要があります。

企業系FPのメリット

企業系FPとして働くメリットは、安定した収入と充実した教育研修制度のもとでキャリアをスタートできる点です。

正社員や契約社員として雇用されるため、毎月固定の給与が保証され、社会保険や福利厚生も充実している場合も多く、企業によっては賞与も得られます。

例えば、FP資格を取得したばかりで実務経験が浅い人でも、企業が用意した研修を通じて体系的に知識やスキルを習得できるでしょう。

また、企業のブランド力や集客力を背景に、多くの顧客と接する機会が得られるため、実践的な経験を積みやすいのも大きなメリットです。

安定した環境で着実にFPとしての実力を養いたい人にとっては、非常に魅力的な働き方だといえます。

企業系FPのデメリット

企業系FPとして働くデメリットは、提案できる金融商品やサービスが所属企業の方針や取扱商品に大きく影響される点です。

自社の利益も考慮しながら業務を進めるため、顧客にとって最適と思われる商品が他社のものであっても、自社商品を優先して提案せざるを得ない可能性があります。

また、企業によっては営業目標やノルマが設定されていることもあり、プレッシャーを感じる人も少なくありません。

企業の組織体制によっては、希望しない部署への異動や転勤の可能性も考慮しておく必要があります。

この点から、中立的な立場で顧客にアドバイスをしたいと考える人や、より自由に仕事をしたい人にとっては、窮屈さを感じるでしょう。

独立系FP

自身のペースで働ける独立系FPは、大きな自由とやりがいが魅力ですが、乗り越えるべき課題もあります。

独立系FPのメリット

独立系FPとして働くメリットは、自由度の高さと中立的な立場から顧客本位のサービスを提供できる点です。

特定の企業の方針や商品ラインナップに縛られることなく、幅広い選択肢の中から顧客に最適なプランを提案できます。

例えば、複数の保険会社の商品を公平に比較する、特定の金融機関に偏らない資産運用のアドバイスをするなど、顧客の利益を追求したコンサルティングの実現が可能です。

また、働く時間や場所、仕事の進め方などを自分でコントロールできるため、プライベートとの両立もしやすいでしょう。

専門性や個性を活かした独自のサービスを展開し、努力と成果が直接収入に結びつくため、大きなやりがいと高い報酬を得ることも可能です。

独立系FPのデメリット

独立系FPとして働くデメリットは、収入が不安定な点と集客から経営まで全て自分で進める必要がある点です。

企業の後ろ盾がないため、自分の力で顧客を集客し、安定した収益を確保し続けなければなりません。

例えば、開業当初は思うように顧客が見つからず、収入が安定しない時期を経験する可能性も少なくありません。

また、FPとしての専門知識だけでなく、マーケティングスキル・営業スキル・事務所運営に関わる経理や法務といった経営全般の知識も求められます。

さまざまな壁を乗り越える覚悟と情熱がなければ、独立系FPとして成功するのは難しいといえるでしょう。

副業FP

本業をしながらFPとして活動する副業FPは、リスクを抑えつつ経験を積める点が魅力ですが、時間管理などが課題です。

副業FPのメリット

副業FPとして働くメリットは、本業の収入があるため経済的なリスクを最小限に抑えながら、FPとしての実務経験を積める点です。

FP資格を取得したものの、すぐに独立したり転職したりすることに不安を感じる人にとって、非常に大きな安心材料となるでしょう。

ブログ・SNSでの情報発信、小規模なセミナー開催など、自分のペースで無理なく活動範囲を広げられ、着実に経験を積めます。

将来的な独立やキャリアチェンジに向けた人脈形成や実績作りの機会にもなるため、FPとしての第一歩を踏み出したい人にとって、副業は有効な選択肢です。

副業FPのデメリット

副業FPとして働くデメリットは、本業との両立における時間管理の難しさや、集客の工夫が必要になる点です。

一般的な社会人で例えると、平日は本業に集中し、週末や夜間にFPとしての業務を進めます。そのため、プライベートな時間が制約される可能性があるでしょう。

本業の勤務先が副業を禁止しているかの確認や確定申告の準備など、さまざまな面で慎重になる必要があります。

これらの点をクリアにし、自己管理を徹底することが、副業FPとして成功するための鍵となるでしょう。

ファイナンシャルプランナーを目指すなら、FP資格の取得がおすすめ

FPを目指す場合、お金の知識を学べ、証明できるFP資格の取得がおすすめです。

FP資格は、スキルを証明できる

FPとして本格的な活動をする場合、FP資格の取得を目指すといいでしょう。

FP資格は、お金に関する専門知識と相談スキルを保有していることを客観的に証明でき、顧客からの信頼を得る上で非常に重要な役割を果たします。

FP業務をする上で資格が法的に必須というわけではありませんが、顧客は専門的な知識を持ったFPに相談したいと考えるのが自然です。

また、資格を取得する過程で、金融・保険・税金・不動産などの知識を身につけられるので、自信にもつながります。

この点から、FP資格は顧客との信頼関係構築の基盤となり、プロフェッショナルとしての活動を支えるために重要です。

おすすめの資格①:ファイナンシャル・プランニング技能士

日本でFP資格として広く認知されている資格が、「ファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士)」という国家資格です。

3級・2級・1級のレベルが分かれており、段階的にステップアップを目指せ、注目度の高い資格でもあります。

試験実施団体は、日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)で、実技試験の内容などが異なるため、学習したい内容から選びましょう。

3級はFPの入門、2級は実務的な内容、1級は高度な専門知識を示し、FPとして心強い味方になる資格だといえます

おすすめの資格②:AFP

AFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)は、日本FP協会が認定する民間資格です。

2級FP技能士を保有し、実践的なスキルを学べる「AFP認定研修」を修了するとAFPとして認定されます。

資格取得後も2年ごとの資格更新があり、その際に継続教育単位の取得が義務付けられているため、時代に合った情報に知識を更新できる点はメリットです。

【継続教育単位とは?】

AFP・CFPの更新時に必要となる単位を指し、以下の方法で取得できます。

  • FPジャーナルの継続教育テストを受ける
  • FP実務と倫理テストを受ける
  • 承認番号のある継続教育研修を受ける
  • 協会ブロック・支部主催の継続教育研修会に参加する など

参照:日本FP協会「2.継続教育単位の取得方法」(2025年5月調査)

FPとして継続的にスキルアップをしたい人や、質の高いサービスを提供し続けたいと考える人にとって、AFPは価値のある資格だといえます。

おすすめの資格③:CFP

CFP(サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー)は、日本FP協会が認定する民間資格です。

北米・アジア・ヨーロッパなど世界25カ国以上で導入されており、「世界が認めるプロフェッショナルFPの証」ともいわれています。

CFPを取得するためには、AFP認定者になり、CFP資格審査試験(6課目)に合格し、所定の実務経験などの要件を満たさなければなりません。

試験の難易度は高く、より高度で実践的な専門知識が問われますが、最高水準の知識とスキルを有していることを国内外に証明できます

また、AFPと同様、2年ごとに資格更新があるため、最新の情報に更新している点もアピールできる資格です。

国内外問わずに活躍したい人や、FPとしてのキャリアを極めたいと考える人にとって、最適の資格だといえるでしょう。

FP資格の学習でつまずきやすいポイントとは?

FP資格の試験対策をする場合、いくつかの「つまずきやすいポイント」があるため、事前に把握する必要があります。

ポイント①:試験範囲の広さと専門用語の難しさ

FP資格の学習で最初に直面する壁が、試験範囲の広さと専門用語の難しさです。

FP試験範囲は全6分野と幅広く、各分野で専門的な知識が求められます。

  1. ライフプランニングと資金計画
  2. リスク管理
  3. 金融資産運用
  4. タックスプランニング
  5. 不動産
  6. 相続・事業承継

分野によっては、普段の生活ではあまり耳にしない法律用語や金融特有の言い回しが登場するため、これらの意味を正確に理解し、記憶していかなければなりません。

広範な知識を効率よく整理し、専門用語に慣れていくための学習戦略が不可欠となるでしょう。

ポイント②:モチベーションの保ちにくさ

FP資格の学習は、難解な内容や複雑な計算問題などが出題されるため、モチベーションを保ちにくい可能性があります。

仕事や家事と両立しながら学習時間を確保しなければならない社会人や主婦(主夫)にとっては、大きな課題となるでしょう。

また、過去問演習や模擬試験などで思うような結果を出せなかったときには、自信を失い、学習意欲が低下してしまうこともあります。

学習計画を工夫する、X(旧:Twitter)やInstagramなどを使って学ぶ仲間を見つける、定期的に目標設定を見直すなど、モチベーションを高く保つための工夫が重要です。

ポイント③:暗記頼りの学習方法

FP試験の学習において、用語や数値を丸暗記するだけの学習方法に頼ってしまうと、本質的な理解が伴わず、応用問題に対応できない可能性があります。

FP試験では、知識の有無だけでなく、具体的な事例を使って答えを求められる問題も多く出題されるため、暗記だけでは太刀打ちできません。

各知識が実生活のどのような場面で役立つのかを常に意識し、各制度や仕組みを根本から理解することが合格への確実な道筋となるでしょう。

つまずきやすさを「FPキャンプ」で回避!本質から理解して暗記量を減らす

「試験範囲の広さ」「モチベーションの維持の難しさ」「暗記頼りの学習の限界」といった、つまずきやすいポイントを回避できるのが、「FPキャンプ」です。

FPキャンプとは、YouTubeチャンネル登録者数28万人以上を誇る、FP解説で人気のほんださんが運営するFP試験対策専門の学習コンテンツを指します。

【FPキャンプでつまずきを回避】

  • 「なぜそうなるのか?」という本質的な理解を最重視
  • 「何をすべきか」が分かる学習スケジュールの提供
  • 「意味が分かるから楽しい!」と感じられてモチベーション維持

ほんださんの講義は、難しい専門用語も分かりやすい言葉にかみ砕き、面白おかしく解説するので、無理なく学習を進められます。

FPキャンプの魅力的な学習コンテンツは、以下の通りです。

  • 最新法令に対応した講義動画
  • 徹底分析されたオリジナル問題集
  • 勉強に迷わない学習スケジュール
  • バックグラウンド再生が可能な動画プラットフォーム
  • 独自のアプリからテキストや問題集のダウンロードが可能

「独学で挫折した経験がある」「どうせなら楽しく効率よく合格したい」という人は、ぜひFPキャンプを活用してみてください。

FPキャンプの詳細はこちら

柔軟な働き方ができるFP!理想の働き方を実現しよう

FPは、企業に所属する安定した道、自分の裁量で切り拓く独立の道、現在の仕事と両立しながらスキルを活かす副業の道と、柔軟な働き方を選べます。

正社員として雇用されたい人、高単価案件にチャレンジしたい人、自分のペースで仕事量を調整したい人など、個人の状況に合わせて活動が可能です。

FPとしての専門知識とスキルを証明するFP資格の取得は、顧客からの信頼を得て活動の幅を広げるために非常に有効な手段だといえます。

FP試験の学習は簡単ではありませんが、つまずきやすいポイントを理解しながら学習を進めれば、合格を目指せるでしょう。

もし、試験範囲の広さや専門用語の難しさ、モチベーションの維持といった課題を感じている場合、YouTubeで人気のほんださんが運営する「FPキャンプ」がおすすめです。

FPキャンプでは、「本質からの理解」を重視し、本質から理解できる学習方法を取り入れているので、最短ルートでの合格を期待できます。

顧客の信頼を得られるFP資格を取得し、夢を実現するための確かな力を手に入れてください。

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