
24歳で独学により1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得。2021年に「ほんださん / 東大式FPチャンネル」を開設し、29万人以上の登録者を獲得。
2023年に株式会社スクエアワークスを設立し、代表取締役としてサブスク型オンラインFP講座「FPキャンプ」を開始。FPキャンプはFP業界で高い評価を受け、2025年1月のFP1級試験では32%を超える受験生が利用。金融教育の普及に注力し、社会保険労務士や宅地建物取引士など多数の資格試験に合格している。
「私、このままでいいのかな…」と現在のキャリアや将来のお金について、漠然とした不安を抱えている人も少なくありません。
30代は、仕事やライフスタイルを見直す人が多い特別な時期だからこそ、セカンドキャリアへの関心が高まっています。
そこで、「ファイナンシャルプランナー(FP)」というセカンドキャリアを考えてみるのはいかがでしょうか。
本記事では、30代女性にセカンドキャリアにFPがおすすめな理由や、事前に知っておきたいポイントを詳しく解説します。
30代・未経験からでも新しいキャリアは築ける?
結論からいうと、30代から未経験の分野で新しいキャリアを築けます。
30代は、キャリアチェンジを考える上で重要な時期でもあるため、ライフステージに合わせて変化させるとよいでしょう。
年齢を重ねている点をネガティブに捉えるのではなく、武器と捉え直すことが成功への第一歩です。
20代で培った社会人スキルや、業界は違えど積み重ねてきた経験こそが、セカンドキャリアを成功させる鍵として役立ちます。
これまでの経験をリセットするのではなく、新しいスキルを掛け合わせれば、自分だけのキャリアを築いていけるでしょう。
セカンドキャリアにFPがおすすめの理由
30代女性のセカンドキャリアとして、特におすすめしたいのがお金の専門家である「FP(ファイナンシャルプランナー)」です。
①これまでの経験が武器に
FPの仕事は、お金の知識だけでなく、顧客の人生に寄り添うコミュニケーション能力が不可欠です。
これまでの職場で培ったスキルは、FP業務との相性がよいため、金融とは無関係に思える経験でも強みとして役立ちます。
例えば、営業や販売の経験がある人は、顧客の言葉の裏にある本当のニーズを的確に引き出すヒアリング能力が活かせるでしょう。
「将来が不安」という漠然とした言葉から、「老後資金が心配なのか、それとも教育資金か」と深掘りする力は、重要なスキルの1つです。
事務職の経験がある人は、正確な資料作成能力や、ライフプランのシミュレーションで力を発揮できます。
金融商品の複雑なパンフレットを読み解き、顧客に分かりやすく説明する資料を作成する能力は、重宝されるでしょう。
アパレルや美容業界で働いていた人は、顧客のライフスタイルや価値観を想像し、顧客に合った提案をする能力に長けています。
顧客のライフスタイルや価値観をうまく引き出し、「どのような生活を送りたいのか」を理解できるのは、優れたFPの証です。
このように、金融業界以外の職種についていた場合でも、社会人として培ったスキルは、顧客からの信頼を得るための武器として輝きます。
②理想の働き方を実現させやすい
FPの魅力の1つは、働き方の選択肢が「企業系FP」「独立系FP」「副業FP」の3つに大きく分かれている点にあります。
自身のキャリアプランに合わせて働き方を変更できる点は、30代女性にとってメリットでしょう。
金融機関や不動産会社などで企業に所属し、安定的に働く選択もあれば、独立開業して自分のペースで仕事を進める選択もあります。
企業系FP・独立系FP・副業FPの特徴は、以下の通りです。
- 企業系FP
銀行や証券会社に所属し、窓口で顧客の資産運用相談に乗ったり、保険会社でライフプランに合わせた保険商品を提案したりします。安定した給与や、充実した研修と福利厚生が魅力です。
- 独立系FP
特定の企業に属さず、独立した立場で活動します。働き方は非常に自由で、自宅をオフィスにしてオンラインで全国の顧客の相談に乗ることも可能です。収入は努力次第で大きく異なり、顧客のためになる商品を中立的な立場で提案できるやりがいがあります。
- 副業FP
いきなり転職や独立をするのに抵抗がある人は、まず副業からはじめるのも賢明です。現在の仕事を続けながら、休日だけFPとして活動したり、ブログやSNSでお金に関する情報発信をしたりして、少しずつ実績を積んでいけます。自信がつき次第、本格的なキャリアチェンジを検討できるのは、リスクを抑えたい人にとって大きなメリットです。
③やりがいと達成感を得られる
FPは、「35歳までにマイホームを購入したい」「安心してセカンドライフを送りたい」などの目標に対し、お金の面からサポートします。
そのため、未来が明るくなる提案ができたときには、「あなたに相談して本当によかった」と感謝されるケースも珍しくありません。
顧客の人生に深く関わり、ライフプランの実現を間近で支えられるのは、他の仕事ではなかなか味わえない大きなやりがいです。
人の役に立っていると実感できる仕事を探している人に、おすすめの仕事だといえます。
④金融リテラシーが向上する
FPの学習や実務を通して得られる知識は、顧客のためだけのものではありません。
税金・保険・年金・資産運用といったお金の知識は、自身の人生を豊かにするために役立ちます。
FPの知識があれば、自分や家族の生命保険を見直して、保障内容が不要な部分を削り、保険料を節約できる可能性もあるでしょう。
また、NISAやiDeCoといった非課税制度の仕組みを深く理解できれば、効率的に将来のための資産を築けます。
ライフイベントが多い30代女性だからこそ、仕事で得た知識をプライベートに直接活かせる点は、大きなメリットです。
【注意】事前に知っておくべき、未経験からFPを目指すポイント
多くの魅力があるFPですが、未経験から目指す上で、事前に知っておくべき現実的なポイントも存在します。
ケースによっては企業系FPが難しい可能性も
銀行・証券会社・保険会社といった金融機関で正社員として働く場合、未経験からの転職は簡単ではない場合もあります。
特に大手企業では、新卒採用や金融業界経験者を優先する傾向があり、未経験者の採用枠は限られているのが実情です。
しかし、ポテンシャルやこれまでの社会人経験を評価されて採用に至る可能性もゼロではありません。
可能性を高めるためのポイントを押さえて、スムーズにセカンドキャリアへと移行するのがおすすめです。
【正社員を目指すためのポイント】
- 2級FP技能士以上の資格を取得する(後述で紹介します)
- これまでの経験を言語化し、武器として明確化する
- 現実的な職種に絞る
- 転職エージェントを味方につける
以上のポイントを押さえ、自分らしいセカンドキャリアを築き上げましょう。
柔軟な働き方なら!独立系FP・副業FPという選択肢
企業への就職が難しい場合でも、FPとしてのキャリアを諦める必要はありません。
特定の金融機関に属さず、中立的な立場で顧客にアドバイスを行う「独立系FP」という選択肢があります。
独立系FPは、企業の営業方針に縛られることなく、本当に顧客のためになる商品を提案できるのが強みです。
また、働く時間や場所を自分で決められるため、理想のワークライフバランスを実現させやすい働き方といえます。
独立系FPや副業FPの詳細を知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
未経験からFPになるには?FP資格の取得がおすすめ
未経験からFPとしてのキャリアをはじめる上で重要なのが、「FP資格」の取得です。
FP資格はスキルの証明!顧客から信頼を獲得する手段
FPは、弁護士や税理士のような「業務独占資格」ではないため、資格がなくてもFPを名乗ること自体は可能です。
しかし、お金という非常にデリケートなテーマを扱う以上、顧客から信頼してもらえる材料を揃えなければなりません。
そこで力を発揮するのがFP資格です。FP資格を持っているだけで、金融に関する知識がある証明になり、顧客は安心して相談できます。
未経験というハンデを乗り越え、顧客からの信頼を速やかにつかむために、資格取得は不可欠といえるでしょう。
FP技能士(国家資格)
FP技能士は、1度取得すれば更新の必要がない国家資格で、3級・2級・1級のレベルがあります。
試験では、以下の6つの分野から幅広く出題されます。
- ライフプランニングと資金計画:社会保険・年金・教育資金など
- リスク管理:生命保険・損害保険など
- 金融資産運用:預貯金・株式・投資信託・NISAなど
- タックスプランニング:所得税・住民税・法人税など
- 不動産:不動産の取引・法令・税金など
- 相続・事業承継:相続税・贈与税・財産評価など
いきなり2級からチャレンジする方法もありますが、初心者の場合は3級で基礎を固めるのがおすすめです。
2級からのチャレンジを考えている人は、以下の記事を参考にしてみてください。
AFP(民間資格)
AFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)は、日本FP協会が認定する民間資格です。
取得するには、FP技能士2級に合格し、協会が認定する「AFP認定研修」を修了する必要があります。
AFPは、2年ごとの資格更新制度が導入されており、更新のためには「継続教育単位」を取得しなくてはなりません。
継続教育単位を取得する過程で、最新の知識を得られるため、常に知識を学び続けている点を証明できます。
CFP(民間資格)
CFP(サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー)は、AFPの上位資格であり、世界25の国と地域で認められている国際ライセンスです。
「世界が認めるプロフェッショナルFPの証」とされ、FPの頂点ともいえます。
試験はAFPを取得した人が受験でき、CFP資格審査試験(6課目)に合格しなければなりません。
合格後、実務経験などの要件を満たす人が、CFPとして認定されます。
合格率は1課目あたり30%~40%ですが、全課目に合格するには数年かかる人も珍しくありません。
難易度は非常に高いですが、CFPとして認定されれば、FPとしての高度な専門性をアピールできます。
特に独立開業を目指す人にとっては、他のFPとの差別化を図るための大きな武器となる資格です。
工夫次第で効率化!負担を減らせる2つの学習方法
仕事や家事で忙しい30代でも、学習方法を少し工夫するだけで、負担を減らしながら効率的に合格を目指せます。
①本質から理解して、暗記量を減らす
FP試験の出題範囲は6分野と非常に広く、すべてを丸暗記しようとすると膨大な時間と労力がかかります。
そのため、さまざまな知識の本質から理解し、応用力を身につけるとよいでしょう。
制度ができた背景や他の制度との関連性を理解すれば、各分野の知識がつながり、記憶に深く刻まれます。
一見、遠回りに見えるかもしれませんが、本質から理解できれば結果的に暗記量を減らし、最短ルートで効率的に学習可能です。
②スキマ時間で着実に学習を進める
まとまった学習時間を確保するのが難しい人は、日常生活に潜む「スキマ時間」で学習するのがおすすめです。
例えば、以下のようなスキマ時間の活用方法があります。
- 通勤中の電車やバスの中:スマホで講義動画を1本見る、過去問アプリを10問解く
- 仕事のお昼休み:最初の15分でテキストを読む
- 家事の合間:夕食の煮込み時間の5分で単語カードを見返す
- 夜寝る前:ベッドの中でその日学んだ内容を軽く復習する
5分~10分程度の短い時間でも、スマホ学習に対応した教材を使えば、いつでもどこでも学習を進められます。
スキマ時間を使った毎日の積み重ねが、着実にあなたを合格へと導くでしょう。
FP2級・3級の合格者を多数輩出!FPキャンプで最短ルート合格を目指す
負担を減らしながら効率的に学習したい人には、YouTubeのFP解説で人気のほんださんが運営する「FPキャンプ」がおすすめです。
魅力①:本質から理解できる教材を提供
FPキャンプでは、ほんださんならではの「本質から理解する」点に徹底的にこだわった教材を提供しています。
難解な専門用語や複雑な制度も、豊富な図解や身近な例え話で、初心者でも分かりやすく、丁寧に解説した学習コンテンツを揃えました。
「なぜそのような仕組みになっているのか」という根本から解説してくれるため、忘れにくく、応用力が身につきます。
FPキャンプの教材は、バックグラウンド再生可能な動画プラットフォームや独自のアプリなどを提供しており、スマホ学習に最適です。
スキマ時間を活用できるコンテンツを揃えているので、ぜひFPキャンプの公式サイトをご覧ください。
魅力②:多くの受験生から選ばれる理由は豊富な実績
FPキャンプ生の合格率は、全体平均を上回っており、教材の質の高さを証明しています。
2級FP技能士試験(2025年1月実施)の合格率は、以下の通りです。
対象試験 | 全体 | FPキャンプ生 |
---|---|---|
学科試験 日本FP協会・きんざい | 31.6% | 87.8% |
実技試験日本FP協会 (資産設計提案業務) | 48.8% | 92.6% |
実技試験きんざい (個人資産相談業務) | 45.1% | 89% |
実技試験きんざい (生保顧客資産相談業務) | 43.1% | 100% |
この豊富な実績と信頼性がつまったFPキャンプで、セカンドキャリアの準備をはじめてみてはいかがでしょうか。
魅力③:経済的負担を軽減!FP3級対策は990円から
FP試験対策ができる一般的な資格スクールでは、数万円から十数万円の受講料がかかることも珍しくありません。
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【おすすめの記事】
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