【FP】40代主婦・主夫向けの仕事内容とは?メリットや学習のコツを解説

この記事を書いた人
本多遼太朗

24歳で独学により1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得。2021年に「ほんださん / 東大式FPチャンネル」を開設し、29万人以上の登録者を獲得。

2023年に株式会社スクエアワークスを設立し、代表取締役としてサブスク型オンラインFP講座「FPキャンプ」を開始。FPキャンプはFP業界で高い評価を受け、2025年1月のFP1級試験では32%を超える受験生が利用。金融教育の普及に注力し、社会保険労務士や宅地建物取引士など多数の資格試験に合格している。

40代になり、自身のキャリアや家計について考える主婦・主夫は少なくありません。

しかし、「今からはじめられる新しい仕事はある?」「そもそも、何からはじめればいいの?」と不安を感じるでしょう。

40代未経験でもチャレンジできる仕事の1つに、お金の専門家である「FP(ファイナンシャルプランナー)」があります。

FPは、家計管理に役立つだけでなく、自分らしい働き方で社会とつながる、新しい挑戦が可能です。

本記事では、40代主婦・主夫にFPが最適な理由や仕事内容、資格取得のメリット、合格をつかむ学習のコツまで、詳しく解説します。

目次

FP(ファイナンシャルプランナー)とは?

ファイナンシャルプランナー(FP)とは、ひと言でいうと「お金の専門家」です。個人の夢や目標を達成するために、お金の面からあらゆるサポートをします。

例えば、「マイホームを購入したい」「豊かな老後を送りたい」といった目標に対し、家計の見直しや資金計画の作成などを通じて、実現を総合的にサポートする仕事です。

FPは、幅広いお金の知識を持ち合わせており、以下の6つに分かれています。

  1. ライフプランニングと資金計画

人生の三大資金(教育・住宅・老後)を中心に、夢を実現するための全体的な計画を立てます。

  1. リスク管理

生命保険や損害保険を活用し、病気やケガ、災害といった予期せぬ事態に備えます。

  1. 金融資産運用

NISAやiDeCoなどを活用し、将来のために効率的にお金を増やす方法を考えます。

  1. タックスプランニング

所得税や住民税の仕組みを理解し、各種控除を活用して税負担を軽減する方法をアドバイスします。

  1. 不動産

住宅の購入や売却、ローン、不動産投資に関する問題をサポートします。

  1. 相続・事業承継

円満な相続の準備や、事業を引き継ぐ際の計画を支援します。

このように、FPは、人生とお金に関わる場面で頼りになる存在として、さまざまな問題を解決します。

日本では、FPにお金の相談をすることに馴染みがない人も多いのが現状です。

しかし、アメリカでは、医者と弁護士にFPが並ぶほど、非常に重要度の高い存在として認識されています。

今後、日本では知名度が上がり、FPの地位が変わっていくと予測できるでしょう。

仕事に役立つ!FP資格を取得する4つのメリット

FP資格の取得は、キャリアやライフプランの転換期にある40代の主婦・主夫にとって、大きな4つのメリットをもたらします。

①ライフステージに合わせた柔軟な働き方が可能

FP資格の大きな魅力は、働き方の選択肢が「企業系FP」「独立系FP」「副業FP」がある点です。

1つの形に縛られず、自身や家族の状況に合わせてキャリアをデザインでき、柔軟性が高いメリットがあります。

各働き方の特徴は、以下の通りです。

  • 企業系FP

企業に所属するFPを指し、安定した収入や十分な福利厚生などを受けられます。

  • 独立系FP

自身の事務所を設立したり、フリーランスとして活動したりするFPを指し、時間や場所を問わずに働けます。

  • 副業FP

本業以外の時間でFPとして活動するFPを指し、独立系FPと同様、時間と場所に縛られない働き方ができます。

例えば、「安定した環境で働きたい」と考える人は、保険代理店や不動産会社などでパートタイマーとして知識を活かす選択も可能です。

他にも、副業FPとして、本業の収入を得ながら、実績を着実に積むのもいいでしょう。

反対に、「子どものことを考えて在宅ワークをしたい」と考える人には、時間や場所を自分でコントロールできる独立系FPがおすすめです。

子育てや家庭の状況に合わせて、働き方を選べる点は、ライフステージの変化が多い主婦・主夫にとって、非常に価値があるでしょう。

【各働き方の詳細はこちら】
ファイナンシャルプランナーの働き方は柔軟!企業系・独立系・副業について解説

②これまでの経験が役立つ

40代主婦・主夫が持つ豊富な人生経験は、FPの仕事において強力な武器として役立ち、オリジナリティを際立たせます。

FPの仕事は、顧客が抱えるお金の悩みに寄り添い、共感し、信頼関係を築くことが大切です。

そのため、知識の量だけではなく、実際に経験したからこそ伝えられる言葉は、多くの顧客の心を救います。

「誰かの参考になるほどの経験はしていない…」と感じる人もいるでしょう。しかし、以下のような経験があれば、顧客に安心感を与える材料として、役立ちます。

【経験例】

  • 保険の見直しや加入をした
  • 日々の家計管理で試行錯誤した
  • 住宅ローンで悩んだ経験がある
  • 親の介護との両立が大変だった
  • 子育てにかかるリアルな費用を知っている など

おすすめの勉強方法を知りたい場合、普段から勉強をしない人より、塾・学校の講師や高学歴の人にやり方を聞きたいと考えるでしょう。

これは、FPでも同じことがいえます。例えば、教育資金の相談を受けたとき、データ上の平均額を示すだけより、実体験を交えたアドバイスができる方が理想的です。

「実際には塾や習い事でこれくらいかかりましたよ」と伝えられれば、顧客に安心感と納得感を与えられます。

実体験からできるアドバイスは顧客の心に響きやすく、深い信頼を獲得できるでしょう。

③スキルを証明できるから信頼を得られやすい

お金という非常にデリケートなテーマの相談を受ける上で、信頼は不可欠な要素です。

FP資格は、FPとしての専門性を客観的に証明できる手段のため、FP業務において役立ちます。

FP資格には、以下の3種類があり、目標とするキャリアプランや提供したいサービス内容から選ぶといいでしょう。

  • FP技能士(ファイナンシャル・プランニング技能士)

3級・2級・1級のレベルがある国家資格で、最も知名度が高い特徴があります。実施団体は、日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)です。

FP技能士の詳細はこちら

  • AFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)

日本FP協会が認定する民間資格で、2級FP技能士相当の知識に加え、より実践的なスキルを証明できます。

AFPの詳細はこちら

  • CFP(サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー)

日本FP協会が認定するFPの上位資格で、世界25カ国・地域で導入されている国際ライセンスです。

CFPの詳細はこちら

FP技能士は3級・2級・1級がありますが、3級は入門レベルのため、実務レベルを示せる2級以上の取得がおすすめです。

また、AFPとCFPは、継続的な学習が義務付けられているため、最新の法改正に対応したスキルを証明できるメリットがあります。

未経験からはじめる場合は、FPとしての実績がないため、資格を取得し、顧客からの安心を獲得しましょう。

④自分と家族の資産を増やし、守れる

FP資格の学習で得た知識は、仕事だけでなく、自分自身の家庭生活にも金銭的メリットをもたらします

例えば、以下のような点に変化を加えられます。

  • ふるさと納税や医療費控除といった節税策を実行できる
  • 毎月の保険料が本当に適正か、必要な保障金額はいくらかなどを見直せる
  • 新NISAやiDeCoを活用して、資産形成を進められる
  • 円満な相続ができるよう、事前に両親と話し合いができる
  • あらゆるリスクに備え、金融商品や保険で対策が可能
  • 子どもの教育資金を学資保険だけでなく、投資信託も組み合わせて効率的に準備する
  • 自分たちの老後資金を具体的にシミュレーションし、今から何をすべきかを明確にする など

新しいステージへの学びが、私生活にも役立つ点は、FPならではの大きなメリットです。

40代主婦・主夫がFPとして成功するためのポイント

40代主婦・主夫がFPとして成功するための、現実的なポイントを解説します。

独立系FPが最適!企業系FP(正社員)はハードルが高め

40代・未経験からFPとしてのキャリアをはじめる場合、働き方を慎重に選ぶ必要があります。

残念ながら、未経験で銀行・証券会社などの金融業界で正社員を目指すのは、非常に難しいでしょう。

企業側も即戦力を求める傾向が強いため、資格があるからといってすぐに採用につながるケースは稀です。

しかし、独立系FPを選べば、現実的かつ自分らしさを活かしながら、40代・未経験でも挑戦できます

「いきなり独立系FPは自信がない…」と考える人は、副業FPからコツコツと経験を積むのもいいでしょう。

副業FPの場合は、本業で安定した収入を得られるので、リスクを軽減させながら、FP業務をはじめられます。

また、独立系FPと副業FPは、場所や時間を変えられる働き方でもあるため、家族の成長に合わせて調整可能です。

働き方を慎重に選べば、40代・未経験でもFPとしてスタートできるので、新しい一歩を踏み出しやすいメリットがあります。

すぐに安定した収入が得られない可能性を考慮する

独立系FP・副業FPとして活動をはじめる上で、収入がすぐに安定するとは限らない点を理解しておく必要があります

顧客からの信頼を得て、安定的に仕事の依頼が来るようになるまでには、ある程度の時間がかかるでしょう。

まずは自分の知識や人柄を知ってもらい、「この人になら相談したい」と思ってもらうための地道な活動が必要です。

そのため、独立系FPからはじめる場合は、十分な貯蓄をしてからはじめると、より安心しながら活動を続けられます。

独立系FPや副業FPとしての活動を成功させるためには、長期的な視点を持つのが成功への鍵といえるでしょう。

独立系FPと副業FPの場合、確定申告が必要

独立系FPや副業FPとして収入を得る場合、自分で「確定申告」を行う必要があります

会社員のように給与から税金が天引きされるのではなく、1年間の所得(売上から経費を引いたもの)を自分で計算し、国に税金を納める手続きです。

副業の場合、FPとしての所得が年間20万円を超えると確定申告が義務付けられているので、忘れないよう注意してください。

「確定申告は難しそうだな…」と不安に感じる人も多いでしょう。しかし、FPの学習範囲には所得税に関する内容も含まれているので、学んだ知識をそのまま自分の確定申告に活用可能です。

また、確定申告について管轄の税務署に相談でき、必要に応じて税理士に確定申告をお願いできます。

FP資格を最短で取得!効率重視の学習のコツとは?

家事や育児で忙しい主婦・主夫がFP試験に合格するためには、やみくもに勉強するのではなく、戦略的で効率的な学習が不可欠です。

暗記に頼らない!各知識の理解度を深める

FP試験で問われるのは、単なる知識の暗記量ではなく、その知識をいかに理解しているかです。

ただ覚えるだけでは、応用問題や過去問と異なる問われ方をされた際に回答できません。

しかし、各制度の背景や目的までしっかりと理解していれば、複雑な問題などに対応可能です。

丸暗記に頼る学習方法には限界があるため、各知識を本質から理解する学習こそが、重要なポイントだといえます。

毎日の継続が大切!スキマ時間を有効活用する

まとまった勉強時間を確保するのが難しい主婦・主夫にとって、毎日の「スキマ時間」をいかに活用するかが合否を分けます

例えば、洗濯機を回している間の10分、スーパーのレジに並んでいるときの5分など、1日の中の短い空き時間を活用しましょう。

スキマ時間での学習を習慣化できれば、1か月・3か月と経つうちに学習を深められ、勉強へのストレスを軽減させられます。

「5分だけでもテキストを開く」「1問だけでも問題を解く」というように、毎日少しでも勉強に触れる習慣を意識するのがおすすめです。

小さな積み重ねが、大きな自信と嬉しい結果につながります。

スキマ時間を活用するなら!数多くの実績を持つ「FPキャンプ」が最適

「独学ではなかなか続かない…」「どの教材を選べばいいか分からない」と悩む人におすすめなのが、「FPキャンプ」です。

人気YouTuberのほんださんが運営!FPキャンプとは?

FPキャンプは、チャンネル登録者数29万人以上を誇るFP解説YouTuber「ほんださん」が運営する、FP試験対策に特化したコンテンツです。

分かりやすさで人気のほんださんの解説ノウハウが、FPキャンプには凝縮されており、初心者でも楽しく学べます。

本質から理解できる学習に重点を置いているため、暗記力だけに頼らず、考えて答えを導き出すスキルを得られるでしょう。

受験生がつまずきやすいポイントや、試験に出やすい重要論点を熟知しているからこそ提供できる、質の高い講義が魅力です。

「どこが重要点か分からない」という悩みを解消し、最短ルートで合格へと導きます

スキマ時間を活用できる学習コンテンツが豊富

FPキャンプは、忙しい現代人のライフスタイルに合わせ、スマホ1つで学習が完結するように作られています

ユーモアを交えた講義動画やアプリから確認できる問題集などのコンテンツは、スキマ時間での学習に最適です。

通勤中の電車内や家事の合間、ちょっとした休憩時間にも、気軽にインプット学習を進められます。

重たいテキストや問題集を持ち歩く必要がなくなるので、より学習のハードルを下げられる点はメリットです

忙しい毎日の中でも、無理なく効率的に学習を継続できる環境を、FPキャンプでは提供しています。

FPキャンプの確かな実績!2級合格率は全体平均超

FPキャンプが多くの受験生から選ばれるもう1つの理由は、豊富な合格実績です。

2025年1月に実施された2級FP技能検定の合格率は、全体平均を上回っており、FPキャンプの質の高さを証明しています。

試験全体FPキャンプ生
【学科試験】
日本FP協会・きんざい
31.6%87.8%
【実技試験】
日本FP協会
(資産設計提案業務)
48.8%92.6%
【実技試験】
きんざい
(個人資産相談業務)
45.1%89%
【実技試験】
きんざい
(生保顧客資産相談業務)
43.1%100%

この数字は、FPキャンプの学習メソッドがいかに合格につながるかを証明しており、合格するための力を養えていることの証です。

遅くはない!40代主婦・主夫に最適なFPで新しいスタートを切ろう

FP資格は、これまでの人生経験を強みに変え、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を可能にする、40代に最適な資格です。

また、得た知識は自分と家族の資産を守り、豊かにするためにも直接役立ちます。これからの人生100年時代を生き抜く上で「お守り」として役立つでしょう。

40代・未経験で企業系FP(正社員)を目指すのはハードルが高いため、独立系FPや副業FPとして活動するのがおすすめです。

すぐに収入につながらない可能性や確定申告が必要な点には注意が必要ですが、柔軟な働き方ができます。

しっかりと本質から理解し、暗記力だけに頼らず、スキマ時間を活用した学習方法で効率的に勉強を進めましょう。

ほんださんが運営するFPキャンプは、初心者でも本質から理解できるよう、丁寧に解説し、FP試験の合格を徹底サポートします。

新しい一歩を踏み出すのに、遅すぎることはありません。FPキャンプを活用し、お金の専門家としての輝かしいキャリアをはじめてみませんか。

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